トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介

トップギアスタッフ、マークのガレージ紹介12:今じゃ2,000万円もするスカイライン R34 GT-Rをレストア中


インターナショナルで有名なカメラマンであるマーク リッチオーニは、何年も何年もTGと一緒に仕事をしている。で、写真を撮っていないときは、「けしからん」クルマを購入しているのだ。日本車のチューニングが大好きなマークだが、ここでは、彼の中毒性とその世界を共有しよう。

90年代の日本のスポーツカーを所有したことがない人にとって、その体験は砂糖中毒のMMAの格闘家と付き合うようなものだろう。外から見ていると、とてもエキサイティングに見える。危険な要素が強くて、ターボ音とテリヤキ・ボーイズの吹き替えをしたTikTokの組み合わせが、素晴らしいアイデアのように感じられるのだ。

しかし、その直前まで、たいていは何の前触れもなく、すべては大失敗に終わる。あなたの友達は、そんな価値もないヤツとは別れてシュトゥットガルトやヴォルフスブルグの素敵な人と出会え、と言うだろう。だが、その言葉は非常に退屈に聞こえる。なぜなら、根本的にあなたは愚か者だからだ。そして、最後のチャンスを与えられることがあれば、この関係は(間違いなく)例外となる。

唯一の論理的な解決策は、リハビリテーションという形で外部の助けを求めることだ。例えば、当時は工場出荷時ですら信頼性がオプションのように思われた日本車のために特別に調整されたものだ。スカイラインの世界では、SRオートボディーズ(Autobodies)に持ち込むことが、リンカーンシャーでの最優先の答えだ。

多くの畑に囲まれた地味な場所に、スティーブ リチャーズと彼のチームは、数十年にわたる放置と薬物乱用から、今や収集対象となったこれらのクルマをたった一チームで復活に取り組んでいるのだ。そして、最近の価格を見たことがあるだろうか。スカイライン R34 GT-Rの最安値は、12万ポンド(1,970万円)だ。

私はR34 GT-Rを所有しているので、おそらく意見を申し立てずに黙っているべきなんだろうが、この収集精神はさらに愚かなものになってきている。もはや、クールなクルマはちゃんとしたエンスージアストの手に渡らず、新車のGT3を何色にするかということ以外は、何のこだわりも持っていないような莫大な資金を持った人たちが手にするようになった。

私のGT-Rのコレクター性向には、なんのブレも起きないことだったが、ある日本人が助手席のエアバッグの代わりに5連メーターを置くのが適切だと判断したので、それは完全に消えてしまっていた。その結果、60mmのドレメルを使って、ぴったりフィットするように仕上げることができた。

正直なところ、それが買った理由の半分だったんだ。そのバカバカしさがたまらなく好きで、切り刻まれたクルマならそのまま使い続けた方がいい。エンジン車のナンバー3としてガレージに保管しておけば、もっと安上がりだったんだけどね。でも、スティーブが最後にもう一度だけチャンスをくれれば、変えてくれるっていうからさ…。

そう、SR オートボディーズ。スティーブと彼のチームにとって、仕事はレストアと同じように保存のためのものもある。錆びや腐食はつきものだが、単にレストアするだけではない。日産自動車では、シーリング材や下塗り材が不十分であったり、場合によってはシャシーの一部をまったく塗装していなかったりと、放置されていた部分を積極的に改善している。

トップギアに書いているのだから、すでに手に負えない状態になっていることは明らかだ。でも、その価値からすると、これが私が所有する最後のスカイラインGT-Rになりそうだ。だから、まだガソリンが給油できるうちに、可能な限り最良の例を作っておこうと思うんだ。で、スティーブと彼のチームはそうしている。私は写真を撮ったり、請求書を払ったりするためにそこにいる。

エンジンは?でも、833bhpのRB26は、テスコのおもちゃ売り場を歩いている幼児のように、いつも不安定なんだ。それ以外の部分はすべて、フルワークスで仕上げている。サブフレーム、ディファレンシャル、燃料システム、サスペンション。ブレーキ、インテリア、エンジンルーム、ボディワーク…。

数ヶ月は大変だろうが、完成すれば世界最高のスカイラインになると思う。それまで値が下がれば、とても助かる。日本で同じ人がブースト計をつけるために灰皿を交換したのに、250ポンド(4.2万円)も払って交換するわけにはいかないから。

【KINTO】

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