02ジェスチャーコントロール
ジェスチャーは、人間同士のコミュニケーションの伝統的な方法だ。親しみを込めて手を振ったり、適切なタイミングでフォークを使えと親切に指摘したり。自分の言いたいことや気分を伝えるための素晴らしい方法ではあるけれど、「結婚式では、2本指の敬礼をするのに適したタイミングではない」ということまでは認識できないこともある。
だが考えてみると、私たちはジェスチャーが得意なので、言葉の壁を越えたり、ジェスチャーだけで言語を作ったりすることもできる。
人と人とのコミュニケーション手段としては、機械の方がずっと新しいものだが、これもまた同様に素晴らしい方法だ。しかし、人間と機械そのものとのコミュニケーションはどうだろうか。そのためには、明確でわかりやすい指示を出すことが必要だ。キーボードのキーを押すこと。スイッチを押す。それならいい。だがその代わりに待ち受けているものとはーあなたが最悪なフラストレーションを楽しんでもらえる温厚な人だといいのだがーエアコンを下げようとしただけなのに、結局、話のつまらないFMを聴くことになってしまい、運転席で滑稽なダンスをしなきゃならなくなる。これが「進化」っていうやつなのか?違うよね?