ランボルギーニは、CO2排出量の削減とパフォーマンス向上を目指した「Direzione Cor Tauri(ディレツィオーネ・コル・タウリ)」戦略を掲げ、レヴエルト、ウルスSE、テメラリオで構成する現行ラインアップすべてをハイブリッドに切り替えたことは記憶に新しいだろう。しかし、ランボルギーニが脱炭素社会の構築に向けてさまざまな施策に本格的に取り組み始めたのは2015年にまで遡る。ちょうど10年前、サンタアガタ・ボロネーゼにある本社工場でオンバランス・カーボンニュートラルの認証を取得、駐車場のルーフにソーラーパネルを設置するほか、継続してエネルギー効率を向上させる技術に投資をおこなうなどの施策を推し進めてきた。こうした取り組みが功を奏して、本社ファクトリーの規模が2倍に拡大し生産台数も増加したにも関わらず、CO2排出量は低い伸びに抑えられている。さらに、このようなサステナビリティへの取り組みは、世界各地でランボルギーニが開催しているイベントや体験型プログラム──たとえばオーナーが自分の愛車で世界各地の絶景や風光明媚なルートを走るツーリングプログラム「Esperienza GIRO」においても例外ではない。今回、日本で開催されたGIROに参加し、電動化された最新モデルでエントラントと同じルートを走行し、実際にプログラム全般を通じてランボルギーニのサステナブルな取り組みを目にすることとなった。そこで、最高のホスピタリティはもちろんのことサステナビリティへの配慮も含めた、最新のファイティングブルの世界観をお伝えしよう。

「Lamborghini Esperienza GIRO Japan 2025」の参加台数23台のうち、13台がレヴエルトだった
参加23台中15台がサステナブルな新時代ランボルギーニ!
2025年6月18日〜20日の3日間、北海道で「Lamborghini Esperienza GIRO Japan 2025」が開催された。日本で開催されるのは今回で8回目となる。「Esperienza GIRO」(以下GIRO)は、イタリア、米国、中国、日本、オセアニアといった地域で開催されるランボルギーニオーナーのためのツーリングプログラム。オーナーは自分の愛車──もちろんランボルギーニで風光明媚で壮観な景色のなかを貫いている「道」をドライブすることで、ランボルギーニを運転することの歓びやファイティングブルの魅力を再認識するとともに、その土地の自然や文化に触れることで新たな学びや気づきを得ることができるプログラムとなっている。充実したホスピタリティで、きわめてラグジュアリーな時間と空間を体験することのできるリピート率の高いプログラムである。
北海道で開催されたGIROに日本全国から集まった参加台数は23台。ランボルギーニは、これからデリバリーがはじまるテメラリオを含め、ラインアップすべてが完全ハイブリッドのスーパースポーツカーに切り替わった業界初のブランド。今回のGIROにもそうした電気モーターを搭載した新時代のランボルギーニが15台(レヴエルト13台、ウルスSE 1台、カウンタックLPI 800-4が1台)が集まった。筆者はレヴエルトとウルスSEという電動化モデルを交互に運転しながら、ランボルギーニのサステナブルについて思いを巡らせながら、GIROの全行程を走破した。

今回の北海道で開催されたGIROには、新千歳空港へ飛行機で現地入りする参加者が多く、スタート/ゴール地点にもなった
GIROのスタート地点となる新千歳空港のポルトムインターナショナル北海道の車寄せからドライビングシートに身を委ねたのは、日本でもデリバリーが開始されたばかりの最新フラッグシップモデル、レヴエルトだ。レヴエルトの試乗は富士スピードウェイでの全開走行をはじめとして、東京〜大阪間を高速道路で往復するなど、高い運動性能を試す場合が多かった。GIROは一般道を5〜6台のグループにわかれて、インストラクターが運転する先導車のあとを走るスタイルであるため、レヴエルトのようなスーパースポーツカーではストレスがたまるのではないかと考えても不思議ではない。
