世界最速を誇った伝説のスーパーカー、マクラーレンF1。その開発初期、機密保持のために廃棄されたはずのテスト車両が、現代に奇跡の復活を遂げた。F1のV12エンジンを無理やり積み込んだ「アルティマ」ベースのプロトタイプ、通称「エドワード」の知られざる物語とは。ゴードン マレーがフェラーリを却下して選んだ、この「皿の上のゼリー」のような狂気の試作車に、今、再び火が入れられる。
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確かに、シャシーに「洗練」はあまりない。かなりのリフト。そしてダイブ。「皿の上のゼリー」のようだ。このクルマが、これほどの…エンジンを扱うために設計されたとは到底思えない、そんな感じだ。
だが、シャシーの魔術など、このクルマの要点ではない。すべてはエンジンだ。ようこそ諸君、「エドワード」へ。90年代の、まあ、ちょっとだけ有名なスーパーカーのモンスターV12を搭載したワンオフのキットカー。そして、その背後にはとんでもない物語がある。
1990年当時、マクラーレン F1――諸君も聞いたことがあるかもしれないが――は開発の真っ最中で、そのカーボンシャシーが完成するまでにはまだ2年を要する状況だった。エンジニアたちは、ブレーキ、クラッチ、ギアボックス、冷却システム、運転席、そしてあのモンスターエンジンをボルト止めするための、有能なベース車両を必要としていた。
滑稽なことに、オリジナルのフェラーリ テスタロッサも、かのゴードン マレーによって「贅沢すぎる」と却下されるまで、一瞬だけ検討されたという。彼の名も、聞いたことがあるかもしれないな。そこでチームは代わりに、アルティマのキットカーを選んだのだ。
これに、マクラーレンは当初、巨大な7.5リッターのシボレーV8を縛り付けた。最も洗練されているとは言えなかったが、最終的なF1ロードカーに必要なコンポーネントをテストするには十分だった。この最初のテストミュール(開発車両)は、それが作られた工場の外の通りの名にちなんで、「アルバート」と名付けられた。実に英国的ではないか。
それから2年が経ち、マクラーレンはついに待ち望んでいた荷物を受け取った。BMW製の6.1リッターV12エンジンだ。チームはこのV12を2台目のアルティマのシャシーに縛り付け、それを「エドワード」と呼んだ。
両方のテストミュールは、マクラーレン F1が生産に入る直前までこき使われた。そして、その素晴らしい奉仕に対する報酬は? 一般大衆立ち入り禁止のスクラップ工場で、完全に解体され、圧し潰されたのだ。マクラーレンは、自社のF1の技術が一切漏洩することを望まなかった。
というわけで、「エドワード」のお帰りを歓迎しよう。90年代のオリジナルの「エドワード」を忠実に再現するために、マウス モータースによってゼロから再構築された、「スペア」のマクラーレン F1 V12を搭載した、ワンオフのアルティマ キットカーだ。アルティマ (Ultima)は、イギリスの少量生産スポーツカーメーカー。特に、顧客がコンポーネントを購入して自身で(あるいは専門の工房で)組み立てる「キットカー」として有名。軽量なシャシーは非常に高いポテンシャルを持ち、高性能なエンジンを搭載するためのベースとして人気がある。
こいつは音量を上げた方がいいかもしれない…
アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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=海外の反応=
「こういう狂った話こそ、クルマ好きが一番好きなやつだよな。歴史の闇に葬られたはずのマシンが蘇るとか、ロマンがありすぎる」
「F1の「スペア」エンジンって…一体いくらするんだよ。そもそもどうやって手に入れたんだ」
「皿の上のゼリーみたいなシャシーに、あのF1のV12? まるで自殺装置じゃないか。一台欲しいね」
「テスタロッサが贅沢すぎるからってアルティマを選ぶあたり、いかにもゴードン マレーらしい。見栄えより中身ってことか」
「この音…鳥肌立ったわ。やっぱりV12は最高だ。電気自動車にこの咆哮は真似できまい」