35,475 - 59,245ポンド(550-920万円)
レクサスがプレミアムクロスオーバーの標準的な価格で買える代替ハイブリッドを提案
いいね!↑
価格、見た目、内装の品質、他とは何かが違う
イマイチ↓
スポーティー好きには物足りない。エンジンがうるさくなりがち
概要
どんなクルマ?
これは、レクサスのファミリーSUVで、ミドルサイズNXの2代目。日本製のラグジュアリーカーとしては、NXは欧州諸国でもベストセラーモデルなので、後継モデルをきちんと作ることが重要だ。初めてお目にかかってみて、まず気が付いたのが、先代よりスッキリとしたスタイルになってるってこと。あとは予想通りで期待を裏切ってなくてレクサス曰く、「スムーズな進化」なんだと。
新型NXでは、何がスムーズに進化したのだろう?
引き続き用意されてるハイブリッドオプションだけど、新型のはレクサス初の試みでプラグインに対応してるんだ。1回の充電で、電気のみ最大72kmまで走るという。しかも遠出しなければ、なんだかんだで89kmくらいは大丈夫だって話。それはスムーズな進化だね。
新型は現行モデルに比べて20㎜長くて(ホイールベースが30mm伸びたんで、後列には有難い)、横に20㎜広い。後ろについてる端から端まであるテールランプバーが、新しいレクサスのスタイルを特徴づけてる。その一方、旧スタイリングの特徴を持ってるフロントの鋭い釣り針みたいな形をしたDRL(デイタイムランニングライト)は、ヘッドライトの中に上手くインテグレートされてる。
インテリアは?
細かいとこはスペックによって微妙に異なるんだけど、どれもかなり豪華に出来てるよ。僕らは赤の内装はナシだって思うんだけど、こればっかりは好みの問題だからね。ダッシュに巨大なスクリーンが埋め込まれてる。ディスプレーのサイズは9.8インチと14インチの2種類が用意されてるんだけど、ダッシュボード上のスクリーン周辺はどっちでも同じ。だったら大きい方がいいに決まってる。
新しく追加された、気分がアガるしかけは、e-ラッチシステムって呼ばれる電動のドア開閉システム。ハンドルを握ると電子制御でロックが解除されてドアを弾いて開ける仕組みで、あとは軽く引くだけでドアが開いちゃうんだ。
なにはともあれ、これのホントに賢いとこはブラインドスポットの警告システムと連動してるってとこなんだ。たまたま横に自転車や歩行者やバスなんかが来ちゃってドアを開けるとヤバイときには、ロックが解除されないようになってんだよね。助手席の人に得意げに披露できるしかけって、どのクルマにも必要だよ。
走りはどんな感じ?
NXはとっても空気が読めて、道の真ん中をまっすぐ走れるクルマだ(「クルマが」って言うか、「車線キープ機能が」って言った方が正しいか。でもどっちにしろ、いいことには違いない)。まさしくラクジュアリーな走りであって、スポーティとは違う。すんごく快適なクルマで、CO2排出ゼロの高尚なパワートレインに相応しい。
で、まとめると?
「NXはレクサスが贈る、ドイツの定番に代わる上品な一品」
NXはレクサスブランドにとっての稼ぎ頭なんで、この真新しい後続モデルには前より一層の期待がかかってる。それを踏まえてスムーズな進化を遂げたってわけだ。しかもこの新型、狙い通りうまく行ってるみたい。通常のドイツ車とは異なる魅力をみせてるし、大きめのバッテリーを積んだプラグインモデルを投入することで、ライバルに社用車の売上を奪われるのを食い止めようとしてる。とは言っても…、所詮はSUVなんだよね。僕らがそこまでノってないって気づいても、大目にみてね。