レヴエルト以前のファイティングブルのフラッグシップは、シートバックのすぐ後ろに搭載された自然吸気V12気筒エンジンの存在を常に意識させられたものだ。アイドリング時から盛大なサウンドで、12本のシリンダー内でガソリンを燃焼していることが、否が応でも伝わってきた。しかし、プラグインハイブリッドを採用したレヴエルトは、センターコンソールの扇情的な赤いスタート/ストップボタンをプッシュしても、伝統のV12エンジンに火が入ることはない。フロントアクスルに搭載された2基のモーターで静かにスタートポイントとなるエアアーチをくぐった。
始動時のドライブモードは、ゼロエミッション走行用の「CITTA」。V12エンジンは目覚めることなくフロントの2基のモーターによる前輪駆動のEVモードで公道に出る。レヴエルトにはこのほか、8速DCTの上に3基目のモーターが配置されているが、状況によってこのモーターが後輪を駆動することになっている。そしてこの8速DCTは、レヴエルトでエンジン後方に横置きに配置されるに至った。これまでシングルクラッチを縦置きでエンジン前方に配置していた場所──トランスミッショントンネルには、軽量で高出力のリチウムイオンバッテリーが搭載されている。そのバッテリーの容量が少なくなると、V12が目覚めてリチャージモードとなり、ほんの数分でフル充電されるという仕組みだ。
北海道の大自然のなかをランボルギーニ伝統のV12サウンドを轟かせながら走るのも一興であるが、自然環境保護に注目が集まる昨今、排出ガスが気になるところでもある。ゼロエミッションで走ることができる恩恵を受けるのは、なにも排出ガス規制が厳しい欧州の大都市だけではない。むしろ大自然の中でこそ、そのスマートさを実感できる。先代となるアヴェンタドールと比べると30%ものCO2排出量の削減を達成したレヴエルトは、今後もフラッグシップモデルにV12エンジンをランボルギーニが搭載し続けてくれる一条の光と映った人も多いことだろう。
ストップアンドゴーが多く、しかも渋滞が日常的な都市部で、V12をリアにミッドシップ搭載するスーパースポーツカーをドライブする際の最大のストレスは、スピードを出せないことよりもオーバーヒートしないだろうかというクルマへの負担を心配する精神的なもののほうが大きかったりする。その点でもレヴエルトはストレスレスだ。しかも今回のGIROのコースのように信号がほとんどないルートは、法定速度内でも十分にドライブすることの愉しさを享受することが可能だ。なにより、フロントガラス越し、またはバックミラーやサイドミラーに他の参加者のレヴエルトの走る姿を見ながら自身のレヴエルトをドライブするというのは、実はオーナーにとって一人では得ることの出来ない至高の体験である。ドライバーは自分のクルマが走る姿を見ることが出来ないというジレンマを、GIROでは解消してくれるのである。
初日のゴールでもあり宿泊先となるパークハイアット ニセコHANAZONOに到着する前、近くのガソリンスタンドでグループごとに全車両に給油する場面があった。ランボルギーニのスタッフが誘導してくれ、給油が終わったグループごとにゴールへと向かうのだが、グループのすべてのクルマに給油が終わるまで、車両で待機しなければならない。北海道とはいえ、当日の札幌の最高気温は29度。レヴエルトの空調の効いたコクピットで待機している間は、右のステアリングホイールにある「EV」のスイッチを押して電気モーターだけのEV走行モードにすれば、CO2排出を抑えることはもちろん、V12のアイドリング時の喧騒からも解放される。早朝や深夜にガレージに入出庫するときだけでなく、こういったシーンでも電動化されたことの恩恵を受けることができる。V12サウンドはしかるべき時間と場所で堪能するのが、新時代のスーパーカーオーナーの嗜みであろう。

宿泊地がニセコであったこともあり、羊蹄山の眺めを楽しめるコースが設定されていた
普段遣いのウルスこそ、PHEVの恩恵が大きい
GIRO 2日目は、ウルスSEのステアリングを握った。2017年に市販モデルが発表されたウルスは、デリバリーを開始した2018年からすぐにランボルギーニの屋台骨的な存在へと成長。2024年にはレヴエルトのデザインに呼応するかのようにボンネットフードのデザインが一新され、闘牛の尾にインスピレーションを得たデザインを採用したヘッドライトに変更されるなど、デザインがリファインされている。最大の変化はハイブリッド・パワートレインを採用したPHEVへと生まれ変わったことだ。
