トヨタ GR ヤリスってマジ神!トヨタの中でベストじゃね?
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礼儀をわきまえたホットハッチの暴走族。
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後部座席の頭上が低いのは、気になるイギリス人が多いだろう。
概要
どんなクルマ??
大げさに言ってもいいのなら、トヨタのホットハッチ。だって、実際には、見た目よりもはるかに意味のあることで、刺激的だから。そして、あなたが知っているような、これまでのヤリスではない。トップクラスのラリーのレギュレーションでは、既存のロードカーをベースにしなければならない。これはホモロゲーションと呼ばれるもので、ラリーカーはロードフォーミュラから超えられる部分もあるのだが、重要な部分では、逸脱できない。
過去には、企業がこれを回避することができたことも確かにある。その理由は、あまりにも多くのロードゴーイングバージョンがあって、規制が追いつかなかったからだ。数百台の時もあれば、それ以下の時もある。その時代は、企業は対応することと、限られた数の特別版を欲しがっている人達を見つけることができていた。しかし、最新の規制では、25,000台のロードカーを作らなければならないと言われている。アイタタタ…。だから誰もが標準的なスーパーミニを送り出し、指をクロスさせて、最高のものを期待させる。でも、たくさん買い物をするのが好きなママは、後席のヘッドルームは妥協できない。逆に、速い走りが好みのフィンランド人なら、エアロ・パッケージを欲しがっている。この2つは、あまりにもかけ離れている。だったら、ゼロから何かを作るのか?25,000台分の家を探さなきゃならないだけじゃなくて、必要な投資額を考えてみてよ。だから誰もこんなことしない。プジョー、VW、シトロエンがWRCを席巻していた年を見ても、最高のものはC4の「バイ・ローブ」エディションだったくらいだから。
だが、それも、今までは、という話し。トヨタはラリーカーを一から設計したからだ 妥協点はあるが、ここでの妥協点は、買い物好きのママとWRCドライバーではなく、ホットハッチとWRCなのだ。言い換えれば、ホットハッチとWRCの出会いっていうか。ホットハッチを出発点にしている時点で、すでに妥協を受け入れてくれる観客に向けて、クルマを売り込んでいることになる。
ルーフラインを例に挙げてみよう。標準的なヤリスだと、後ろに座れるようにルーフラインを高くしているのだが、ラリーカーはリアウイングからの空気を遮断しないように、できるだけ低くしたいと考えている。トヨタのWRCチームのボスであるトミー マキネンはもっと低くしたいと考えていたようだが、トヨタはリアシートはそのままにしたいと主張した。同様にWRCの規定では、リアのドアにエアロデバイスを取り付けることはできないとされている。そのため、GR ヤリスはリアのドアをなくしている。ルーフはカーボンファイバーで3.5kgの節約、ドアスキン、ボンネット、テールゲートはアルミニウムで、さらに24kgの節約になる。下にはヤリスのシャシーすらない。フロント半分はそうだが、リアはカローラやCH-Rからの流用だ。溶接箇所は4,175箇所あり、ヤリスより259箇所多く、それに加えて35.4メートルの「構造用接着剤」が使われている。安心の剛性、とも言えるだろう。
ヤリスの2,560mmのホイールベースに、軽量化されたドアミラー、ルーフフィンを装備。しかし、それだけだ。全長は55mm長く、全幅は60mm、全高は45mm低くなっている(実際にはリアだと、100mm近く低くなっている)。ボンネットの下には、世界で最もパワフルな市販の3気筒、1.6リッター、272ps、370Nmが搭載されている。シングルターボはボールベアリングで回転し、エンジン自体は油圧式で片側に搭載されているため、振動や動きを抑えることができる。フロントラインのスーパーカーメーカーが好んで使う技術だ。
パドルシフトはない。選択肢は6速マニュアルのみで、4WDシステムは市場最軽量と謳われている。最軽量だが、最もベーシックなものというわけではない。アルミニウム製のセンタートランスファーケースがあり、ノーマルモードではトルクは前後60:40に分割されている。これは選択したモードによって変化し、スポーツは30:70、トラックだと50:50。スキッドかグリップか、Youが決めちゃってよ!リアには電子制御のクラッチパックがあり、トルクをホイール間で分配している。
あるいは、イギリスなら、3,500ポンド(50万円)のサーキットパックのボックスにチェックを入れることもできる。軽量な18インチBBS鍛造アロイ、リチューンされたサスペンション、ミシュランパイロット 4Sタイヤ、レッドブレーキキャリパーに加えて、機械式のフロントとリアのトルセンデフが付属している。トルクスプリットコントロールは同じだが、システムには重要さとガッツが感じられる。よりラリー向きというわけだ。やりすぎかな?標準的なモデルだと、1,500ポンド(20万円)出せば、コンビニエンスパック(JBLプレミアムオーディオシステム、アンビエントライト、ヘッドアップディスプレイなど)を追加できる。どちらか一方になり、両方のパックを持つことはできない。
全体の重量は1,280kgで、0-100km/h加速5.5秒、最高速度は230km/hを発揮。つまり、小さくて軽くて速いのに、サイズが大きくなったり重くなったりする典型的な傾向を回避しているというわけだ。いいよね。
トヨタは、英国で今年750台を販売することを目指している(まだ注文が可能) 。来年は、1,000台だ。価格は29,995ポンド(420万円)からとなっており、「所有」セクションにあるように、リース契約は非常に魅力的なものとなっている。
これは本当にエキサイティングなクルマで、人生の本当の目的を持ったホットハッチだ。結局のところ、最後にラリーのホモロゲーション・スペシャルがあったのはいつまでだっただろうか?90年代のインプレッサとエボ以来じゃない?これは世代に一度の、特別なものだ。そして何よりも良いニュースは トヨタがそれを完全に打ち破ってきたということである。