【トップギア試乗】レクサス NX:レクサスがプレミアムクロスオーバーの標準的な価格で買える代替ハイブリッドを提案

ドライビング

道路ではどんな感触??

やるべきことをキチンキチンとやるクルマだね。これはラクジュアリーカーであって、スポーティなやつだと思ってもらったら困る。ステアリングは可もなく不可もなくって感じで、ターンインはダイレクトで、タイヤにはどっしりとした重量感がある。だからコーナリングに結構な安定性がうまれるんだ。えっと、ファミリーSUVにそれ以上に何をお求めだっていうの?

ひどいガタガタ道でも滑らかに走ってみせる、乗り心地はレクサスの長所の一つだ。快適さに大きく貢献してるのがそのシートで、特に前席の衝撃吸収性はハンパなくて、乗員を支えるのに十分な強度を持ちつつ、腰にも優しいときてる。丈夫で優しいシート、この点ではシトロエンも数ポイントゲットかな。

ハイブリッドシステムは?

レクサス/トヨタは、ハイブリッド分野のプロ中のプロだ。他のメーカーがまだまだ試行錯誤を続けてるってのに、彼らが手掛けるシステムはもう4代目になる。今回試乗したのは、フロントに180馬力、リアに54馬力(たまの4WD走行に備えてね)の2基の電気モーター+18kWhバッテリーを積んだプラグインモデル。最大6.6kWの車載充電器と接続プラグを備えてて、2時間半で空の状態からフル充電できる。あと、1,500kgまで牽引OKなんだ、なかなかだね。

ノイズがうるさいんじゃないの?
エンジンは、レクサス/トヨタで主流の2.5リッター4気筒(以前、RAV4でも搭載)。今んとこ、思い切り吹かしたりしなければ音はほとんど気にならないね。常に充電を切らさないように注意してて、しかも短距離しか走らないって人ならCVTギアボックスがエンジンを動かす音を耳にすることはないんじゃないかな。この点はかなりのインセンティブになる。

気になるところは?
問題は、曲がりくねった道やロータリーで、スロットルに足をかけるたびにエンジンの回転数が上下し、同乗者全員に路面の状況を伝えてしまうこと。しかも、ガラガラという音もする。これは、(クロスオーバーとしては)完璧に適切なハンドリングを楽しむための大きな阻害要因となる。また、高速道路ではドローンみたいな音もする。

NXには、450h+と呼ばれるプラグインハイブリッドが新たに加わった。これは、小型のハイブリッドバッテリーを強固な18kWhユニットに交換するもの。このバッテリーは、エンジンに負担をかけることなく、十分な通勤距離を確保することができる。しかし、エンジンが始動すると、350hと同じような挙動とサウンドになってしまう。
6.6kWの車載充電器を搭載しており、空の状態から約2.5時間で充電が完了する。NX PHEVは1,500kgまで牽引可能なのもうれしい。

さらに、ほとんどのPHEVはバッテリーが空になるとかなり不経済になってしまうが、このクルマはトヨタの通常のフルハイブリッドとして動作するので、オールEVの範囲を超えた後でも、印象的なまでに経済的なのだ。

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