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【30台限定】空を切り取る仏蘭西の箱。プジョー リフター GT Cieloは家族を退屈から救う究極のギアだ

1810年の製鉄業から続くプジョーの歴史。彼らが作り出すMPVは、単なる荷車ではなく、人生を味わい尽くすための高度なエンジニアリングの結晶だ。空と一体化する限定車「リフター GT Cielo」の真価を紐解く。


我々トップギア ジャパンの読者は、往々にして内燃機関の限界に挑むようなハイパースポーツカーや、泥まみれになって道なき道を進むハードコアなオフローダーに心を奪われがちだ。官能的なV8エンジンの咆哮、あるいは精密機械のように組み上げられたサスペンションの動き。そういった「極限のエンジニアリング」を愛してやまない。しかし、現実の週末はどうだろうか。家族を乗せ、キャンプ道具や自転車を積み込み、時にはホームセンターでかさばる日用品を買い込む。そんな日常のミッションにおいて、ガレージに鎮座する2シータースポーツカーは沈黙を守るしかない。だからといって、退屈な箱型のミニバンで妥協するのは、我々の美学に反する。実用性の中にも、作り手の思想や物語、そして走る歓びを感じられる「本物のギア」が必要なのだ。

そこでフランスからの回答である。1810年、冷たい鋼鉄を打ち据える製鉄業からその歴史の幕を開け、最高品質のノコギリの刃やスプリング、ペッパーミル、自転車を経て、1890年にはいち早くガソリンエンジン車の量産を実現したプジョー。彼らのモノ作りの根底には、常に「実用性と情熱の完全なる融合」がある。創業当初から高品質の証として使用されてきたライオンのロゴ。そのライオンが象徴する「しなやかさ」と「強靭さ」は、現在に至るまで脈々と受け継がれている。

今回我々の目を惹いたのは、そんなプジョーが放つマルチ・パーパス・ヴィークル(MPV)、「RIFTER(リフター)」の特別仕様車である。リフターは、単なるピープルムーバーではない。商用車ベースの強靭なシャシーを乗用車レベルの洗練へと昇華させ、SUVの力強さを併せ持つ、まさに「全部入り」の万能ギアだ。トルクフルで力強いディーゼルエンジンの鼓動を感じながら、独自の小径ステアリングとヘッドアップ・インストルメントパネルからなる「i-Cockpit」を操れば、そこが実用車の運転席であることを忘れてしまうほど、俊敏でドライバーと一体感のある走りを堪能できる。フランス特有の、あの路面に吸い付くような猫足のセッティングは、乗員すべてに極上の快適性を提供するのだ。

そして、この度発表された限定モデルの名は「RIFTER GT Cielo(リフター ジーティー シエロ)」。Cieloとは、イタリア語やスペイン語などで「空」や「天」を意味する美しい言葉だ。高度なエンジニアリングの塊であるリフターに、「空」という無限の広がりを与えたこの特別な一台は、我々の週末をどう変えるのか。その詳細を紐解いていこう。

Stellantis ジャパン株式会社は、2026年4月9日、プジョーの多目的MPVである「RIFTER GT」をベースにした30台限定の特別仕様車「RIFTER GT Cielo」を発売し、同日よりプジョー公式ウェブサイトの特設応募フォームにて抽選申し込みの受付を開始した。

ベースとなる「RIFTER GT」は、扱いやすいボディサイズの中に、多彩なシートアレンジと圧倒的な積載能力を秘めた、ファミリー層から熱狂的な支持を集めるモデルである。日常のスーパーマーケットでの買い物から、週末の過酷なアウトドアレジャーに至るまで、あらゆるライフスタイルにアジャストする柔軟性を持つ。さらに、プジョーならではのライオンの鋭い爪痕をモチーフにした3本のライティングシグニチャーなど、個性的でスタイリッシュなデザインが、実用車にありがちな生活感を完璧に払拭している点も見逃せない。

