高機能化が逆にウザい!マジイラネ…なクルマの機能10選

03実用的な機能の美的アレンジ

ある能力を必要とする人が現れ、デザイナーやエンジニアがその能力をクルマやトラック、4x4に付加する。クルマには利便性を高めるという目的があり、その目的を果たすために設計されているのだ。もちろん、それはとても良いことである。しかし、誰かがその美しさに惹かれても、(1)本来の目的のためにそれを使う気はない、(2)適切に設計されたオリジナル以上のお金を払う気はない、と判断するとしよう。すると、両手に抱えた綿あめ以上の荷物を積むことができないルーフレールや、粘着フィルムよりも保護力の低いブラッシュガード、牛を止めることができないブルバーなどが登場してしまうのである。

こういったことは、自動車の世界だけではない。1944年、アメリカ海軍はエメコに艦船や潜水艦で使用する椅子の製作を依頼し、軽量で耐火性、耐塩気性、耐久性を要求した。そこでエメコ社は、リサイクルされたアルミニウムを使って、77段階の工程を経て、何千脚もの海軍用チェアを手作りしたのだ。フィリップ スタルクやジョルジオ アルマーニをはじめとする多くのファンを獲得したこの製品は、永久に使い続けることができる。さあ、あなたもネットでネイビーチェアを探してみて。何が出てくるだろうか?本物はもちろんのこと、コピー商品を扱う店もたくさんあるのでご注意を。

これが私たちの問題点だ。つまり、明確な目的があり、技術的な深みがあり、耐久性のある品質を持つ製品の、美的に優れているコピー品を購入する人たちがいるってこと。でも、一体何のためにこのようなコピー商品を購入するのだろうか?使ってみれば、見た目だけだってことがすぐわかるのに。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/04/31500/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