初代ロードスターにジャガーV6換装でF40並みの加速!? 英国ロケッティアの850kg・370馬力マシン『Keiryo』

英国のレストモッド・スペシャリスト「ロケッティア」が、究極のマツダ ロードスターを発表した。その名も日本語の「軽量」に由来する『Keiryo』。車重をわずか850kgに抑えつつ、370馬力にチューンされた3.0リッターV6エンジンを搭載。フェラーリF40に匹敵するパワーウェイトレシオを持つこの怪物の正体とは。


「Keiryo(ケイリョウ)」。これは、我々の現在の首相(Keir Starmer): 現在のイギリス首相。原文では「Keiryo(ケイリョウ)」という響きが、首相の名前「Keir」を使った挨拶(Cheerioをもじったジョーク)に聞こえる、という英国人向けのダジャレが含まれている)への陽気な挨拶(Cheerio/Keir-io)ではない。日本語の「軽量」のことである。これはロケッティア(Rocketeer: 英国のチューナー。マツダ ロードスター(現地名MX-5)に、ジャガー製などの3.0リッターV6エンジンを換装するキットやコンプリートカーの製作で知られている)が放つパンチの効いた新型MX-5(ロードスター)の「Keiryo」であり、とんでもなく活発なマシンになることが約束されている。

その理由は明白だ。ハンプシャーを拠点に、ここ数年V6エンジンを搭載したロードスターをせっせと送り出してきたレストモッド業者であるロケッティアによれば、この「Keiryo」は370馬力、そしてわずか850kgという車重を目標にしているからだ。

ロケッティアによれば、これによりフェラーリ F40と同じパワーウェイトレシオ(重量出力比)を実現しているという。その名前は聞いたことがあるだろう。また、V10のランボルギーニ ウラカンやマクラーレン 620Rとも同等だ。こいつらの名前も、聞いたことがあるかもしれないな。

そして、この車の音は間違いなく「聞く」ことになるだろう。なぜなら、すべてのロケッティア製ロードスターのボンネットの下には、ジャガーの古い3.0リッター「AJ30(AJ30 / デュラテックV6:フォードグループ(当時)の汎用V6エンジン。ベース設計をポルシェが行い、コスワースがヘッド鋳造に関わったという、実はサラブレッドなエンジン。マツダのアテンザ(初代・北米仕様)やMPV、ジャガーSタイプ、モンデオST220など幅広く使われた名機)」V6エンジンのチューンドバージョンが鎮座しているからだ。余談だが、AJ30はフォードのデュラテックV6から派生したもので、そのデュラテックは元々ポルシェが設計し、コスワース製のヘッドを与えられたものだ。要するに、一つのアルミブロックの中に、クールな名前が全部詰まっているということだ。

ロケッティアは、ロードスターの鼻先に押し込む各エンジンに対して徹底的に手を加えている(分解し、再構築し、スーパーパワーを与える、云々といった具合だ)。しかし、その目標重量を実現するために、ロードスター自体から何を剥ぎ取ったのかについては言及していない。もっとも、元々ヘビー級だったわけではないのだが。

分かっているのは、わずか10台限定の「Keiryo」ロードスターの最初の1台が現在製作中で、来年初頭の納車に向けて準備が進められているということだけだ。ある特定の顧客のために、少し過激さを抑えた「ツーリング」スペックもすでに確定しており、こちらは「純血のKeiryoスペック」から少しトーンダウンしたものになる。

価格についての言葉はない――当然ながら「要問い合わせ」だ――し、その他の詳細もほとんどない。来年まで待つしかなさそうだ。
初代ロードスターにジャガーV6換装でF40並みの加速!? 英国ロケッティアの850kg・370馬力マシン『Keiryo』

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=海外の反応=
「これがロケッティアのパンチの効いた新型MX-5『Keiryo』だ」って…
どれのことだよ? 写真に写ってる3台のうちの1台か? だとしたらどれなんだ?
奇妙な記事だな」
↑「グレーのMk1(NA型)だと思うぞ。まあ原理的にはMk2(NB型)やMk3(NC型)にも同じアプローチは適用できるだろうけど」
「さらに余談だが、そのデュラテックV6は、アメリカ市場向けの初代マツダ6(アテンザ)にも搭載されていたぞ。基本的には、モンデオST220に対するヒロシマ(マツダ)なりの回答だったわけだ。もちろん、ヨーロッパには4気筒ターボのMPS(マツダスピード アテンザ)が導入されたけどな」
「つまりマツダは、そのエンジンにアクセスできたんだから、最初からこのV6 MX-5を作ることができたはずなんだよな。もしマツダのディーラーで新車として買えていたら、とんでもないことになってただろうに。
俺はロケッティアの車が好きだよ。搭載される前に、エンジンの組み立てにはかなりの手間がかかってるからな。質の高いレストモッドだ」
↑「マツダが検討したことがあるかは知らないが、もしあったとしても、そのアイデアは見送ったんだろうな。MX-5がRX-8の領分を侵すことになっただろうから。車としての性格は全然違うにしてもね」
「このMX-5 Keiryoに、アメリカのXENEX社が出してる新しいMXスピードスターのファイバーグラス製ボディキットを組み合わせたらどうなるか、見てみたいもんだ。あのスピードスターボディキットだけでも、純正ボディからさらに200ポンド(90kg)以上軽くなるんだぜ。ロータス エランそのものになりそうだよな、馬力は2倍だけど!」

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