【試乗】マツダ新型「CX-5」は買いか? 物理ボタン廃止&マイルドハイブリッド搭載の功罪

大ヒットSUVの第3世代となるマツダ新型「CX-5」。洗練されたデザインと拡大された室内空間を備える一方、2.5Lマイルドハイブリッドの非力さや、物理ボタンを廃した巨大スクリーンの採用など、本国トップギアの評価は手厳しい。かつての軽快な走りは失われてしまったのか? 辛口ながらも愛のある視点から、賛否両論の次世代SUVの全貌を徹底レビューする。

価格:30,085-39,485ポンド(645-845万円)
リース価格:月額257ポンド(5.5万円)〜

「最新のマツダ CX-5は馴染みのあるレシピだが、先代の活気はどこかへ行ってしまった」

いいね!
スマートな見た目、十分な室内空間、広いトランク
イマイチ
非力なハイブリッドエンジン、ひどいハンドリング、マツダらしくない煩わしいタッチスクリーン

【概要】

これはいったい何だ?
言うまでもない、完全に新しい第3世代のマツダ CX-5だ。このミッドサイズSUVは、この日本の自動車メーカーにとって非常に重要なモデルである。マツダはこれまでに500万台以上を販売しており(323(日本名:ファミリア)と3(日本名:マツダ3)に次いで、このマイルストーンに到達した3番目のモデルだ)、2025年には世界でも英国でも最大のベストセラーとなった。

だから、あなたが気づかないうちに、何台ものCX-5が通り過ぎていった可能性は高い。これがマツダというものだ。名前は知っているし、バッジも見覚えがある。だが、あまりにも静かな威厳をもってビジネスを遂行するため、めったにニュースの見出しを飾ることはない。マツダはリスクを冒さない。ただ、堅実に機能するのだ。

では、このCX-5の何が新しいのか?
実のところ、それほど多くはない。しかし、それは意図的なものだ。過去の購入者からのリピート客を遠ざけないためである。そして、その数は非常に多い。

マツダの「魂動(Kodo)」デザイン言語の次なる進化を纏っており、以前よりも少し彫りが深くなったように見え、実車は実にスマートな佇まいだ。容疑者の面通しのように並べられても区別がつかない、他の没個性的なミッドサイズSUVの数々よりは、間違いなくマシな選択肢である。

しかし、ここで本当に重要なのはその中身だ。なぜなら、かつてのガソリンとディーゼルは、2.5リッターのマイルドハイブリッドに置き換えられたからだ。最高出力は139馬力、最大トルクは239Nmで、前輪駆動またはAWD(全輪駆動)が用意され、0-100km/h加速はそれぞれ10.5秒と10.9秒でこなす。

もう一つの大きなニュースは、オートマチックギアボックスのみの設定になったことだ。最近はそっちの方が人気だからな、だろ?

スペック選びが楽になるな…
その通り。マツダは長年、ターボチャージャーよりも自然吸気を好んできたが、ここに搭載される「e-Skyactiv G」エンジン(マツダ3ハッチバックやCX-30に見られるものと同じ)も例外ではない。

マツダは、旧型ユニットと比較して、低中回転域でのレスポンスが向上していると主張している。ふん。我々としては、もっさりしていてうるさく、何らかの意味のある前進をするには、エンジンを死ぬほど回してやらなければならないと感じた。幸先の良いスタートとは言えない。

フルハイブリッド(つまり、自力で短時間モーター駆動できるもの)がいずれ登場すると聞いているが、時期はまだ不明だ。マイルドハイブリッドが完全な期待外れなのだから、フルハイブリッドの登場は早ければ早いほどいい。

やれやれ。内装はどうだ?
CX-5は先代と比べて大きくなった。ホイールベースが延長されたことで、後席乗員の頭上と足元のスペースが拡大している。おっと、トランクも大きくなっているぞ。我々が座っている場所からすれば、どれも素晴らしいニュースだ。

あまりよろしくないニュースは、マツダが物理スイッチの多くをゴミ箱に放り込み、新しい10.25インチのドライバー用ディスプレイと、12.9インチまたは15.6インチ(仕様による)のセンタースクリーンを採用したことだ。少なくともGoogleが組み込まれており(マップ、音声コントロールなど)、それはいいのだが、専用のエアコン操作パネルや、あのロータリーダイヤルは消え去ってしまった。すんすん(涙)。

見た目はかなり洗練されているが、インターフェースは遅く、間違いなく以前より煩わしくなっている。キャビン自体も同様に、見た目はすべてとても美しいのだが、少し深く掘り下げてみると、所々で素材の質感が不足している。

価格は?
価格は30,085ポンド(675万円*旧型とほぼ同じ)から始まり、4つのトリムレベルを経て、最終的には875万円近くまで跳ね上がる。うげっ。

これにより、シトロエン C5 エアクロス、フォード クーガ、プジョー 3008、ホンダ CR-V、キア スポーテージ、日産 キャシュカイ、ルノー シンビオズ、シュコダ カロック…そして中国から大挙して押し寄せるその他のあらゆるミッドサイズSUVといったライバルたちと、同じ土俵に立つことになる。

結論は?

「マイルドハイブリッドエンジンは非常に期待外れであり、スクリーンだらけのキャビンは失策に感じられる」

マツダは新型CX-5で難しい仕事に直面した。スポーティすぎればファミリー向けではなくなり、ソフトすぎればマツダの重要な柱を裏切ることになる。しかし、幸せな中間点を見つけようとした結果、CX-5は「誰のものでもない場所」に囚われてしまった。シャシーは驚くほど退屈で、それはマツダが快適性を向上させようとした努力を完全に損なうほどだ。唯一の解決策は、信じられないほどゆっくりと走ることである。そして、ついにアクセルを踏み込んでも、マイルドハイブリッドエンジンにはトルクと洗練性がひどく欠けている。

一方、マツダはついに同調圧力に屈し、物理的なスイッチに頼る代わりに巨大なスクリーンを取り付けた。同ブランドのテクノロジーは長年オーバーホールが必要だったが、マツダの魅力はそのシンプルさと使いやすさにあったはずだ。CX-5の操作が面倒なものになったことは、我々の見解では失策と言わざるを得ない。

乗り換えを検討している既存のCX-5オーナーには、少なくとも新しいフルハイブリッドのパワートレインがラインナップに加わるまでは、今の車に乗り続けることをお勧めする。

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