書評コーナーは、いすゞ乗用車の歴史。いすゞの乗用車の系譜をつづる愛蔵版だ。
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世界的な商用車メーカーであるいすゞが、その技術を駆使して開発し世に送り出した個性的な乗用車について、当時のカラーカタログを600点以上収録し、その変遷をたどる一冊。
本書は、ジェミニが誕生してから50周年、社名をいすゞ自動車に改称して75年を迎えるのを機に、愛蔵版としてカバーデザインを一新して刊行する新装版である。
そもそもいすゞは1916年に東京石川島造船所と東京瓦斯電気工業が自動車製造を計画したことがそのルーツだ。はじめはイギリスのウーズレーと提携しA9型を製造したのが始まりである。
その後メーカー名がいすゞとなり、やはりイギリスのルーツ社との技術援助協定を結びヒルマンなどを製造。カロッツェリア・ギアに依頼してフローリアンや117クーペを、そしてのちのピアッツァとなるアッソ・デ・フィオーリはイタルデザインにデザイン開発を依頼するなどしながら、欧州の雰囲気を漂わせた乗用車を数多く生産していたのである。
本書はそういった史実をもとに当時のカタログなどをもとにその歴史をたどるものである。
※本書は2020年2月刊行の“いすゞ乗用車の歴史”の内容はそのままに、いすゞ自動車に改称して75年、ジェミニ誕生から50周年を記念し、カバーデザインを一新した増補二訂版である。(内田俊一)
本題:いすゞ乗用車の歴史
著者:当摩節夫
発行:三樹書房
定価:4,400円
ISBN978-4-89522-820-6