スズキ ジムニー
このリストは軽量スポーツカーと往年の名旧車のスナップショットだけだと思っていたのかい?それだけじゃないんだ。まあ、まあ、まあ、大体は、その通りだけどね。しかし、ジムニーは、レトロな雰囲気を醸し出している板状の塊で、小さなクルマとしての魅力も十分に発揮してくれている。もちろん、高速道路が運転の大部分を占めていなければの話だが。
100hpと129Nmでは、120km/hでジムニーを駆り立てることすらできない。というよりも、エアロダイナミクスにインスパイアされた貨物コンテナといった方がしっくり来そうだ。ギヤがオフロード走行用に設定されているため、国の制限速度に到達する頃にはすでに4,000rpmで回転していることになる。ジムニーの謳い文句である最高速度145km/hに到達する前に、ボンネットからバルブを送り出すことになるだろう。また、ボディの側面は、横風がジムニーのドライバーにとっては味方ではないことを意味している。
とはいえ、5速マニュアルのローギアと超古風なシフト方法は、90年代のクルマを運転して育った人なら誰でもすぐにくつろげるだろう。ギアを何度も上げ下げしなければならないが、どんだけ…「いい意味で」、バリバリ、ギシギシといった音を感じずにギアを入れることができるのかが分かるだろう。
不思議なことに、ジムニーは完璧なシティカーでもある。確かに、低いギアは街中での渋滞でのストレスを減らすのに役立つが、ジムニーを本当に輝かせるのは、車高の高さ、小さなプロポーション、オフロードに対応したソフトなサスペンションなのだ。トップギアの編集部員のように、最寄りのスピードバンプからせいぜい1メートルの距離しか離れていない場所住んでいて、どこか目的地に行こうとするなら、少なくとも50個のスピードバンプを超えていかなきゃならないという人には、ジムニーは絶対にぴったりのツールだ。減速せずに、バンプの上をスキップできるし、そんなことは、ジムニーにはお手の物だ。幅の制限はあるのか?図体のでかい巨大なSUVのように、車幅を気にせず、ストレスなく走り抜けることができる。駐車場は?おいおい、なんてことを聞くんだい? ジムニーは現行のミニクーパーよりも短いので、何の問題もなくわずかな駐車スペースにぴったり収まるんだ。
しかし、疑問に思っている人がいるかもしれないが、これは楽しいことなのだろうか?それ自体が楽しいわけではないのだが、重要なポイントがある。ジムニーは、運転のつまらなさからあなたを隔離し、退屈さをうまく回避し、イライラを乗り越えることができるのだ。そうすることで、実際にマシンに反応したり、マシンと関わったりすることができるようになり、(ショックや恐怖を感じながらも)実際に通常の運転を楽しむことができるというわけだ。
そして、そこからが本当の楽しみなのだ。ジムニーは非常に野生児で、農場的な(と付け加えておくが)デザインなので、マツダ ロードスターと同じように運転に没頭することができる。さらに良いことに、ジムニーは地形に関係なく、足を床に固定して、上下に跳ねたり、体を乗り出して、気でも触れたかというように笑ったりしながら運転することができる。