新型 ポルシェ パナメーラ 注目は0-100km/h加速3.1秒のターボ S

パフォーマンスとエクスクルーシブサルーンの快適性を融合させた、ポルシェの新型パナメーラの予約受注が開始された。最高出力630PSのパナメーラ ターボSが追加され、より速さへの追求が強くイメージされる。
価格はパナメーラ(1,249万円)、パナメーラ4(1,299万円)、パナメーラ4 エグゼクティブ(1,419万円)、パナメーラ4 スポーツツーリスモ(1,346万円)、パナメーラ 4S E-ハイブリッド(1,877万円)、パナメーラ GTS(1,949万円)、パナメーラ GTS スポーツツーリスモ(1,988万円)、パナメーラ ターボS(2,882万円)となり、すべて8速PDKで右ハンドル仕様だ。

先代のパナメーラ ターボの性能値を大幅に塗り替えていると同時に、ポルシェはE-パフォーマンス戦略も追求し続けており、プラグインハイブリッドのラインナップに新たにパナメーラ 4S E-ハイブリッドを追加することになった。この完全に新しい駆動システムを採用したモデルのシステム出力は560PSに達する。従来のハイブリッドモデルと比較して、電気のみによる航続距離は最大で30%も拡大した。シャシーコンポーネントと制御システムの向上、および新世代のステアリングコントロールとタイヤにより、快適性とスポーツ性の両方が高められている。

最高出力630PS、最大トルク820Nmのニューパナメーラ ターボSは、先代の内燃エンジンのみを搭載したフラッグシップモデル、パナメーラターボよりも出力が80PSアップし、トルクは50Nm増大し、大幅なパフォーマンスの向上を遂げた。スポーツプラスモードでは、ターボSモデルの0–100km/h加速はわずか3.1秒。ヴァイザッハで開発され、ツッフェンハウゼンで生産された馴染み深い4リッターV8 ツインターボエンジンは徹底的に見直しが加えられ、最高速度は315km/hに達する。巨大なパワーを制御しながら路面に伝えられるよう、またコーナリング性能を最大化できるよう、3チャンバーエアサスペンション、ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)、およびポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を含むロール抑制システムであるポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ(PDCCスポーツ)が各モデルにあわせて専用にカスタマイズされ、最適化されている。

新しいパナメーラ ターボSは、伝説のニュルブルクリンク北コースにおいて、すでに妥協のない性能を実証した。テストドライバーのラルス ケルンは、一周20.832kmを7分29秒81で駆け抜けた。これは「エグゼクティブカー」クラスの公式記録としては新記録となる。

パナメーラGTSのV8ツインターボ エンジンは、出力の発生に特に焦点を当てて最適化された。新型パナメーラGTSの最高出力は、先代モデルよりも20PSアップした480PSで、最大トルクは620Nmを発生させる。エンジン出力は、エンジン最高回転数付近まで連続的に上昇する。したがって、出力の発生は、自然吸気エンジンを搭載した従来のスポーツカーと同じような特性を示す。左右非対称のリアサイレンサーを装備した新しい標準装備のスポーツエグゾーストシステムにより、伝統的なV8サウンドの特性は以前にもまして顕著となっている。

ニューパナメーラとパナメーラ4には、世界中のマーケットで高評価を得ている2.9リッターV6ツインターボエンジンが搭載される。最高出力は330PS、最大トルクは450Nmで、従来と変わらない。

シャシーおよび制御システムは、新型パナメーラの全モデルでスポーティかつ快適な特性に焦点が当てられている。いくつかのシステムは、まったくゼロから応用された。たとえば、見直しを加えたポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)によって減衰時の快適性が大幅に向上し、電子制御式のロール抑制システムであるポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ(PDCCスポーツ)によってボディの安定性が向上している。また、新たに新世代のステアリングコントロールとタイヤが装備されている。

さらにパフォーマンスを重視したプラグインハイブリッドモデルとして、新たにパナメーラ4S E-ハイブリッドを導入する。最高出力440PSの2.9リッターV6ツインターボエンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションのPDKに組み込まれた136PSの電気モーターのインテリジェントな組み合わせにより、システム最高出力は560PS、システム最大トルクは750Nmに達している。性能も圧倒的で、標準装備のスポーツクロノパッケージと組み合わさることで、0-100 km/h発進加速は3.7秒となり、最高速度は298km/hだ。セルの最適化により、バッテリー総容量は従来のハイブリッドモデルの14.1 kWhから17.9 kWhへと拡大した。また走行モードを最適化したことで、エネルギーの使用効率がさらに改善されている。4S E-ハイブリッドの電気のみによる航続距離は、WLTP EAER Cityで最大54 km(NEDCでは最大64 km)である。

新型パナメーラモデルレンジでは、従来はオプションだったスポーツデザイン フロントエンドがファクトリーで装着されることになり、印象的なエアインテークグリル、大型のサイドの冷却用開口部、シングルバーのフロントライトモジュールが備わる。パナメーラ ターボSの完全に新しいフロントエンドは、大型のサイドエアインテークとボディカラー同色の新開発のエレメントが特徴で、このエレメントが水平につながることで、車両がいっそうワイドに見える。デュアルターボ フロントライトのライトモジュールは、従来よりも大幅に離して配置されることになった。変更が加えられたリアのライトストリップは、輪郭が調整されたラゲッジコンパートメントリッド上をシームレスに走り、左右の新開発のLEDテールライトクラスターを流れるように連続して結びつけている。GTSモデルでは、濃色エクスクルーシブデザイン テールライトクラスターが標準装備される。ホイールのラインナップには3種類の新しい20および21インチホイールが追加され、合計10種類のデザインが用意されることになった。

ポルシェコミュニケーションマネージメントシステム(PCM)には新しいデジタル機能やサービスが追加される。たとえば、改良されたオンラインボイスコントロールであるボイス パイロット、Apple® CarPlayなどで、そのほかにも多くのコネクトサービスが組み込まれている。また、パナメーラにはナイトビジョンアシストやPDLSプラスを含むLEDマトリックスヘッドライト、ヘッドアップディスプレイなど多種多様な革新的なライトおよびアシストシステムがオプション設定されている。日本仕様では他マーケットにおいてはオプションとなるレーンキーピングアシスト、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシスト、サラウンドビューを含むパークアシストが標準装備となる。

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