ミッドシップV8搭載のロードテスト画像が初公開。CEOは、このモデルが英国自動車メーカーの未来を確固たるものにすると期待を寄せる。
「ヴァルハラはアストンマーティンを再び再定義するだろう」と、新CEOのエイドリアン ホールマークは今年初めに語った。これまでデジタル画像でしか見られなかった魅力的な姿が、ついに現実世界で捉えられた。
そして、その姿は実に素晴らしい。史上初のミッドシップのアストンマーティン・スーパーカーであり、極めて複雑かつ斬新なアーキテクチャは、ライバルであるマクラーレンのW1やフェラーリのF80さえも脅かす存在となるだろう。しかも、その価格はこれらのハイパーカーよりも遥かに手が届きやすい。詳細は後述する。
ヴァルハラの心臓部には、専用設計の4.0リッターV8ツインターボ・フラットプレーンクランクエンジンが搭載されている。メルセデスAMG GTのエンジンをルーツとするこのエンジンは、単体で817馬力を発揮する。
さらに、3基の電気モーターが加わり、フロントアクスルに2基、ギアボックスに1基を搭載。合計で1,065馬力、1100Nm超のトルクを生み出す。0-100km/h加速はわずか2.5秒、最高速度は350km/hと、そのパフォーマンスは圧倒的だ。しかし、それ以上に、そのドライビング体験は…電撃的な興奮をもたらすはずだ。もちろん、文字通りの「電気的」な意味ではない。フラットプレーンクランクV8の咆哮こそが、その興奮の源泉となる。
ル・マンで3度のクラス優勝経験を持つアストンマーティンの開発ドライバー、ダレン ターナーは現在、このV8エンジンを存分に楽しんでいるようだ。アストンマーティンは、ステアリングやアクティブエアロの性能をチェックするためにスペインのサーキットで、そして英国の道路ネットワークがヴァルハラの高価なダンパーを破壊しないことを確認するために、最終的な検証作業を進めている。
ホールマークによれば、その価格は約85万ポンド(1.7億円)からと、スーパーカーとハイパーカーの中間に位置するヴァルハラは、ある意味で「お買い得」と言えるだろう。
「アストンマーティンの製品ポートフォリオは、過去最高のものとなっている」とホールマークは語る。「ピュアなスポーツカー、素晴らしいグランドツアラー、ベンチマークとなるV12モデル、そしておそらく最も技術的に進んだハイパーカーであるヴァルキリーが存在する」
さらに、「そして、近いうちにミッドシップエンジンを搭載した最も手頃な価格のスーパーカーが、F80やW1と比較して登場するだろう」と付け加えた。「もし7年前にこれらのモデルがその価格で登場することを知っていたら、ヴァルハラの価格は85万ポンドにはならなかっただろう。しかし、注目してほしい。残価にも期待できるはずだ」
ヴァルハラのベースモデルから派生したスペシャルエディションも登場予定だ。その理由は、ポテンシャルが非常に大きいことと、このような複雑な設計を頻繁に繰り返すにはコストがかかりすぎるからだ。
「少しペースを落として、退屈なことにも取り組むつもりだ。ヴァンキッシュとヴァルハラをベースに、いくつかのスペシャルモデルを制作する」とホールマークは語る。「それらに限定し、信頼できる開発期間を経て、発表する前に完売させるつもりだ」
販売状況についてだが、アストンマーティンはヴァルハラを999台限定で生産しており、すでにその3分の2近くが割り当て済みであるとのことだ。この魅力的な、そして現実となったスーパーハイパーカーを手に入れたいのであれば、急いだ方が良いだろう。
【日本特集】日本で乗るシビック タイプ R/日本の4駆カルチャー/ランクル:トップギア・ジャパン 066
外車限定の車買取サービス【外車バトン】
箱バン.com
=海外の反応=
「ブルドッグは、アストンマーティン初のミッドエンジン・スーパーカーではなかったか?1979年のこと」
「アストンってスーパーカーのブランドだったっけ?何を再配置する?その必要はない」
「少し混乱しているように見える」