季節は変わり、潮は満ち引きし、帝国は栄枯盛衰していく。そしてまた、自動車もいつの間にか新しいバージョンに交換されていくのだ…。
自動車は他の芸術的なものに比べて詩的ではないかもしれないけど、これも時間の流れを示す一つのものだ。BMWはすでに、今年後半に登場する後継モデルを大々的に宣伝していることからも、旧型のBMW 2シリーズにもその時が来たようだ。
しかし、単に「古いものは捨て去る」というだけではなく、BMWは新しい2シリーズのために、その伝統を忘れないようにしている。つまり、50:50の重量配分、直6エンジン、プレスリリースの最初の4段落目までに、必ずニュルブルクリンクに言及している。
BMWはまた、カモフラージュに覆われたままの車両のためにプロのカメラマンを手配するという、優れた自動車の伝統を守っている。つまり、わざわざ車両の外観を見せるのだが、それは後々どれだけ完成品に似ていないかの証拠写真を送っているということでもあるのだ。
もちろん、私たちが本当に気になるのは、スプレーで塗られたサイケデリックな偽装や、フライスクリーンのガーゼの下に潜んでいるものだ。そして、BMWがそこで一つのトリックも逃していないとは言えない。
しかし、もしBMWのスタッフが2シリーズクーペのレシピを間違えたら、彼らは大口径の武器を足元に向けてしまうことと同義だ。特に、現行のホットな2が最高に美味しい料理であることを考えると。私たちの年齢が若いせいか、あるいは銀行口座の残高が少ないせいか、現行のM2はM部門の(そしておそらくBMWの)現時点でのベストカーだと思う。
このドイツ製クーペには、多くの要素が詰まっている。だからこそ、BMWは「コントロールしやすいドリフト操作を含む、野心的なコーナリングに理想的に適している」クルマを作ることを重要視したのだろう。
そのためには、374bhpの直列6気筒ターボと後輪駆動が必要だ。というか、トップスペックのM240には4輪駆動が搭載されているのだから、そうなるだろう。そして、8速オートマチック。この記事を見て、M部門が一笑に付し、即座に修正することを、私たちは可能な限りの数字を織り交ぜて考えている。
なぜなら、Mディビジョンの技術者たちが構築する基本構造は、かなり有望だからだ。新型2シリーズはボディが硬いので、サスペンションを柔らかくしても、燃費が良くて、硬いサスペンションを使ったときと同じようにボディコントロールができるクルマを仕上げることができるのだ。とはいえ、Mディビジョンのクルマなので、全く同じようにとはいかないが、イギリスの道路で跳ねたり跳ねられたりしたときに、ボディコントロールがさらに向上するというのはうれしいこと。また、ストローク依存型のダンパーも標準装備されており、大きなバンプには大きな減衰力を、小さなバンプには小さな減衰力を与えることができるし、体の大きな動きをよりコントロールすることができるのだ。
つまり、新型2シリーズは、直6エンジンを搭載し、「野心的なコーナリング」を求める、小さくてパワフルなエグゼクティブクーペとなる。季節や時代の流れが変わっても、最高のBMWを見つける場所は変わらないようだ。
=海外の反応=
「次期2シリーズが太って大きくなってしまったのは残念。マニュアルオプションがないかもしれないという事実にも触れてほしかったけど。でもデザインもさることながら、車重もひどいことになりそう」
「以前のものも十分に優れていたし、そのM2なら今では格安で手に入れることができる」
「待てよ、MバージョンにはAWDが付くのか?」
「みんなが注目しているBMW…。新型M2を台無しにしないようにしないと、魔女狩りに遭うことになる」
「直列6気筒エンジン、FRの採用が決定したことを嬉しく思う。6速マニュアルはどうなるんだろう?新型2シリーズのクーペとM2が、最近のBMWモデルのようにひどい外観にならないことを願っているよ」
「4輪駆動…。だが、実際にそれを使いこなせるような、高速で運転する度胸のあるドライバーは1%もいないだろう。全くもって無意味」