純ICEモデルのウルスSと比べ、PHEVとなったウルスSEはCO2排出量を80%も削減することに成功した。もちろん、PHEV化されたことで単にエコになっただけでなく、134ps/100Nmアップのシステム合計で最高出力800ps/最大トルク950Nmとなり、最高速度312km/hをマークする自他認める世界最速のSUVのポジションを守ったのはさすがランボルギーニだ。
センターコンソールの中央にあるセレクター「タンブーラ」では、これまでどおりSTRADA、SPORT、CORSAのロードとトラック走行用に加え、NEVE、SABBIA、TERRAというアスファルト舗装ではない悪路用のドライビングモードを選択できたが、さらにEV DRIVE、HYBRID、PERFORMANCE、RECHARGEが加わった。このうちのEV DRIVEは文字通りモーターのみでの走行となり、EV航続可能距離は60km以上、最高速度も130km/hを上回る。都市部で使用するならばEVだけのゼロエミッションが可能となる。
しかし、2日目の走行距離はおよそ200kmであったので、EV DRIVEではなくSTRADAモードを選択しRECHARGEにセットして走行することにした。いざというときにモーターのみでも走行できるよう、バッテリー残量を最大80%まで充電しながら最適のパフォーマンスを保つ組み合わせである。フロントに搭載される4リッターV8エンジンはバルクヘッドなどで隔てられているため、レヴエルトとは違ってその存在を間近に感じることは出来ない。しかし、その気になればドライブモードをSPORTやCORSAに切り替えると、勇ましいエキゾスートノートが鼓膜だけでなくシートからも伝わってきて、自分がいま、ランボルギーニをドライブしていることを否が応でも感じさせてくれる。
サステナブルな思想が取り入れられたGIROのプログラム
コル・タウリ戦略のもと、テメラリオを含めた全カタログモデルを電動化することでサステナブルなクルマづくりへとシフトしているランボルギーニであるが、クルマ以外にも企業をあげて幅広く環境への影響削減にフォーカスしたサステナビリティに取り組んでいる。たとえばサンタアガタ・ボロネーゼの本社では2015年からカーボンニュートラル認証を取得し、トリジェネレーションや太陽光発電システムなど長期的にエネルギー効率向上に取り組んでおり、CO2排出の削減に貢献している。2024年のデータになるが、自家発電は前年に比べて22%も増加しており、その一部は電力網に供給されているほどである。また、総廃棄物に占めるリサイクル率は前年比15%も増加している。
こうしたランボルギーニのサステナブルな取り組みの精神は、もちろん北海道で開催されたGIROにも受け継がれていたようだ。それも最高のおもてなしと掛け合わせて参加者を喜ばせている点がGIROらしいといえるだろう。
GIROはランボルギーニにふさわしい高いホスピタリティがプログラムの重要な要素となっている。2泊3日のスケジュールで提供される食事は、舌の肥えた参加者を満足させる最高の料理が用意されているわけだが、とくに「地産地消・旬産旬消」を念頭にしたメニューが取り入れられているのが特徴となる。
つまり、GIROで提供される食事は、フードマイレージはもちろん、食品の保存にかかるエネルギーを低く抑えることとなり、食のサステナビリティを考えるうえでもっとも効果的な手法を採用しているといえる。また、地元の旬な食材は美味であることはもちろん、食を通じて北海道の文化や風土を感じることも可能にしてくれる。

地産地消・旬産旬消で食のサステナビリティも考慮されたメニューが取り入れられた
