ベントレーが一番悪夢だったときは?
100年以上の歴史を持つ自動車会社でも、一度や二度は経験があることだ。経営破綻の危機に瀕することなく100年を過ごした会社は少ない。1930年代の世界大恐慌で、ベントレーは支払いが滞り、最終的にロールス・ロイスに買収された。
その後、1970年にロールス・ロイスの航空機エンジン部門が破綻したため、自動車部門が別会社となった。これを1980年にヴィッカーズ社が買収し、その後1998年にフォルクスワーゲン社に売却した。
しかし、フォルクスワーゲンはロールス・ロイスの工場とスピリット・オブ・エクスタシーのマスコットの権利を得たものの、ブランド名とロゴの権利は分離したロールス・ロイスの航空エンジン事業が管理していた。この事業体がこれらの権利をBMWに売却し、対立の末、2003年以降はBMWのみがロールス・ロイスのバッジを付けた車を製造し、VWのみがベントレーのバッジを付けたクルマを販売することで合意された。つまり、現在のベントレーは、かつてのベントレーとロールス・ロイスが一つになったものであり、現在のロールス・ロイスは1998年に始まった全く別の会社なのだ。
混乱したって?私たちも、同じだよ。