【試乗】イギリスで「日本の軽」が大絶賛!? ホンダの新型EV「Super-ONE」の過激な走りっぷり

ホンダが英国市場に投入した小型EV「Super-ONE」を英トップギアが試乗レビュー。日本の軽自動車をベースにしながらも、トレッド拡大や95psを叩き出す「ブーストモード」、擬似7速マニュアルなどを搭載し、単なるエコカーに留まらない「操る楽しさ」を実現している。航続距離の短さや内装のチープさといった弱点を補って余りある、この愛すべき極小スーパーシティカーの全貌を辛口かつユーモアたっぷりに解説する。

「パッケージングが秀逸で効率的な小型EV。おまけに、いっちょ前にいかしたキャラクターまで持ち合わせている」

いいね!
こんなに小さいのに実用性は抜群、高効率、ちゃんとしたユーモアのセンスがある。

イマイチ
極小の航続距離、プラスチック感満載のインテリア、4人乗り仕様のみ。

概要

こいつは何だ?
イギリスにやってきた軽自動車だ!

何自動車だって?
「ケイ ジドウシャ」の略で、英語に直訳すれば「ライト ビークル(軽車両)」となる。第二次世界大戦直後の日本で市場を復興させるために導入された自動車の規格だが、現在でも絶好調だ。ちっぽけなホンダ N-BOXは、過去4年間にわたり日本で最も売れているクルマである。

軽自動車の規格が最後に大きく変更されたのは1998年のことで、衝突安全基準の強化により、最大寸法が全長3.4m、全幅1.48mに拡大された。全高2mの制限は、1949年にこの規格が初めて導入されて以来変わっていない。

なるほど、じゃあこいつもその寸法に収まっているわけだな?
えーと、そうでもない。ホンダは日本国内市場では完全電気自動車のN-ONE e:(エヌワン イー)を正統な軽自動車として販売しているが、それをこのSuper-ONE(スーパーワン)に変身させるにあたり、トレッド(左右のタイヤ間の距離)を広げ、分厚いホイールアーチを追加し、ブレーキを強化し、特注のアルミホイール、いっちょ前な小型スポイラー、そして突き出たバンパーを装着した。どうやら、この好戦的なルックスは、本国で「ブルドッグ」の愛称で親しまれた1980年代の傑作、シティ ターボIIからインスピレーションを得たらしい。実に的を射ている。

軽自動車は日本では税金の優遇や車庫証明の免除を受けられるが、最高出力が64psに制限されている。日常の運転ではSuper-ONEもその一線を守っているが、ステアリングホイールに小さな「Boost(ブースト)」ボタンがあることにお気づきかもしれない。これをポチッと押すと、前輪駆動の電気モーターが強力な95psを解き放つ。おいおい、落ち着けって。

なぜ今になってイギリスにやってきたんだ?
いい質問だ。素晴らしいホンダ eの後継機を出し損ね、期待外れだったe:Ny1(イーエヌワイワン)の生産を終了したホンダは、最近イギリスのラインナップから完全なEVをなくしてしまっていた。同社は、このちっちゃなシティカーこそが、若く新しい購入層をブランドに惹きつける最良の手段であり、同時に現在の顧客がハイブリッドのジャズ(日本名:フィット)からEVに乗り換えたいと思った際の魅力的な受け皿になると目論んでいる。

さらに彼らは、2029年までにイギリスで販売されるすべての電気自動車の5.1パーセントが、この極小Aセグメントになると予測している。ライバルには、リープモーター T03、ダチア スプリング、フィアット 500e、BYD ドルフィン サーフ、そして今後登場予定のルノー トゥインゴなどが名を連ねる。

価格は?
さて、発売時点ではSuper-ONEはイギリス政府の電気自動車補助金の対象にはならないが、それでも価格は強気だ。装備がたっぷり詰まった単一のトリムレベルのみが用意され、価格は18,995ポンド(379万9000円)となる。参考までに日本では、3,390,200円だ。

航続距離は?
WLTPサイクル(国際的な燃費・電費測定基準)でのテストでは、Super-ONEの29.6kWh(グロス値)のバッテリーは206km(128マイル)の航続距離を記録した。大した距離ではないが、ホンダは街乗りに専念すれば、充電と充電の間で322km(200マイル)近く走れると見込んでいる。

走りに何か「スーパー」なところはあるのか?
Super-ONEの発表会でSuper-ONE開発責任者(LPL)の堀田英智氏は、「我々の目標は単なるEVを開発することではなく、運転する喜びを提供するクルマを開発することでした」と語った。

そのため、ブーストモードに加えて、ステアリングホイールの後ろにあるパドルシフトを使った7速の疑似ギアボックスや、車内のスピーカーから流すことができる未来的な4気筒サウンドも備わっている。純粋なホットハッチを目指しているわけではないが、ルックスに見合ったちょっとしたキャラクターをSuper-ONEに与えている。「ドライビング」タブをクリックして詳細を見てみよう。

結論は?

「ついにイギリス向けの軽自動車が登場した。あとはイギリス人がこいつを受け入れてくれることを祈るばかりだ」

Super-ONEはとてつもなく小さいが、ホンダがここイギリスで軽自動車っぽいクルマを試させてくれることを我々は嬉しく思う。航続距離は長くないかもしれないが、第一印象では、最も近いライバルたちよりもはるかに効率的で、運転していてずっと楽しいクルマに仕上がっている。

ホンダはイギリスでの初年度に3,000台を販売すると予測しているが、我々としては、消費者がこれを受け入れてくれることを祈るしかない。小さなシティカーとして、このクルマは駐車しやすく、十分に快適で、ルックスも素晴らしい。さあ、みんなご一緒に。「SUVなんて必要ない!」

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