【トップギア試乗】マクラーレン アルトゥーラ:巧みに統合されたハイブリッドパワー

ドライビング

ドライビングはどんな感じ?
まずはサーキットの話から。サーキットでも通用するのかって?そう、本当にできる。実際、現代のスーパーカーにはよくあることだが、その実力を正しく理解するにはサーキット走行が必要だ。公道ではフィードバックや触感はあるけれど、クルマがそれほど頑張っているわけではないことがわかる。つまり、公道で走ると、非常に優れた性能を発揮するものの、最後の魔法の一振りが足りない。しかし、サーキットでは、それを発見したのだ。

マクラーレンは繊細で正確、かつコミュニケーション能力の高いフロントエンドを持つ傾向があるけれど、アルトゥーラも何ら違いはない。コーナリング中のスピードの乗りがよく、大きなプレッシャーに耐え、負荷のかかったフロントタイヤから大きなグリップ力を生み出す。アンダーステアにも強い。ブレーキを踏み込むと、リアタイヤがワイドになり、それが徐々に進行してくるようだ。

実際、すべてが徐々に変化していくんだ。パワーを戻せば、ターボラグを推測する必要はない。電気とガソリンのブレンドは非常に予測しやすいのだ。新しい電子制御ディファレンシャル(マクラーレン初の機械式LSD)のおかげで、スモークを上げるドリフトが可能になった。これほど攻略しやすく、遊びやすいマクラーレンは他にない。

ブレーキはどう?先ほど問題があると言ってたけど
サーキットでの不満はほとんどない。非常に力強く、安心感のあるペダルフィールだが、極端な使用を繰り返すと少し不満が出る(アスカリの温度は37度なので驚くには当たらない)。もっと大きな問題は、一般道での走行だ。ブレーキをかけても、思ったほど減速せず、サーフィンしてるかのように前に進んでしまうのだ。

これはマクラーレンの純粋さを追求した部分であり、ハードに使っているときはいいのだが、90パーセントの時間はのんびり走っているため、あまりいいとはいえない。

しかし、そのボディコントロールは見事なものだ。ブレーキ、旋回、加速、何でも思いのままにできる。トラクションは絶大で、限界に達したときでも、アルトゥーラが噛みつきそうだとか、シャシーがパワーに対応しきれないといったことは感じない。もちろん、フェラーリ 296 GTBほどワイルドで自由奔放ではないものの、ステアリングやシャシーには触感があり、純粋に運転するのが楽しいクルマだ。

大事なクエスチョン:サウンドはどう?
フェラーリのV6ほど強烈で表情豊かなエンジンではないが、聴いていて楽しくなるような、調子の良い中音域を持っている。しかも、8,500rpmのリミッターまでクリーンに吹け上がる。

低回転域では、最初の電気的なヒットの後、ターボが作動している間、わずかな小休止があるけれど、高回転域では全く気にならないほどだ。ドライバビリティも向上しており、モーターを激しく回転させる必要はない。もっと大きな電子制御のインパクトが欲しいところだが、これは慎重にブレンドされた効果的なものだ。

乗り心地や快適性は?
マクラーレンは伝統的にこれを得意としているけれど、アルトゥーラには高価なモデルのような巧妙なクロスリンク油圧ダンパーがないことを念頭に置いておく必要がある。コイルスプリングにアダプティブダンパーを装備しているのだ。路面が悪いとカーボンチューブにキャビテーションが発生し、固い乗り心地となるが、スピードを出せば流れが良くなる。最近のスーパーカーのほとんどの事例を参照してほしい。

道路ではコンフォートモード以上が必要になることはない。インスツルメントビナクルの上に新しいスイッチがつき、この感触がとてもいい。左側がシャシー、右側がパワートレインで、それぞれにコンフォート、スポーツ、トラック、そしてパワートレイン用のEVモードが用意されている。エンジンをかけたまま走らせたいなら「スポーツ」、最大限偏った充電をさせたいなら「トラック」。それでもかなり時間がかかるので、そこはがっかりさせられるだろう。

これまでと同様、街や村に静かに忍び込む能力こそが、このハイブリッドの最も新しく、最も魅力的な点だ。何も、あなたが到着したことを、大体的に知らせる必要はないだろう。

運転しやすい?
マクラーレンは、画面のメニューに至るまで、論理的で使い勝手のよいものに仕上げている。スポーツで楽しんでいるときに街へ出たら?右側のボタンを2度押せばe-modeに切り替わり、静かに走ることができる。

クルージングを楽しむには十分な快適性と静粛性、そして7km/L台の燃費を実現するロングギアード。運転することを要求するクルマでもなければ、常に報酬を与えるように要求するクルマでもなく、あなたの気分を推し量るクルマだ。

そのため、サーキットでのパフォーマンスには驚かされる。サーキットでは、一般道での運転からは想像もつかないほどの集中力と決断力を発揮してくれるからだ。

他に特筆すべきことは?
煙突。

何て?
「ホットヴィー」レイアウトは、エンジンルームの温度が900℃に達することを意味する。このため、ターボには専用のヒートシールドとセンターベントが設けられ、走行中はバックデッキの煙突から波打つような空気の柱が立ち上がるんだ。


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