今回登場した限定車「Cielo」の最大の特徴は、その名の通り、ルーフの大部分を占める「パノラミックガラスルーフ」の特別装備にある。鉄の屋根を取り払い、代わりに広大なガラスをはめ込むという大胆な設計は、車内に溢れんばかりの自然光を取り込み、閉鎖的になりがちなキャビンを、開放感に満ちた明るい移動空間へと変貌させる。広い視界とより快適な室内環境を実現することで、ドライバーはもちろん、後部座席に座る家族にとっても、頭上に広がる青空や満天の星空は、移動時間を単なる退屈なものではなく、心躍る体験へと変えてくれるはずだ。

さらに、機能面でのアップデートも実にフランス車らしい合理性に満ちている。センター部分に備えられた「ルーフストレージ」と、キャビン後方に設置された「天井収納ボックス」が追加されているのだ。空間を無駄なく徹底的に使い切るこの見事なパッケージングにより、室内の収納力は一段と向上している。日常の細々とした小物から、休日の遊び道具に至るまで、すべてをスマートに飲み込むその包容力は、実用主義の極みと言えるだろう。

用意されるボディカラーは、雪山を思わせる清廉な「アイシー・ホワイト」、大自然との調和を感じさせる「シルカ・グリーン」、そして夜の街に溶け込む精悍な「ペルラネラ・ブラック」の3色展開。各色わずか10台ずつ、合計30台という極めて限定的なデリバリーとなる。

メーカー希望小売価格は4,780,000円(税込)。この希少なモデルを手に入れるための抽選申し込みは、2026年4月9日(木)から4月30日(木)までの期間、プジョーの商品サイト(https://www.peugeot.co.jp/range/peugeot-rifter.html)および専用の抽選申し込みページ(https://krs.bz/pcj/m/rifter-cielo)にて受け付けられている。

我々クルマ好きにとって、愛車選びは常に「理性」と「情熱」のせめぎ合いである。家族や荷物を運ぶためのスペースが必要だという「理性」を満たすために、妥協のない品質やドライビングの歓びという「情熱」を犠牲にしなければならない場面はあまりにも多い。しかし、プジョーの「RIFTER GT Cielo」は、その両極端にある要求を見事なまでに高い次元でバランスさせている稀有な存在だ。

強大なトルクで重量級のボディを軽々と引っ張るクリーンディーゼルの力強さ、爽快で情熱に満ちたドライビングを約束するi-Cockpitのダイレクトな操舵感、そして創業から200年以上の歴史が育んだ妥協のないモノ作りの哲学。これら高度なエンジニアリングに裏打ちされた基本性能の上に、「空」という非日常のスパイスを振りかけたのが、この「Cielo」なのである。

想像してみてほしい。休日の早朝、まだ薄暗い中を走り出し、山道へと向かう。ディーゼルエンジンの心地よい鼓動を感じながらワインディングを駆け抜け、目的地に到着する頃、パノラミックガラスルーフ越しに広がるのは、息を呑むような朝焼けの空だ。後部座席で眠っていた子供たちが目を覚まし、頭上の景色に歓声を上げる。そんな映画のワンシーンのような豊饒な時間を、このクルマは静かに約束してくれる。

合計わずか30台。各色10台という数字は、全国のプジョー・ファン、そして本質を知るギア・フリークたちがこぞって狙いを定めるには、あまりにも少ないプラチナ・チケットだ。実用性を極めながらも、フランスのエスプリと情熱が息づくこの特別なMPVは、あなたのガレージの隣のスペースを占めるにふさわしい、最高の実用車であり、極上の遊び道具である。

受付期間は4月30日まで。躊躇している時間はない。まずはウェブサイトにアクセスし、自分と家族のための「空」を手に入れる権利に応募すべきだ。退屈な日常を打ち破り、週末の景色を劇的に変えるこの「RIFTER GT Cielo」は、間違いなくあなたの人生の新たな相棒となるだろう。

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