BMWグループは、アルピナの権利を取得したことを発表した。つまり、地球上で最もクールなチューナーのひとつが、正式にBMWの傘下に入ることになるのだ。
もちろん、アルピナとBMWは半世紀以上にわたって密接に協力しており、アルピナモデルは現在、BMWの生産ラインであらかじめ組み立てられた後、チューナーのブッフロエの工場に送られてエンジン、シャシー、インテリアの改造が施されることになっている。
このプロセスは2025年12月31日まで継続される(BMWとアルピナの両社は、2020年後半に協力協定を延長した)。しかし2025年以降は、現在のアルピナのラインアップは廃止され、BMWのマザーシップと手を携えて新たな戦略が策定される予定である。
アルピナ共同取締役のアンドレアス ボヴェンシーペンは、「私たちは早くから自動車産業が直面する課題を認識し、アルピナとファミリー企業にとって正しい道を歩んでいます」と説明している。「これは、新しい章の始まりです。アルピナブランドと私たちの会社は、どちらも非常に魅力的なものです」
「BMWとアルピナは、何十年にもわたって共に働き、互いに信頼し合ってきたのですから。だからこそ、アルピナブランドが将来的にBMWグループによって管理されることは、戦略的に正しい判断なのです」とも述べている。
現在の契約が終了した後も、アルピナのブッフロエの拠点では、既存車およびレガシーカーのサービス、パーツ、アクセサリーのサポートを提供し、既存のアフターセールス協力に支障をきたすことはないとのこと。
人員削減は避けられないだろうが、BMWはブッフロエで働けなくなったアルピナ従業員にグループ内での新たな職務を提供するか、サプライヤーや開発パートナーとの就職を支援することを約束している。
BMWの上級副社長であるイェンス ティーマーは、「BMWとアルピナは完璧にマッチしています」と述べている。「アルピナブランドは、過去50年にわたりBMW と共に成熟し、世界中の自動車愛好家の心を揺さぶるすべてを備えています。培われたスポーティさ、ラグジュアリー、そしてエクスクルーシビティの適切なバランスを見出すことができるのです」
最後の点については間違っていない。F30/F31世代のアルピナD3の英国での販売台数はわずか373台、2021年のアルピナの世界販売台数は約2,000台である。これよりもランボルギーニを見かけることのほうが多い…。だが、そんな希少性も、ファン垂涎の理由のひとつだ。
共同ディレクターのフローリアン ボヴェンシーペン(アンドレアスの弟)は、「創造性に富み、高い能力を持ち、忠実な従業員がいなければ、アルピナのサクセスストーリーは実現しなかったでしょう」と語っている。「私たちは、会社、チーム、そして家族の強さに頼って、適切なタイミングで軸足を移すのです」
さて、2025年以降のアルピナは、どのような姿になっていると思う?答えは、みなさんが出す以下の通りのコメントだ…。
=海外の反応=
「ポールスターのように、EV専用のサブブランドとして展開することになるのですかね」
「ははは、何の冗談だ」
「BMW 316i & Co.のコスメティックトリムオプションで終わらないことを祈る」
「もう凡庸なトリムオプションにしかならんだろ」
↑「それともマイバッハとかいうアウディが中国で抜いたアレみたいな、より豪華なサブブランドになるのかな。ホルスト?馬?ホルヒ?よくわかんないけど」
↑「ああ、ゴルディーニの運命よ」
↑「ヴィニャーレとか。とても残念ですが、存続している間は良かったんだ。アルピナは長年にわたって素晴らしい車を生産してきた」
「アルピナには、走りの特徴を壊さずに作る独自性があるので、今回の買収はいいことだと思わないな。また、BMWには、あのひどいデザイナーとCEOがいるため、アルピナを廃止して、独立したM部門を持つのではないかと危惧している」
「非常に興味深いんだけど、BMWの傘下に入ったことで、アルピナらしさが損なわれないか心配…」