宿泊先となるパークハイアット ニセコHANAZONOで催された初日のウエルカムディナーでは、前菜「ナポリ産水牛モッツァレラと北海道産生クリームのパンナコッタ、サルディーニャ産からすみ、ニセコグリーンファーム産トマトの自家製セミドライ、セロリのピュレ」といった、ランボルギーニらしいイタリアと北海道の食材をハーモニーさせた一皿からコースがスタート。メインの魚料理は、ひよこ豆のピュレの上にイタリア産ポルチーニ茸と北海道産ヒラメのオーブン焼きが重ねられ、今井農園産パセリのソースを添えた一皿。おなじくメインの肉料理は、知床牛のサーロインに余市キャメルファームワイナリーのピノ・ノワールを用いたソースがかけられた一品といった具合に、北海道産の旬の食材が各メニューにふんだんに取り入れられていた。
GIROではこのように、ただ風光明媚な道をファイティングブルで走るだけでなく、PHEV化することでサステナブルなクルマを作り、企業としてバリューチェーン全体でCO2排出の削減に取り組むスーパーカーメーカーのトップとして君臨するランボルギーニの現在の姿を見ることができた。ちなみにこのバリューチェーン全体でのCO2排出削減に関しては2030年までに80%の削減を、加えて1台あたりのCO2排出量は40%削減するという目標をランボルギーニは掲げている。また、それだけでなく2050年までにカーボンニュートラルの達成をも目指しているという。スーパーカーブランドとして、最高速度や0-100km/h加速、サーキットでのタイム短縮といった運動性能の限界にチャレンジするだけでなく、真摯にカーボンニュートラルに取り組んでいる姿勢は評価されてしかるべきであろう。大排気量・高出力エンジンをハートに持つランボルギーニが、この先いかに“スーパーカーらしさ”を失わずにサステナブルなブランドとしての地位を確立していくのか、その挑戦を見届けてみたいものである。
北海道の大自然を満喫できる選りすぐりのルート
さて、GIROでもっとも肝心な走行ルートについてもレポートしておこう。初日は新千歳空港のポルトムインターナショナル北海道をスタートしてすぐに支笏湖へ向かう北海道道16号線支笏湖公園線──通称支笏湖スカイロードを抜けて支笏湖湖畔沿いに国道453号線を走る区間は、いきなり北海道らしい樹木に囲まれたワインディングロードで参加者を楽しませてくれた。ユネスコ世界ジオパークに登録されている洞爺湖有珠山ジオパーク内の三階滝公園で橘コーヒー店の淹れたてコーヒーでブレイク後、国道276号線で羊蹄山方面へ。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の南側からぐるりと半周するような形で宿泊先であるパークハイアット ニセコHANAZONOまでのおよそ135kmというルートを走破して初日は終了。

支笏湖周辺のルートでは、白樺などの生い茂る緑豊かな森の中を気持ちよく走行
2日目は余市岳を反時計回りに周回するおよそ200kmのコースだ。まず羊蹄山の北側を通る国道276号線から喜茂別町で国道230号線へ。休憩ポイントとなる道の駅望羊中山までは、緩やかなコーナが続く気持ちの良い上りのワインディンロードが待っている。道の駅では函館牛乳を使ったソフトクリームで気分をリフレッシュして、札幌へと抜ける国道230号線を走って札幌オリンピックの開催場所であった大倉山ジャンプ競技場まで、いわゆる北海道特有の内陸の景色を堪能する。この頃には北海道では風景のひとつなっている道路脇に設置された下向きの矢羽の標識「固定式視線誘導柱」も見慣れてくるころだ。
ヌーベルプース大倉山で、日高沖桜鱒のフリットや敷島ファームの白老和牛備長炭炭火焼きといった北海道の旬の食材を中心にしたランチを終えたあとは、札樽自動車道で小樽へ。小樽では北海道の歴史と文化を知る運河クルージングのアクティビティも用意されていた。GIROでは長時間のドライブで疲れた身体をリフレッシュさせるためもあって、タイミングよくアクティビティが用意されているが、そうしたアクティビティも北海道をよく知る学びのプログラムになっているのが特徴だ。
北海道の歴史や文化を知るという点では、先導車のあとを走行するドライブ中にも、道路状況などの注意とあわせて無線でルート沿いの情報もアナウンスされる。小樽を離れ海岸線沿いを余市へ向かう道中では、余市で本格的なウイスキー蒸溜所を立ち上げたニッカウヰスキーの歴史やトリビアが紹介された。ただ風光明媚な景色の中を走るだけでなく、その土地の情報が追加されるだけで、記憶への定着の度合いが深まり学びとなる。個人的にはこの無線でのリアルタイムな歴史や風土に触れる解説は、GIROの冒険の旅に彩りを添えてくれるものであった。
