アストンマーティンの111年目は新型ヴァンテージ/GT3/AMR24からスタート 年内には新しいセグメントにも挑戦

新型665psのアストンマーティン ヴァンテージが日本でお披露目。F1のAMR24とヴァンテージ GT3 レーシングカーと共に発表された。今後のアストンマーティンの挑戦とは?

日本でも新型アストンマーティン ヴァンテージが発表された。数時間前にイギリスでF1に挑戦するAMR24とヴァンテージ GT3 レーシングカーと共に発表されたばかり。価格は2,690万円で第2四半期からのデリバリーが予定されている。

なんと、4.0リッターのAMGツインターボV8を150ps以上パワーアップさせてきた。これでフェイスリフトとは…。しかも、メルセデスAMG GT(585ps)、フェラーリ ローマ(620ps)、ポルシェ 911 ターボ S(650ps…今のところ)といった並み居るライバルをブッちぎってパワーでトップに躍り出ている。0-100km/hは3.5秒、最高速度は325km/hと、スペック上は申し分ない。50対50の完璧な前後重量バランスを実現している。カムプロファイルの変更、圧縮比の最適化、そしてタービン、冷却の強化など広範囲にわたるチューニングが行われ、高出力化を達成している。エンジン性能をさらに向上させるために、追加の低温ラジエーターをインタークーラーの冷却回路に取り付けている。また既存の中央メインラジエーターに補助クーラーを2基追加したことにより、熱容量のさらなる増加を図っている。また、オイルシステムでは補助回路オイルクーラーの表面積を従来の2倍に拡大し、ラジエーターに達する冷気量を増加させ、熱エアフローも強化している。

従来の3つのドライブモードであるスポーツ、スポーツプラス、トラックに加えて、インディビジュアルとウェットのモードが追加され、5つのドライブモードを選択することができるようになった。中央のディスプレイには選択されているドライブモードが明確に表示され、速度フォームの表現と関連する色相反射を組み合わせることで、ドライバーはどのドライブモードが作動しているのかを、簡単かつ迅速に確認することができる。ドライブモードの選択はセンターコンソールのロータリーコントロールで行え、またインディビジュアルモードはタッチスクリーンからカスタマイズすることが可能だ。ドライバーは、シャシーコントロール、ステアリング、エンジン、エキゾーストを好みの組み合わせで設定することができる。そしてローンチコントロールシステムの導入により、発進時の加速も完璧になっている。一体で制御できるパワートレイン、トランスミッション、エレクトロニックスタビリティプログラム、そしてローンチコントロールにより、スリップコントロール、エンジントルク制御を使用して、ホイールスリップを最適な範囲に維持し、最大限のトルクを車両にかけることができる。

リージョナル プレジデント アジアを務めるグレゴリー K. アダムズ氏は次のように語った。「ヴァンテージの名称が初めて使用されたのは、今から74年前の1950年まで遡ります。モデル名としてのVantageは1970年代初めに導入されております。この新型ヴァンテージはアストンマーティンの次世代スポーツカーを更に強化していく存在であり、ウルトララグジュアリーのパフォーマンススポーツカー市場におけるアストンマーティンのブランドの地位を確固たるものとします」

アダムズ氏にお話を伺った。
―昨年は110周年を迎えたアストンマーティンですが、どんな年でしたか?
まず、今年は111年、1・1・1の年なのです。すごくいい意味でF1とも関連できるような1・1・1になればいいと思います。昨年11月に、70台以上のアストンマーティンモデルが歴史ある金龍山浅草寺に集結したARCADIAイベントを開催しました。ARCADIAはアストンマーティンのAPACオーナーたちが集う2年に1度のイベントなのですが、なぜ日本で開催したかと申しますと、それだけ日本市場に重点を置いているということなのです。オーナーの中にも、新型車から入ってきた方、F1ファンの方、ジェームズ ボンドを含めた歴史が好きで入ってきている方といろいろなタイプがいらっしゃいます。アストンマーティンというブランドは一つなのに、意外と他のジャンルのことを知らないということもあり、アストンマーティンについてより多角的に知っていただこうという狙いもありました。ブランドの歴史を、ディーラーのスタッフも含めて、みなさんに感じてもらいたかったのです。おかげさまで反響が大きく、開催してよかったです。

―販売面では、いかがだったでしょうか?
APACと日本市場での販売台数が良好で、とくに上位である日本市場はプラス30%の成長を遂げました。110年の歴史の中では、スポーツカーやGTカーが主力でしたが、新たな車種やセグメントへの挑戦を続けて参ります。昨年は新型DB12が発表され、DBX707も注目を集めました。やはりSUVのDBXはかなりの人気で、アジアパシフィックではプラス50%の高成長ぶりです。

―とはいえ、アストンマーティンといえば、GTカーやスポーツカーですから、今回のヴァンテージの発表で、SUV以外も伸びることを期待しています。

そうですね。やはり、アストンマーティンの基本のスポーツカーを、強化したいです。今回の新型ヴァンテージも、外装、内装、パフォーマンスともにこのくらい刷新できたのは、個人的にもとても嬉しく思います。それからDB12は、ヨーロッパであれば、パリからロンドンまで長距離を、荷物も積んで快適にドライブしたいような人たちが選びます。ラグジュアリーの一つの定義として、時間をゆったり使うことが挙げられています。移動の時間も優雅に過ごせるのがDB12ですね。

―日本市場での課題はありますか?
今後の電動化に関しては、悩んでいるところです。日本は、インフラの問題などがあって、EVに全員が流れていくという動きではありませんから。将来的には、そういう戦略もありますが、ウルトララグジュアリーの製品を提供しているアストンマーティンでは、お客さまがアートのようなものをまだ求められていますから、バランスを取りながら考えていくつもりです。
―新型ヴァンテージでアピールしたいポイントはありますか?
徹底的にドライバーフォーカスな部分です。タッチスクリーンはありますが、運転に必要な部分は、ボタンやダイヤル、ローラー式にしています。視線を外さずに、調整ができるというところは、重要だと思っています。それから、随所にメタルを使っています。触感というものはとてもだいじな要素です。

―今後のアストンマーティンのビジョンとは、どんなものでしょうか?
最高のパフォーマンスブランドとして、高品質な製品を提供し続けることです。自動車メーカーとして、まずは絶対的な自信のある製品をだしていきます。DB12、ヴァンテージと来まして、新型車のラッシュを計画し、将来的にはF1との関係を強化していく予定です。年内には新しいセグメントにも挑戦していきます。

トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059




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