ロータスの残虐なエヴァイヤ Xがニュルブルクリンクで史上3番目のラップタイムを記録

ロータスの残虐なエヴァイヤ Xがニュルブルクリンクで史上3番目のラップタイムを記録。VWのID.Rとポルシェ919 Evoに次ぐタイムだ。うん、マジで速い。


前置きなしで本題に入ろう。ブルジュ ハリファよりも高そうな、このリアウイングの大きさを見てほしい。この超高層ビルの足元にいるのは、ロータスのハイパーカー、エヴァイヤのカスタマイズバージョンだ。ドイツのノルドシュライフェのグリーンヘルで史上3番目に速い周回タイムを記録した。

フォルクスワーゲン ID.R(6分05秒)と、F1マシンよりも速いポルシェ 919 Evo(5分19秒)を抑えての6分24秒だ。エヴァイヤ 「X」が標準車と同じシャシーとフルカーボンボディを使用していることを考えると、印象的な数字ではないだろうか。

4基のエレクトリックモーターのセットアップも維持され、2,011bhpの出力と、小惑星を始動させるのに十分なほどのトルクを維持している。ロータスはエヴァイヤのエアロダイナミクスを改善するため、よりシャープなバンパーとスプリッターを装備し、超高層ビルへのエアフローを改善するためにダクトを増設するなど注力した。

ロータスのヴィンテージモータースポーツカラーをまとったエヴァイヤ Xは、サーキット専用車と肩を並べようとするクルマとしてふさわしい仕上がりだ。

ロータスが顧客向けに生産するかどうかはまだわからないが、いずれオプションとして設定されても不思議ではない。もしそうなら、Xに比べれば比較的退屈な標準車の200万ポンド(3.9億円)の値札は、エヴァイヤ Xになることで、数段跳ね上がることになるだろう。

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=海外の反応=
「速いのはすげぇんだけどさ、ID.Rの680馬力の3倍以上のパワー持ちながら19秒も遅れを取ってるってのは頂けないよね。バッテリーをコースごとに最小限のサイズに調整するってVWの戦略はすげー効果的だったんだなってのが俺の感想」
↑「そらそうだよね。ロータスEvijaは2000馬力全部を使い切れないと思うよ。シュテファン ベロフなんて1983年に2.6Lのポルシェエンジンで6分11秒出してたんだからさ。13秒も速いし」
「ところで、エヴァイヤの納車っていつなんだろ?発表から5年近く経ってるぞ」

↑「それな。まともなレビューとかネヴェーラやバティスタとの比較もまだだし」
「小惑星は始動できねえだろw」
「この6分24秒てタイム、シュテファン ベロフの走りがどんだけ狂ってたかってのが分かるよな。1983年に6分11秒の絶対記録叩き出したんだぜ。2.6LのV6で。80年代は快適性とか高級感とか普段の使い勝手とサーキット性能のバランスってのが今のクルマみたいに重要視されてなかった。メーカーはワンオフのレコードブレイカー的なマシンを作るのにもっと積極的だったんだ。当時は炎上しながら金属の塊が唸り声を上げてドイツの森の中に突っ込んでいくなんてのは、全然ダサくなかった。記録と栄光より安全の方が遥かに重視されてたんだ。当時は真逆だったな。結局ベロフは2年後、ベルギーのスパ フランコルシャンで亡くなったんだけどね」
↑「ベロフの走りって俺も思い出したわ。そしたらこりゃ4番目の最速記録って事にならないの?」
↑「そう思った。でも、80年代にタイヤ半分、80年代のサスペンション、そして80年代の全てでこんなタイム出せちゃうってのが信じられないよな。そもそもどうやってコースにとどまってたんだ?」
↑「5番目だよ。ヨッヘン・マスの956がベロフの後ろで6分16秒で予選通過してる」
↑「でも919 Evoなんかが何周も6分を切ってるかもしれないから、4番目の車ってことじゃないかな」
「このエヴァイヤは、ロータスの電動車時代の旗手、象徴的存在になるはずだったんだけどね。タイミング的にはイーロン マスクくらいズレてる。
しかしその間にリマックやバッティスタ、ブガッティボリードが凄いことやってるからな。全部リマックの技術を使ってるけど。
そしてようやくエヴァイヤが姿を見せた時、レーシングスリックを履いたストリップダウン仕様の開発車で、ベンチくらいの巨大リアウイングが付いてる。こんな車で生産車レコードは絶対に主張できないわけだが。
でもおいマジで速いなこれ!」
「3番目に速いだと!? ベロフに対する恥知らずな侮辱だな?」
「俺としては919 Evoのあのタイムが何より印象的だわ」
「ドライバーは誰だった?(後にミュラーだと分かった)良い仕事だった。小さな会社にしてはすばらしい成果だ。ロータス、よくやった」
「デザインよりパワーウェイト比の方が重要なのかも?誰かそれを追求する勇気はある?」
「要するに電動ゴルフカートにすぎないから、パスだわ」

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