さて、余市からは国道5号線を南下してパークハイアット ニセコHANAZONOへ向かう。今回のGIROは宿泊先を変えずに2泊とも同じホテルとなったが、そのおかげで慌ただしくパッキングする必要もなく、ゆとりをもった時間をホテルの部屋で過ごすことができた。宿泊した部屋は、テラスに羊蹄山を眺めながら入浴できる半露天タイプの温泉まで備わるスタジオレジデンスタイプ。2日目も3日目も初日以上にリフレッシュした状態でドライブを満喫することができたのは、ゆっくりと湯船に浸かることで身体がほぐれたからであることは、まず間違いない。
2日目は、GIRO JAPANでは初となるGLAMPING PARTYでのBBQディナーとなった。BBQといっても北海道の旬な食材を絶妙な火加減でシェフが焼き、サーブしてくれる着席スタイルである。知床牛、真狩ハーブポーク、知床鶏、白糠町茶路めん羊という北海道で育てられた食材だけでなく、蝦夷鹿肉というジビエも用意されているところは、地産地消・旬産旬消の極みである。そして、GIRO JAPANで恒例ともなった打ち上げ花火でディナー会場は大いに盛り上がった。連泊でも、ディナーだけでなくアフターパーティも前日とは異なるゴージャスな会場が用意されているあたりは、さすがランボルギーニの演出といったところだろう。アフターパーティでは、北海道産のウイスキーが用意されていたのはいうまでもない。

2日目のディナーはテラスでのGLAMPING PARTY。乾杯の合図にあわせた打ち上げ花火で盛り上がった
最終日は、国道276号線で道央を南下、国道36号線と国道453号線を結ぶ約30kmの北海道道86号線──四季彩街道と呼ばれる急峻な山間を縫うようなワインディングロードを含む約140kmのルートであった。四季彩街道の途中では徳寿ファームレストランKANTOで小休止。徳寿ファームで栽培された白いちご「天使のいちご」を試食。
新千歳空港近くのゴール地点に到着したあとは、ポルトムインターナショナル北海道にて、クロージングセレモニーが開催され、「寿都産ソイのヴァプール ソースブールブラン」「富良野牛サーロインのグリル ボルドレーズソース」といった北海道の食材を用いた料理を堪能しながら、参加者全員にランボルギーニ ジャパンディレクターのパオロ・サルトーリ氏からGIROに参加した証となる修了証書が手渡しされた。
後日、そのサルトーリ氏に今回のGIROに関しての感想を伺う機会があった。
「参加者からは、ルートや宿泊先といった環境が素晴らしく、心から楽しめたという声をいただいています。日本各地のランボルギーニオーナーのみなさんに参加していただいてますが、毎年開催されているGIRO JAPANに毎回参加してくれるオーナーもいらっしゃって、参加者同士が知り合いだったりしたこともあり、アットホームでとても充実していて楽しかったと伺っています。イベントとしてはいいフォーマットであると考えていますが、できれば、もっとアクティビティを増やしたりワークショップを開催したりするなど、さらに参加していただくオーナーの満足度を高めるプログラムも考えていきたいと思っています」

カウンタックLPI 800-4を含む23台のランボルギーニが、北海道の大地を駆け抜けた
ところでGIRO参加にあたって、現地まで自走で参加するのかと心配するオーナーもいるだろう。心配ご無用、現地まで愛車を大切に輸送してくれることはもちろん、現地での愛車のメンテナンスもすべてサポートしてくれる。この記事を読んでGIRO JAPANに参加してみたいと思った人は、まだ次回開催時期も場所も決定していないが、愛車の面倒を診てもらっているディーラーに参加意思があることだけは早めに伝えておいたほうがいいだろう。
文:西山佳比古 text by NISHIYAMA Yoshihiko
写真:西山佳比古/アウトモビリ・ランボルギーニ photos by NISHIYAMA Yoshihiko/Automobili Lamborghini S.p.A.