「ガソリンのクアドリフォリオは生き残る」アルファ ロメオCEOが激白 次期ジュリア&ステルヴィオの未来とは?

「クアドリフォリオはEVにもなれる。だが、内燃機関(ICE)にもなれる」。アルファ ロメオのCEO、サント フィチリがトップギアに語ったその言葉は、ブランドの未来が柔軟なものであることを示唆している。

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法律により、アルファ ロメオの記事はイタリア語の感嘆詞で始めなければならない。では、いこうか。マンマミーア、ガソリンのクアドリフォリオは生き残る! ブラビッシモ! etc…つい最近まで、アルファは次期ジュリアとステルヴィオを完全EVとして計画していた。しかし今、CEOのサント フィチリは、それが変わったと言う。関税を巡る混乱とEVへの移行の遅れは、柔軟性が必須であることをも意味している。「PHEVも、HEVも、そしてBEVも存在するだろう」

彼は続ける。「私の夢は、クアドリフォリオを生き永らえさせることだ。我々はこれを忘れるわけにはいかない。クアドリフォリオはBEVにもなれる、なぜダメなんだ? だが、内燃機関(ICE)にもなれる」と。Viva V6(V6万歳)。

電動のアルファが最初に来る。今年の終わりにステルヴィオ、そして来年にジュリアだ。まずは通常バージョンから、その後にクアドリフォリオが続く。それらは急速充電のための最大800Vシステム、長距離走行のための大容量バッテリー、そしてリアまたはツインモーターを装備する。

フィチリによれば、彼らは最後の最後でフロントエンドのデザインをやり直しているという。ガソリンエンジンを積むための十分な冷却インテークを確保するためだ。「デザインは、我々が今後発売したい他のモデルと、一貫していなければならない」

巨大なステランティスグループの他のブランドと、どうやってアルファのクルマを差別化するのか? 「アルファ ロメオというブランドは、イタリアであり、赤(イタリア語でロッソ)であり、そしてスポーツであると私は思う。イタリアン、レッド、スポーツ。我々は、この3つの間で正しいバランスを見つける必要がある。私が製品に求めるのは、唯一無二のアルファ ロメオであることだ」

デザインは、このアルファのキャラクターを構成する最初の要素だと、フィチリは説明する。「クルマを見た時、あなたはそれがアルファだと即座に理解しなければならない。そしてドライバーは、すべてをコントロール下に置かなければならない。だから私は、あなたの周りに、助けにならないものが山ほどあるような状況は想像していない」

「我々は、サスペンション、ステアリング、衝撃吸収性、エキゾースト、そしてエンジンの間で正しいバランスを見つけ、クルマの正しいハンドリングを見出す必要がある」

しかし、問題がある。頑固なまでに低い販売台数だ。アルファは、今日の市場を支配する小型・コンパクトクロスオーバーであるトナーレとジュニアを、販売の起爆剤として大々的に宣伝した。しかし実際のところ、アルファの月間販売台数は5年前と同じ。MiToとジュリエッタが死のスパイラルに陥っていた頃と、だ。

私が、これまでのアルファのボスたちが「販売台数を倍にする」と言っては、結局落ち込むのを、数えきれないほど見てきたと指摘すると、彼はこう言った。「我々は、アルファに恋している顧客を維持する必要がある。そして、その列は長い。レガシー、レース、栄光、そして我々が過去に創り出してきた製品のおかげでね」

オーケー、だが、なぜその列に並んでいる人々は、あなたのクルマを買わないんだ? そして、そのすべてをよく知らない人々の間で、どうやってアルファの話題を盛り上げるんだ? 「ジュニアは、若い人々を満足させるのに最適なモデルだ。新しい顧客と、古くからのアルフィスティを繋ぐ架け橋だよ」彼は、その売れ行きは好調だと言う。一方、最初は好調だったがその後失速したトナーレは、今年の後半に大規模なフェイスリフトを受ける予定だ。

それと、次期ステルヴィオとジュリアがあれば、アルファのラインナップには、長年なかった新鮮さが生まれるだろう。それでも、アルファは常に小規模であり続ける。「我々はBMWではない」確かに。はるかに大きなラインナップを持つBMWは、アルファの20倍も売れている。しかし、アルファは巨大なステランティスグループのほんの一部であり、多くのシナジーを得ている。課題は、そのクルマを関連ブランドとどう差別化するかだ。

アルファの炎を明るく燃やし続けるために、33 ストラダーレのようなハイエンドのスペシャルモデルは、その2年間の生産が終了した後も、さらに登場するだろう。「もし私がマセラティとのシナジーも探ることができるなら、このような製品を作ることは間違いなく想像できる。我々には8C、6C、4Cがあった。簡単だよ。なぜなら、私はアルファロメオの過去に目を向けることができるからだ」

しかし、33 ストラダーレは1台170万ポンド(3.4億円)もする。私が、もしアルファがジュニアのようなごく普通の小型クロスオーバーを作るなら、33のような極端な価格ではない、もっと特徴的なクルマを持つことで、その名の権利を勝ち取らなければならない、と指摘すると、彼は33がデザインに影響を与えるだろうと述べた。「我々はこのデザインの一部を考慮し、それらを未来のモデルへと移行させることができる」

1950年から2010年にかけて、アルファは非常に多くのゴージャスで、比較的手頃な価格のクーペやスパイダーを作ってきた。「より小さなセグメントで仕事をする余地はある。クーペ、スパイダーだ。しかし、それは今、我々の優先事項ではない。なぜなら今、我々が必要としているのは、ブランドを維持できるだけの販売台数を稼げるモデルだからだ」

少数派のクルマを発売するという贅沢を享受するには、あまりにも乱気流が多すぎ、不確実性が高すぎる。

「我々は、あまり明確ではない、この先2年間を考慮に入れる必要がある。そして、その後に何が見えるか、だ」
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