新型ポルシェ カレラT:この時代に6MTのみ、軽量化された後輪駆動スポーツカーが出るなんて

新型ポルシェ911 カレラ Tは軽量化されたマニュアルのみのリアドライブスポーツカー。最もクールな911は、ウイングをを広げたサーキット難民には見えない。MTなんで、ちょっと…遅いけどね。

【KINTO】


新型ポルシェ911(992.2世代)カレラ Tが登場。無数ともいえる911のバリエーションの中でも、ひときわ魅力を放つ一台だ。

ポルシェ自身が「911の真髄に焦点を当てた」と語るこの新型カレラ T。水平対向6気筒エンジン、マニュアルトランスミッション、そして後輪駆動というシンプルな構成を前にすれば、ついうっかりGT3のボタンにマウスのカーソルを合わせたことさえ忘れてしまうだろう。

搭載されるエンジンは、ベースモデルの911 カレラと共通の3リッター水平対向6気筒ツインターボ。最高出力394ps、最大トルク450Nmを発揮する。しかし、0-100km/h加速はカレラ Tが4.5秒であるのに対し、ベースモデルはスポーツクロノパッケージ装着車で3.9秒と、カレラ Tの方が遅い。

そう、2017年に復活し、1968年の初代911 "ツーリング"の系譜を受け継ぐこの新型カレラ Tは、実は現在購入できる911の中で最も遅いモデルなのだ。なんと素晴らしいじゃないか。オープンエアが楽しめるカブリオレを選択すれば、0-100km/h加速は4.7秒にまで落ちる。しかし、そんなことは全く気にならないだろう。

なぜなら、そこにはウッド製シフトノブが鎮座する6速マニュアルトランスミッションが、それ以外の選択肢なく用意されているからだ。PDKの魔法はこのクルマには存在しない(ベースモデルのカレラが圧倒的に速い理由もここにある)。

ブレーキはフロント6ピストンキャリパーと、前後350mm径の大径ディスクを組み合わせた強力なもの。ポルシェによれば、カレラ Tでは「遮音材を削減」し、オートブリッピング機能付きの6速マニュアルトランスミッションと標準装備のスポーツエグゾーストシステムの組み合わせにより、「ドライバーの感性を刺激するエモーショナルなサウンドトラック」を奏でるという。

遮音材の削減やPDKよりも軽量なマニュアルトランスミッションの採用に加え、軽量ガラスを採用し、オプションで軽量バケットシートも用意。最も軽量な仕様では、ベースモデルの911カレラよりも40kgも軽い1,478kgという車両重量を実現している。

この軽さは、標準装備されるリアアクスルステアリングや、よりダイレクトなステアリングレシオ、10mmローダウンされたアダプティブダンパー付きサスペンション、そして「フロントとリアのアクスルに装着されたアンチロールバーをニュートラルハンドリングに最適化」した専用セッティングと相まって、爽快な走りを実現する。足元には、フロント20インチ、リア21インチの大径軽量アルミホイールが輝きを放つ。


もちろん、カレラ Tには、シフトパターンロゴをあしらった特別なステッカー、兄貴分のGTS譲りのスポイラーリップ、豊富なボディカラーバリエーションを揃えた "レジェンド"カラー、標準装備のスポーツクロノパッケージの一部であるストップウォッチ、そしてもちろんウォールナット材のシフトノブなど、数え切れないほどの細かなこだわりが散りばめられている。

軽量バケットシートを選択しない場合は、4ウェイ調整式スポーツシートが標準装備となる。内外装のデザインを彩るオプションも豊富に用意されているので、自分だけの1台に仕上げることも可能だ。

クーペが18,650,000 円、カブリオレが21,140,000円というカレラTのベース価格は、オプション次第で簡単に跳ね上がってしまうだろう。しかし、大切なことは、水平対向6気筒エンジン、マニュアルトランスミッション、そして後輪駆動という、このクルマの真髄とも言える要素だ。これこそが、最もクールな911と言えるのではないだろうか。

よくある質問/Q&A
Q1: 911カレラTとは、どんなモデルですか?
A1: 水平対向6気筒エンジン、マニュアルミッション、リアドライブという911の基本に忠実に作られた特別なモデルです。1968年の初代911ツーリングの精神を受け継いでいます。

Q2: エンジン性能はどうですか?
A2: 3.0リッター水平対向ツインターボエンジンを搭載し、最高出力389ps、最大トルク45.0kgmを発揮します。これは標準的な911カレラと同じスペックです。

Q3: トランスミッションの選択肢は?
A3: ウッド製シフトノブを備えた6速マニュアルトランスミッションのみの設定です。PDK(デュアルクラッチトランスミッション)は選択できません。

Q4: 加速性能はどうですか?
A4: 0-100km/h加速は4.5秒(カブリオレは4.7秒)です。実は現行911シリーズの中では最も控えめな加速性能となっています。

Q5: 軽量化の工夫は?
A5: 防音材の削減、軽量ガラス、オプションのバケットシートなどにより、最軽量仕様で標準カレラから40kg減の1,478kgを実現しています。

Q6: 主な装備は?
A6: リアアクスルステアリング、アダプティブダンパー、スポーツエキゾースト、スポーツクロノパッケージなどが標準装備されます。

Q7: ボディタイプは?
A7: クーペとカブリオレの2種類が用意されています。カブリオレは今回のカレラTで初めて設定されました。

Q8: 価格はいくらですか?
A8: 英国価格でクーペが111,300ポンド、カブリオレが121,300ポンドからとなっています。ただし、オプション追加により上昇します。

Q9: このモデルの特徴的な魅力は何ですか?
A9: ピュアなドライビングを追求した仕様、軽量化、マニュアルミッション専用モデルという稀少性が大きな魅力です。

Q10: 標準カレラとの主な違いは?
A10: マニュアルミッション専用設定、軽量化対策、専用サスペンションセッティング、特別な内外装デザインなどが主な違いとなります。

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=海外の反応=
「申し訳ないが、ポルシェ(そしてTG)、ギアボックスの自動ブリップ機能は、本質的なことに集中している*わけではない*!」
↑「オフにできるよ」
「サイドウィンドウのギアシフトの模様はオプションなのか、消せるのか教えてほしい」
↑「コンフィギュレーターを見る限り、ステッカーは剥がせるみたいね。同意:カッコ悪い」
「ポルシェがGT3専用ではない別のマニュアル車を作っているのを見るのは素晴らしい。これは、純粋主義者のためのより達成可能な選択肢をもたらすのに役立つ」
「俺の金を受け取れ。ああ、全部だ」
「ナンバープレートが上の方に移ったのが嬉しい」
「あの木製のノブとマニュアルのデカールは、アメリカのバイヤーにはたまらない。基本的な運転技術にプライドを持っているのは面白いし、そのプライドをさらに発揮できるようにしたポルシェに拍手を送りたい」
↑「デカールは消せるよ」
「最もクールな911?私は2.8 RSRに1票。
TGさん、ごめんなさい」
「この仕様が大好きだ。僕がポルシェを買うとしたら、これだね。ただ、このターボエンジンの音があまり良くないのが残念。それだけが物足りない。GT3のサウンドが欲しければ、大金を払うしかないんだろうね!」

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