ホンダ、BMW、メルセデス・ベンツ、GM、ステランティスなど自動車メーカー7社が、米国とカナダでEV用高出力充電網を新たに構築する合弁会社の設立に合意した。ちなみに、テスラは入ってない。
米国における公共のEV充電の現状は、どう見ても理想的とは言えない。米エネルギー省によると、公共のDC急速充電器は現在、走行中のEV72台につき1基で、これはかなりお粗末な統計だ。これらの充電器の多くがしばしばオフラインであったり、稼働していなかったりすることを考慮すると…うーん、なんだかなあ。
しかし今、大手自動車会社7社がこの問題の解決に協力することを約束した。今週、BMWグループ、ゼネラルモーターズ、ホンダ、Hyundai、起亜、メルセデス・ベンツグループ、ステランティス(クライスラー、ダッジ、ジープ、ラムなど)の共同事業が発表された。北米全体に少なくとも30,000か所の新しい公共充電ステーションを設置することを目標にしており、これにより米国とカナダがこのプログラムの恩恵を受けることになる。
「このジョイントベンチャーは、北米で信頼性の高い高出力充電ステーションのトップネットワークになることを目指している」と両社は声明を発表した。テスラとそのスーパーチャージャーのネットワークにとっては、挑戦状を叩きつけられたようなものである。
これらの公共ステーションは、すべてのEVドライバーに開放され、CCS(Combined Charging System)とNACS(North American Charging Standard)の両方のコネクターに対応したプラグが設置される。NACSプラグはテスラが自社車に搭載しているもので、ビッグTの巨大なスーパーチャージャーステーションネットワークへのアクセスが可能になるため、多くのグローバル自動車メーカーがいち早く採用しようとしている。
最初の公共充電ステーションは2024年夏に開設される予定で、米国が最初に設置される(カナダには申し訳ないが、すぐに設置される予定だ)。これらの充電器が、粗悪なElectrify Americaのネットワークよりも信頼できると証明されれば、全米のEVドライバーにとって大きな改善となるだろう。
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=海外の反応=
「素晴らしいニュースだ。彼らがエレクトリファイ アメリカの失敗を徹底的に記録し、このネットワークをはるかに効果的に構築・管理することを願っている。とはいえ、アパートや集合住宅に充電器を設置する際の課題を解決するには、法整備が必要だと思う」
「彼らは本当に嘘つきだ。「速い、信頼できる、持続可能」。もしEUでそのような主張をしたら、グリーンウォッシング法違反になるだろう」