トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介

トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介9:RAYSのVOLK RACING TE37は「日本のクルマ文化に不健全にこだわって育ってきた」証

インターナショナルで有名なカメラマンであるマーク リッチオーニは、何年も何年もTGと一緒に仕事をしている。で、写真を撮っていないときは、「けしからん」クルマを購入しているのだ。日本車のチューニングが大好きなマークだが、ここでは、彼の中毒性とその世界を共有しよう。

90年代のジャパニーズチューニングの時代は、私たちに多くの素晴らしいものを紹介してくれた。例えば1,000馬力の日産スカイラインや、高燃焼性・高反射性のボンバージャケットなどがある。チューニングの達人には欠かせないアイテムだ。

しかし、それ以上に優れていたのは、RAYSのVOLK RACING TE37というホイールだった。「グランツーリスモ」をプレイしたことがある人、あるいは筑波を走るクルマの古い映像を見たことがある人なら、もうおなじみの、軽量6本スポークである。

TE37を製造するRAYSエンジニアリングによると、この名前は猫がキーボードの上を歩いて打ってしまったからというわけではないそうだ。用途と目標重量にちなんだものだという。TEはTouring Evolutionの略で、37(というより3.7kg)はエントリーモデルの15×6インチホイールで実現した実重量である。

それは25年前のことで、その間、さまざまなバリエーションが生まれた。ウェブサイトを見ると、32種類ものTE37が紹介されている。

TE37の欠点を挙げるとすれば、コレクターズアイテムになってしまったため、良いセット(中古品)を手に入れるのが難しく、価格も高いこと。でも、逆に言えば、発売から25年経った今、このホイールがいかに評価されているかということを証明するファクトでもある。

このまま使い続けられるのであれば、TE37の世界征服も夢じゃない。さて、BMW 750iLに適合するセットを手に入れられるのは誰だろう?

TE37の良さとは?見た目はともかく、一枚のアルミから金型鍛造で削り出しているので、ホイールの形やスポークが金属の目に沿って形成されている。簡単に言えば、余分な材料や重量を必要とせず、ホイールの強度を高めることができるのだ。

そして、スポーク。6本のスポークはそれぞれ、ブレーキキャリパーから熱を逃がすだけでなく、その周囲の通気性を高めるように設計されている。つまり、バネ下重量を減らすだけでなく、同時にブレーキをアシストしているのだ。

クラックルブロンズで仕上げられたクラシックな6本スポークは、私の目には永遠にベストに映るだろう。どんなクルマに装着しても、必ずうまくいくんだ。というのも、360 チャレンジのレーシングカーをはじめ、ほとんどのクルマに装着しているのだ。

このTE37 サガは、純正ホイールよりも軽く、強度もかなり高い。でも実際は、とんでもなくカッコいいホイールデザインで、イタリアのスポーツカーにTE37を履かせることほど、「日本のクルマ文化に不健全にこだわって育ってきた」ことを証明するものはない。

360 モデナ チャレンジの場合、トラクションコントロールシステムが古いので、リアは純正サイズの18×10.5インチに合わせた。フロントはもう少し余裕を持たせている。つまり、18x8インチから18x9インチに変更し、タイヤも少し幅広にした。

【KINTO】

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