トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介

トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介4:日産 スカイライン GT-R 初めて作ったWebサイトはGT-R専門ページだった

インターナショナルで有名なカメラマンであるマーク リッチオーニは、何年も何年もTGと一緒に仕事をしている。で、写真を撮っていないときは、「けしからん」クルマを購入しているのだ。日本車のチューニングが大好きなマークだが、ここでは、彼の中毒性とその世界を共有しよう。

2002年に読んでいた「トップギア」誌に、日産のスカイライン GT-Rが生産終了することがほんの少し載っていたのを覚えている。

それを知って、私はとても悲しくなった。まだガールフレンドもいない14歳の私は、すでにR34 GT-Rが世界最高のクルマだと思い込んでいた。フェラーリやポルシェよりもずっとカッコいい。そして、クルマが中古で手に入るということも知らず、大人になってから所有するチャンスはないと思っていたのである。

ところが、『グランツーリスモ3』では、すでに15台も買ってしまった(バーチャルだけどさ)。それぞれとんでもないレベルにチューニングされ、教科書通りのVOLK TE37を履いている。でも、大人になってから初めて手に入れたかったクルマなんだ。1992年のダッジ バイパーもそうだったんだけど、14歳の自分でさえ、それはちょっとバカバカしいと思ってたんだ。

初めて作ったウェブサイトは、スカイライン GT-Rの専門サイトだった。イギリスのチューニング誌「マックスパワー」で書いた最初の特集は、スカイライン GT-Rだった。eBayで最初に買ったのはモデルではなく、R34 GT-Rの販売パンフレットだった。当然のことながら、この時点でも、まだ恋人はいなかった。

トップギア誌に自分だけのR34 GT-Rを紹介できるなんて、まさにおとぎ話のエンディングに違いない。現実はディズニーというより、スプラッタームービーみたいだけど。実際、ダッシュボードの「リセット」ボタンを押すと、「マークさん、ちょっとゲームしませんか」という日本人女性の声が聞こえてきそうなほどなんだ。

実はこのGT-Rは私にとって3台目で、エンジンも3回目のリビルド中のもの。ヘッドガスケット3個、シリンダーヘッド2個、ECU3個、そしてエンジンブロックまで手を出してしまった。あ、あと、燃料ポンプも3つ新品にした。

現在、標準の3倍の出力となる844bhpを発揮している。私は最高に理不尽な人間なんだ。でも、そこまでして、ノーマルのスカイラインと同じように走らせるのは無理がある。

だって、この手のクルマはパワーを追いかけるとちゃんと中毒になるし、それがスカイラインの持ち味なんだから。基本的な部分のチューニングで、ノーマルパワー(276bhp)は400bhpに跳ね上がる。ターボを交換し、燃料を追加すれば、500bhpをたたき出すことも可能だ。しかし、600bhpを超えるのは、どうだろう?

それが今の私の状況だ。2基目のエンジンがサーキット走行中にバルブをダメにしてしまったので、すべてを廃棄して再スタートすることにしたんだ。でも、手抜きはしない。目標は4桁の馬力を出すことだったが、800bhpを超えれば上出来だろう。

2020年は、いつもの年より2回多く、3回スカイラインを走らせた。スカイラインを所有すると、ついつい熱中してしまうところがスカイラインオーナーの性分をよく表していると思う。まあ、私の場合は、どのクルマにも言えることなのだが。でも、みんながみんな楽な道を選んだら、ちょっとつまらなくなっちゃうでしょ?ダイナモのところに戻ったら、またその質問をしたほうがいいかもしれないね。

【KINTO】

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