ラリーカーの公道バージョンがマジなラリーカーになった、オーストラリアのトヨタ GR ヤリス AP4

ハイ、これぞ「ラリーカーのロードカーバージョンの、ラリーカーバージョン」。…アンダースタンド?

トヨタのGR ヤリスは、ラリーカーを公道用にアレンジしたもの。そのヤリスを、オーストラリアのトヨタが再びラリーカーに仕立て上げた。その名も「トヨタ GR ヤリス AP4」。正式には「トヨタ・ガズー・レーシング・ヤリス・アジアパシフィック 4WD」だね。

世界ラリー選手権の最高レベルではなく、その下に位置するラリー2のレベルで戦う。そのため、価格的にも走りの面でも、もう少し手が届きやすいものになっている。

これは、トヨタとニール・ベイツ・モータースポーツのプロジェクトによるもので、4度のオーストラリア・ラリー・チャンピオンであるニールが指揮を執り、彼の2人の息子であるハリーとルイスがドライバーを務めている。

ニールは、この小さなヤリスがすでに競技に適した状態になっていることを、心底褒めている。ホモロゲーション・スペシャルからラリーカーを作るのは、思った以上に簡単なことのようだ。

「コンパクトなターボエンジンと四輪駆動システムを搭載したGRヤリスは、これまでラリーカーを作ってきたクルマと比べても、素晴らしいベースカーだと思います」とニールは語り、軽量なアルミ製ドアやカーボン製ルーフの有用性を強調した。

さらに、さまざまな改良が加えられている。ファイバーグラス製のボンネットとハッチ、3Dプリントされた新しいミラー、パースペックスの窓などにより、軽量化と安全性の向上が図られている。カスタムメイドのエグゾーストシステムと新しい1.5バールのターボにより、ノーマルの3気筒エンジンはAP4規制に適合し、ロードカーの257hpと266lbftは向上することになるが、そのレベルはまだ未確認だ。

これにサデブ製6速シーケンシャルギアボックスを組み合わせ、当然ながら4輪を駆動するが、トルク配分は前後で50:50に固定されている。サスペンションのオーバーホールにより、ピーク時や圧縮時のトラベル量が大幅に増えている。

「ラリーカーはロードカーを改造したものだと思われがちですが、本当はグラベル用のスーパーカーなんですよ。製造工程はスーパーカーと同じですから」

そっかあ。彼のチームが今話題のホットハッチで行っているようなことを示しているんだろう。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/03/31021/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