ベントレー コンチネンタル GT長期レポート8:トップギアTV シリーズ29にも登場

スペシフィケーション:

ベントレー コンチネンタル GT W12

エンジン:
5945cc W12気筒ツインターボTSI アクティブAWD 635ps 900Nm

燃費:
8.2km/L,278g/km CO2

パフォーマンス:
0-100km/h 3.3秒 , 333km/h

重量:
2260kg

価格:
27,335,000円/200,345ポンド(3,070万円) テスト車両/月額46万円

もっと実用的な話をしようか。ほぼ全てのベントレーオーナーがやりそうもないこと。そうだなあ、「自転車を載せる」なんてどう?基本的に、僕らはそんなことする必要はないんだけどさ…。と本音はさて置きまして、このアイデア、実は前に積載グッズを使って実際にやったことあるんだよね。かなり安定してたよ。頑丈な金属の板で出来てるんで、しっかりホールドして、ガチャガチャ音もほとんどしないんだ。あまりにも静かなもんだから、コンチネンタル GTに載せて80km/hを超えたときには、自転車をどっかで振り落としちゃったんじゃないかと思いながら、こわごわ停車してから屋根をみたら、しっかり固定されていたんだ。

ベントレーに自転車?って人もいるだろう。スキー板だったら、まだいいんじゃない?サーフボードもアリかな。ベントレーにはスポーツ用品が似合うもんね(そう思うのって僕だけか?)出かけるときに一番厄介なやつらと言えば、トランクを埋め尽くす備品の数々だ。ヘルメット、靴類、ハーネス、衣類、パッド類、バックパックなどなど。でもコンチネンタル GTだと358リッターの大容量トランクがあるから問題ナシ。後ろにぐんと伸びた十分すぎる床面積は、ほとんどのハッチバックに匹敵するほどで、必要ならトランクスルーもOK。だたし、メインキーを分解してとり出したカギを使って、きつい体勢でトランクルーム奥の作業をしないといけないってのは結構な苦痛だけどね。

ともかくだ、お高い荷台用カーペットのおかげでトランク内は「何でも来い!」なんだ。え?高いから汚しちゃいけないんじゃなくて?違うんだよ。たとえ間仕切りを敷き忘れると言うドえらいミスを犯したとしても、いとも簡単にきれいにできちゃうんだから。トランクリッドは電動なんで、手を汚すこともないし、便利だし、とにかく中の容量が広いから僕はそこまでギュウギュウになるまで荷物を詰めたことがない。いい感じだよ。

僕がこのGTでやってみたいことの一つに、「家族みんなを乗せて出かける」ってのがある。まさかそれで大切な家族休暇のすべてを済ませられるだなんて甘いことを考えてるわけじゃないけど、日帰り旅行くらいはやってみる価値があると思うし、実際やってみた。「家族みんなを乗せて出かける」って宣言のどっかに「文句フリーで」って文言が入るくらいの、自慢できる完璧な旅にしなくちゃ。で、問題は我が家のティーンエイジャー二名。この頃はどこへ出かけようと「文句フリーで」はあり得ない。文句を言うってのは人間が行うごく自然な行為で、理解できる。でもこの旅行に関してだけは違うから。

コンチネンタル GTは、4.85m×1.95mの超ゆったりのデカいクルマだ。これほど完璧に釣り合いの取れたクーペって他に考え付かないな。と言うか、コンチネンタル GTにかなうほど快適な4人乗りのクルマは他に作られるべきじゃない、とすら思う。けど、後部座席は決して「デカすぎる」わけじゃない。「ピッタリ」、それが、包み込むようなシートとクリケットボールの雰囲気が誘発する僕の素直な感想だ。と感傷に浸っていると、あの問題児2名の「ゲ!サイアクじゃん」というコメントが耳に飛び込んできた。レッグルームは彼らには狭く、足を無理矢理おさめないといけないのだ。

昔世代の標準的な身長をした前列の両親は、不満上等スタイルを一向に崩そうとしない子供たちのために、できる限りシートを前にして座っている。車内では誰一人として快適さを感じていなかった。というか、窮屈でイライラする旅だった。「ママのクルマみたい」だの「脚の感覚がないんですけどぉー!」だの、聞こえてくるのは文句ばかり。そうだ、この雰囲気を変えるにはネイムしかない。バラバラの家族が音楽愛で再び一つになり、最上級の音質にひれふすのだ。

でも一つだけ問題が。キャビンの音響効果が抜群なんで音量を絞るんだけど、それでも子供たちはおしゃべりがしやすい。親の耳は我が子のおしゃべりに敏感で、何よりも室内の遮音性の高さには驚いたんだ。ありがとう。

このコンチネンタル GTは豪華絢爛なポーズも当然できるし、トップギアのガレージカーから一台を選びだして、トップギアTVシリーズ29の撮影でクリス ハリスをレスタースクウェアまで連れて行かなきゃいけなかった時にだって、これを選んだ。でも上の写真で見てわかるように、自転車を載せたクルマはホコリまみれだよね?あの写真は、TV撮影のつい一日前に撮られたものなんだよ。でもチャチャっとパパっとするだけで、あっという間にピカピカになっちゃうの。すげ~楽チンだよね。

最後にもう一つ言っときたいこと。オプションの「ナイトビジョン」なんだけど、これ、僕マジでビックリした。6,290ポンド(95万円)するツーリングに特化した仕様で、レーンアシストと、レーダークルーズと、ヘッドアップディスプレイが装備されてる。これに似たやつは前に何度か使ったことがあるんだけど、どれも微妙だったんだ。でもこれは本物。視野角が狭めではあるんだけど、明かりの少ない環境でも確実に障害物を認識してくれる。障害物は黄色のカッコで囲われ、クルマの通り道にあるやつは赤で表示される。特に気が散る表示でもないし、よく働いてくれるよ。

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