トヨタが1回の充電で1,000以上走行可能なバッテリーを開発

EV化の遅れが言われていたが、壮大なバッテリー計画を打ち出した

トヨタは、1回の充電で1,500kmの走行が可能な固体電池を開発する計画を発表した。トヨタの年次技術会議では、エンジニアが極超音速の航空力学からインスピレーションを受けたと語り、次世代バッテリーについて再考した。これは、「クルマの未来を変えていこう」をテーマにした技術説明会「Toyota Technical Workshop」で公開されたものである。これまでに発信してきたビジョンや方針の具現化に向け、開発中のコンセプトも含めた具体的かつ多様な技術を公開するとともに、副社長・Chief Technology Officerの中嶋 裕樹が、トヨタの技術戦略と今後のクルマづくりの方向性について説明をした。さらにBEVファクトリーのプレジデントに就任した加藤 武郎、7月より立ち上がる水素ファクトリーのプレジデントに就任予定の山形 光正より、それぞれの目指すバッテリーEVおよび水素事業の戦略を話した。

この日本の自動車メーカーは、耐久性において技術的なブレークスルーを果たし、新たな野望を抱かせることができたと考えている。

トヨタは当初、2026年までに1000km走行することを目標としていたが、最終的には900マイル(1,448km)を超える距離を走れるようにしたいと考えている。さらに、2028年には20分程度の急速充電を実現したいと考えている。全体的にはとても良い話だ。

トヨタがこのような技術について言及するのは、実はこれが初めてではない。鋭い目を持つ消費者は、2021年までに固体電池を発売すると言った時のことを思い出すだろうし、それには正当な理由がある。

固体電池は、液体の電解質ではなく、ゲル状の電解質を使用する。現在のリチウムイオン電池よりも軽量で、エネルギー密度も高い。さらに、安全性が高く、液冷の必要もない。BMW、フィスカー、日産など、野心のある電気自動車メーカーがこぞって研究費を投入しているのは、このためだ。

しかし、今のところ、固体電池は決して安くはなく、明らかに、充電と放電のサイクルで寿命を縮めるのが簡単すぎるのだ。

2021年、プリウスのパイオニアは「未来のトヨタ/レクサスのショールーム」を発表し、2030年までに30車種の新しいオールエレクトリックモデルを揃えるという野望を抱いた。しかし、2023年4月、ブランドはプラグインハイブリッド車へのコミットメントを再確認したため、少なくとも当面は、すべての車種がまだテーブルの上にあるように見える。

=海外の反応=
「これでは意味がない。20分で充電できるのに、なぜ1,500kmも走れるバッテリーを搭載して、車両の重量とコストを増やすのだろうか?」
↑「充電器がその速度でどのように機能するのかも気になるところだ。500kWがピークになりそう。中国にはすでにあるようだが。何もかもが溶けちゃわないのが不思議なくらいだ」
「2022年からリチウムイオンの代わりに、Na2陽極+グラファイト+Fe硫黄+アルミ陰極の新しいタイプの電池スタックがテスト段階に入っている…。新しい電池は、より安価に製造できるようになり、リチウム電池と比較してNa2電池の密度を同等にし、向上させるためのテストが行われている」
「バッテリーエレクトリックを機能させるブレークスルーを起こすメーカーに金やチープコインをかけるなら、トヨタにかけるよ」

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