電動4WDのコルベット E-Ray、0-97km/hを2.5秒台で走る。日本でも全車右ハンドルで販売が開始された。シボレー、電気とトラクションでコルベットの70歳の誕生日を祝う。
GMジャパンは、今年で5回目となったシボレーのファンイベント「CHEVROLET FAN DAY 2024」を6月1日(土)、富士スピードウェイで開催した。
本イベントは、シボレーの全てのオーナーやその家族、シボレーファンを対象に実施しており、249台のシボレー車と、500名を超える人からの参加があった。当日は、国内初公開となった電動化&全輪駆動採用の「シボレー コルベット E-Ray」の展示およびデモ走行、プロドライバーによるトークショーなどが行われた。電動化によるピットからの静寂な走り出しにどよめきが起こり、一転して、サーキットでは迫力あるエンジンサウンドと圧巻の高速性を発揮するなど、コルベットの新たな歴史の幕開けを間近で感じてもらうことができた。
その他、毎年恒例の「シボレー コルベット」のドライビングアカデミー、新旧カスタムカーに人気が集まったコンクールデレガンス、レーシングコースでの有料走行、大型バスでレーシングコースを見学するサーキットサファリ、プロドライバーによるサーキットタクシー、わくわくキッズメカニック体験や各種ワークショップなど、多彩なプログラムを楽しんだ。
さて、E-Rayだ。シボレー コルベットの70周年を記念して、全輪駆動、ハイブリッドのシボレー コルベット E-Rayが登場した。
そう、名前はスティングレーをもじったものだが、ここにはゲーム性はなく、純粋にスピードとトラクションがあるだけだ。おなじみの自然吸気6.2リッター、スモールブロックV8が搭載され、ベットでは初となるミドルにマウントされている。最高出力502psをリアホイールだけに供給する。ここでも8速デュアルクラッチボックスが働く。
そして電気は、162psの電気モーターがフロントアクスルに搭載され、1.9kWhのバッテリーがシートの間に取り付けられている。全体として、この電動化されたコルベットは、史上初の電気推進力を備えた「ベット」であり、最高出力664ps、97km/hまでのスプリントはわずか2.5秒で駆け抜ける。
AWDシステムは「常に路面を学習」し、トラクションの状況やドライバーのニーズに合わせて適応するという。600馬力以上の力を持つこのシステムでは、ドライバーのニーズが優先されることが多いだろう。
純粋なEV(シボレー曰く「ステルス」)としては、eモーターだけで72km/hまで出すことが可能で、eアシストのレベルを決定する6つの選択可能なモードがあり、バッテリー充電を最大化することもできる。また、スタート/ストップをサポートする12ボルトバッテリー、カーボンセラミックブレーキ、シボレーのアダプティブ「マグネティックライドコントロール」ダンパーも装備されている。「トラック」モードでは、電動フロントアクスルが必要なところにトルクを加える。
このE-Rayは、純粋なICEスティングレーよりも全幅が3.6インチ広いため、「ベット」にもさらなるバルクが必要であることが判明した。ボディは、ミシュランパイロットスポーツを履いた前後20インチ/21インチワイドのアロイを隠し、新しいボディカラーと追加仕上げが用意されている。
GM社長マーク ルースは「1953年のコルベットコンセプトへの熱狂的な反応から、70年にわたる情熱、性能、そしてアメリカのエンジニアリングが生まれました。電動四輪駆動のE-Rayは、さらに一歩先を行き、Corvetteの可能性を広げるものです」と述べている。
日本での価格は、3LZのみで、2,350万円。全国シボレー正規ディーラーにて受付、専用の予約フォームより必要事項を入力してから、抽選の可能性もある。ちなみにアメリカでは1LZ E-Rayクーペが104,295ドル(1,640万円)、1LZ E-Rayコンバーチブルが111,295ドル(1,750万円)。アメリカのかつてのブルーカラーヒーローが、グリーンになったのである。
トップギアのコルベットの動画はこちらもおすすめだ。
【日本語字幕】右ハンドルのシボレー コルベットで100%アメリカを感じよう
ブガッティ ボリード/ケータハム プロジェクトVの真実/日本のDAMD/プリウス:トップギア・ジャパン 061
=海外の反応=
「あんまり良く見えない。古く見えるんだよ。90年からストレートに来たって感じで」
「このクルマは、C8と同じようなデザインで、フロントとリアのサイドスカートのデザインが違う。
でも、フロントエンドはちょっとやりすぎかも」
「アンダーステアが出やすい」
「確かに性能の良い車ではないが、悲しいことに、今後数年間はすべてのメーカーがこうなるようだ」