ロータス エミーラ V6 ファーストエディションのプロダクションモデルが発表、将来はロータスらしさを残しながら電動化へ



10月9日に行われたJAPAN LOTUS DAY 2022で、ロータス エミーラ V6 First Editionの発表会が開催された。「えっ、今年の東京オートサロンで発表されたんじゃ?」と気づいたあなた、ロータスファンだね。おっしゃる通りだが、オートサロンで発表されたのはプロトタイプだった。今回はプロダクションモデルとあって、内装やエンジンも見ることができた。パワートレインは3.5L DOHC 6気筒 VVT-i 24バルブエンジン + スーパーチャージャー + インタークーラーで、価格は14,520,000円、生産開始は2023年春以降を予定している。

本国LOTUSよりアジアパシフィック、ミドルイーストのリージョナルディレクターであるダン バルマー(DAN BALMER)氏もこの日のために来日し、プレゼンテーションを行ったほか、メディアのインタビューに丁寧に答えてくれた。

プロダクションカーのエミーラは2ヶ月前から生産が開始され、ヘセルの生産ラインで日本向けの最初の1台ができあがった。これはエヴォーラと同じV6だが、来年の中頃に、I4(インライン4)のAMGのエンジンが見られることになりそうだ。

今やロータスはUKだけではなくグローバルに巨額の出資を受けている。株主であるGEとアッティカ オートモーティブは、28億ポンド(4,500億円)を、UKのヘセルのビジネスに投資している。このたび、1億ポンド(160億円)を投じて、英国本社の工場のオートメ―ション化を図り、改修を完了した。その投資の理由としては、全世界からのエミーラの反響が驚くほど高かったということにある。そこで、ロータスはこれまで年間1,500台しか製造していなかったものを、エミーラだけで年間7,000台を製造できるよう、生産計画を変更した。

だが、ロータスは今後もモータースポーツに貢献していく。ロータスの戦略においても、モータースポーツへの投資を増やしていくことが明記されている。なぜならロータスファンはロータスにモータースポーツの要素を見てとっていることがわかっているからだ。LAPからエミーラ GT4が昨年発表されたが、今年の年末までに生産に入る予定だ。最初に注文した顧客は、来年の早いうちにGT4のサーキットカーを手に入れられるだろう。

また、今年3月には、ロータスの未来がバッテリーを搭載した電気自動車にあることを、世界に示した。そして中国で製造する新しいSUVを開発し、来年の需要に合わせて投入する予定だ。この電動SUVを、ロータスではハイパーSUVと呼んでいる。ロータスのDNAに忠実な、非常に高性能な電動スポーツSUVは、初めての車種となるが、大きな期待を寄せている。

エレトレの後、3台のEVを投入する。ロータス初のSUVであるエレトレは、コードネーム「タイプ 132」だった。これはEセグメントのSUVで、とても「大きい」。ポルシェ カイエンのようなサイズだ。それに続くのが、タイプ 133、134、135と名付けられた3台の電気自動車だ。2023年には、アウディのe-tron GTやポルシェのタイカンのような4ドアクーペが発売される。そして2025年にはポルシェ マカンのような小型のSUVが登場する。2026年には、純血主義者たちを魅了する、完全な電気自動車のスポーツカーが英国で製造されるのだ。同じプラットフォームを採用し、92-120kWhの強力なバッテリーを搭載し、超高速充電と時速3.0秒以下の0-100km/h加速を実現する。EVをもっと自由にすることが、ロータスの未来に大きな投資をすることである。そして、2028年にロータスが80歳になる頃には、今日のロータスとは全く異なる性能の自動車ブランドとなっていることだろう。

未来への展望は、エヴァイヤ(Evija)が新たなフォームを作成することだ。すでに、世界のリーダーであるハイパーカー、エヴァイヤを発表しているが、来年の5月にはここ日本でお披露目できる予定で、来年中に何人かの顧客にこの車を運転してもらうつもりだ。そして、今年の終わりにも生産が開始される。ロータスの未来を象徴する車、それはスポーツカーであり、さらに言えば極限の性能を持つスポーツカーであり、同時にバッテリー電気自動車でもあるのだ。

ロータス アドバンス パフォーマンス(LAP)は、その製品の信頼性の高さで高い価値を得ている。また、GT4と同時に、将来の特別な車両に取り組んでいる。ロータスのバランスのとれたパフォーマンスを具現化する、文字どおり特別な車を担当する部門になる。おそらく1車種あたり、10-15台のわずかな生産台数になるだろう。将来的にはコレクターズロータスになることが予測される。そして、将来、ここ日本でLAPの製品のいくつかを間近で見られる日が来ることを願っている。

バルマー氏は次のようにコメントを寄せた。
「日本とイギリスはとても似ています。道路が狭いところ、週末の過ごし方など、暮らしぶりも似ていると感じています。エンジニアリングやドライビングの楽しみ方も。日本も、自動車カルチャーがとても強い国です。私自身の話をすれば1990年代にはローバーにいまして、イギリスらしさが詰まった新型のミニを発表しましたが、その時も日本は主要市場でした。この経験はロータスに来てからも活かされています。特にエミーラのローンチは、さらにモダンで、日常使いができるスポーツカーであり、そこが日本での成功のポイントだったと思っています。2028年に全てのEVがローンチされて、スポーツカーが10%を全世界のロータスの販売の中で占めると予測しています。ですが日本のようないくつかの市場では、SUVよりスポーツカーのパーセンテージが多いかもしれません」


=海外の反応=
「せめて2025年まで残してくれると思ったのだが…残念。それにしても、こんなに見つめ続けられるほど美しいクルマなのに」
「SVRがないのか😭」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2022/10/54574/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

HP Directplus -HP公式オンラインストア-

ピックアップ

トップギア・ジャパン 060

アーカイブ