ロータスの新型電動SUV、エレトレにトップギア編集部が初めて座ってみた感想


ロータスは先週、ロンドンで新型SUV「エレトレ」を発表した。会場は、トップギアのオフィスからすぐ近くだった。そこでトップギア編集部では、この英国ブランドにとって重要な(そして議論を呼ぶ)新車を間近で見るために、何人かのスタッフが足を運んだ。その第一印象とは…。

オーリー マリアッジ/自動車テスト部門責任者
発表会での一番の収穫は、エレテレは写真で見るより実物の方がウルスらしくなかったってこと。それに素敵な外観のエヴァイヤやエミーラとの共通点はゼロだ。少なくとも私には、あまり考えられなかった、としておこう。ロータスが押し出しているたくさんの穴が空いているテーマはとても良いのだが、その結果、どのガソリンSUVよりも欲張りで隙だらけのフロントエンドになってしまった。まるでジンベエザメに餌をまいたかのように、渋滞の中であなたの背後に迫ってくることだろう。ヨーロッパ人の好みがもはや車のデザインによって支配されていないことを、またひとつ思い知らされたのではないだろうか。それでも私は、この車が良く走ることを強く期待している。ロータスの担当者であるギャバン カーショウは、SUVのカイエンではなく、ポルシェのサルーン、タイカンをベンチマークとして挙げていた。

ポール ホレル/コンサルタント エディター
雨の高速道路の旅程の後に、エレトレを見るのが楽しみだ。汚れた小さな川がボディワークの上や中を通っているさまは、きっと魅力的だろう。少なくとも、ロータスが主張する空力性能の高さが本当であれば、そうなるはずだ。また、キャビンも気になる。新品の状態で、そこに座っているのは素敵な時間だった。アンビエント照明が、大きな収納ボックスの造形に華を添えている。このボックスがガラクタでいっぱいになったら、どう見えるんだろう?ああ、つまらない指摘だってことは、わかってるよ。それよりも、ポルシェ タイカンやジャガー IペイスやBMW i4のように、最高の走りをする内燃機関車の自動車メーカーが、最高の走りをするEVも作っているということを証明できるのだろうか?

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オーリー キュー/シニア ロードテストエディター
エレトレの後ろに飛び乗り、リクライニングしてみた。後席は意外と後ろに反っているが、空間はゆったりと広大で、まるでパナメーラに光が差し込んでいるようだった。中国のバイヤーが運転手付きを好むなら、このロータスのSUVは対応できる作りだ。オフロード性能については、あまり語られなかったのが目立った。ポルシェとベントレーは、自社のラグジュアリー4✕4がオフロードを走破できることを証明しようと躍起になっていた。そうすれば、レンジローバーのような信頼性が得られるからだ。ランボルギーニでさえ、ウルスで泥んこ遊びをすると言っていた。ロータスは、これらの車がオーナーのエアジョーダンよりも汚れる可能性が低いことを、大胆に認識しているのだろうか?

ビジェイ パッティニ/TopGear.com編集長
ここは重厚な空間だ。素材の質感、すっきりとしたレイアウト、ダッシュボードに囲まれたセンタースクリーン、そして頭上と足元の広い空間…。どれをとっても素晴らしいし、何より頭上と足元のスペースが広いことが印象的だ。外観よりも内装に、その特徴が明白に現れている。ロータスはエレトレのエアロで研ぎ澄まされた外装を熱心に指摘していたが、車内は落ち着いた雰囲気で、威圧感もない。このクルマには大きな期待が込められている。ロータスは何千台も売りたがっているからだ。ポルシェやランボルギーニに訊いてみたらいい。もっとスポーツカーを路上で見たいと言うなら、このエレトレが走っているのをたくさん見なければならないだろう。

ケイティ ポッツ/TopGear.comウェブプロデューサー
外見と同様に内部も未来的。でも、私の中の掃除マニアな部分は、インテリアが家族によって絶対に台無しにされることを心配せずにはいられないのだ。確かにきれいだし、素材感もいいのだが、日常生活に支障をきたすことはないだろうか。アグレッシブなフロントエンドも この600馬力のハイパーSUVが、いつの日か900馬力のトライモーターバージョンに取って代わられることを思えば、それにふさわしい。いやはや。ロータスの大躍進。

ロータスが900bhpバージョンのSUV「エレトレ」を準備中


=海外の反応=
「見た目はとても中国風。Geelyが全部やって、最後にLotusのバッジを付けたように思えてならない。でも、このエレトレを販売することで、ロータスがエヴァイヤとエミーラに専念できるようになるなら、私は大賛成」
「最後の写真は、私が見た中で最も有用なショットだ。この写真によって、私が思っていたよりもずっと大きく、人間との大きさの比較ができるようになった。実際の大きさがわかったよ」
「このSUVのビジネス上の理由は理解できるが、SUVを買う側としては、もっと安全で面白い代物がたくさんあるのだ。このロータスは、他のメーカーのSUVと何が違うのかよくわからない。スタイリング的にはフェラーリやランボのSUVをミックスしたような感じだが、特別なものはない。他のデザインは無骨だが、ぽっかりと開いた口(死んだ魚の顔のフェイシアの流行はもう終わりにしてくれないか)は、おそらく最も不快なものだろう。グローバルマーケットがこれにどう反応するか、興味深いところ。とりあえず私は、とりあえず肩透かしを食らったような気分だ。イギリス人の手でイギリス人のために作られた(しかし、誰にでも売られている!)イギリス車が好きなアメリカ出身の男に契約のサインをされたかのよう」
↑「'死んだ魚の顔のフェイシア'は、まさにその通りの表現。ボディワークよりグリルの方にその要素がたくさんある。本当に不思議だ。プラスチックメーカーが板金メーカーより儲かっているんだ。そのうち、フロントフェイスもリアのケツもない、ただのサイドパネルだけの車を見ることになるかもな」
「中国市場向けに中国で製造 - 当然だ。
中国の規制*を使って作られているか - EU/北米で販売するために設計された車でない場合は、そうかもしれない。
*この規制を利用して、どれだけの重量を減らすことができる?ノーズをどの程度尖らせることができる?SIPSがある場所に空力的に良いカットアウトを入れることができるだろうか?これは推測だが、例えば、EUの型式認証を取得していない車でカレーに入ろうとしたら、引き返されたとしても驚かないじゃない?」
「現代のカーデザインの縮図がここに - 太ったものを細く見せるための果てしないトリック」
↑「私はロータス派だが、あの仕掛けにはまだ納得していない。しかし、私はSUVの専門家ではないので、割り引いて聞いてほしいんだが…」

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