ベントレー ベンテイガ ハイブリッド長期レポート

ベントレー ベンテイガ ハイブリッド長期レポート1:一緒に暮らさないと良さがわからない

23,400,000円/テスト車両:198,790ポンド(3,236万円)
聞いて!聞いてーーーー!トップギアガレージの最新モデルは、ベントレー ベンテイガ ハイブリッドなんだ。みなさん、立ち上がって拍手喝采をお願いします。

時が経つのは早いものだ。信じられないかもしれないが、ベントレーの本社クルーの話題の高級SUVは、発売から7年が経っている。マジか。この間、ラグジュアリー界に衝撃を与え、長―く伸びたリムジンから背の高い4WDへと変貌を遂げた。そして、他の高級車メーカーにも、同じプランを実行する自信を与えた(ランボルギーニ ウルス、ロールス・ロイス カリナン、メルセデスのGLSなど)。しかし、私たちはこのクルマと暮らしたことがない。主に、初代が出たとき、センセーショナルで、ちょっと強く叩かれすぎたからだ。

しかし、7年越しのモヤモヤからようやく抜け出せるかのように、この新型ハイブリッドのベンテイガ(ベストセラーモデル)は、1,000もの部品を新たに追加したミッドライフフェイスリフトの一部として登場してくれた。ボディワークの老朽化と贅肉を取り除き、ルックスを大幅にシャープにして、シャワーに背を向けたブルドッグのような親しみやすさをなくし、一段とクラッシーにしたのだから、どんな形成外科医にだってその腕の良さを自慢できるフェイスリフトだったといえるだろう。

さらに重要なのは、ハイブリッドであることが、ベントレーの環境に優しい電動化の未来への最初の足がかりとなり、このクリーンなゲームの進展につながるということだ。誤解しないでいただきたいのは、往復するたびに2.6トンのベントレーのトランクから重い産業用ケーブルを束ねなければならないのは、ちょっぴり変な感じがするということ。だが、私たちはそれに慣れるしかないのだ。

来年までには、すべてのベントレーがプラグインハイブリッド車として販売される予定だ。そして2026年には、すべてのベントレーがプラグインハイブリッド車か完全な電気自動車になり、クルー初の完全電気自動車は2025年に発売される予定になっている。そして2030年には、すべてのベントレーが電気自動車になり、W12とV8は歴史にその名を刻むことになる。ベントレーのオーナーになりたいのであれば、ケーブルを束ねることに慣れた方がいいだろう。あるいは、次に採用する運転手の職務経歴に、ケーブルをうまく束ねられるのが必要な技だと募集要項に書いておくといいだろう。

さて、ガレージにはどんなクルマがあるのだろうか?登録したナンバーを買い取るプライベートプレート(W66 BML)は、一目で英国貴族の一員であることを感じさせてくれるだろう。ダークサファイアの塗装に、オプションで5,435ポンド(88万円)の「ブラックライン」仕様(ヘッドライン周りにマスカラを塗り、巨大なグリルを含むすべてのクロームパーツを黒にする)が施され、かなり精悍な印象になる。2,340万円の高額なSUVなら、ぜひつけるべきだろう。

内装は、高価な木材と上質なブルネルとサドルのレザーが、ピアノブラックのフェイシアとコントラストをなして目一杯広がっている…。そのため、オフィスでは少し眉をひそめられてしまった。ベントレーが選んだ仕様だから、私が悪いわけではない。11,750ポンド(192万円)追加のマリナー仕様は、22インチの10本スポークホイール、シートとドアの豪華なダイヤモンドキルト、宝石の燃料とオイルフィラーキャップ、ローレット加工のスポーツペダル、ベントレーの刺繍エンブレムなどが追加された贅沢なオプションだ。

さらに、1,715ポンド(28万円)のピクニックテーブル、2台のテレビ、385ポンド(6.3万円)のムード照明を備えた、8,500ポンド(139万円)の超豪華な4人乗りオプションもある。そして、高価ではあるが、必要不可欠な6,725ポンド(110万円)のNaimオーディオシステムも。最後に、このクルマにはベントレーの「ツーリング」パックが装着されており、アダプティブクルーズコントロール、ナイトビジョン、ヘッドアップディスプレイ、その他いくつかのガジェット類が6,480ポンド(106万円)で追加される。

さて、私のように電気自動車(充電や航続距離の点で不満が残る)では、(多くの妥協や悪態、場合によっては離婚することなしに)全く合わないというライフスタイルの持ち主は、このPHEV(プラグイン電気自動車)が素敵な解決策を提供してくれそうだ。ベンテイガ ハイブリッドでは、449psと700Nmのスペックに加え、17.3kWhのバッテリーのみで約40km静かに走行できるので、街中をうろうろするにはちょうどいい距離となっている。これらの電池が枯渇したとき、340psを発揮する3.0リッターシングルターボV6の騎兵は、残りの航続距離や充電の問題から自由に解き放ってくれる。ボンネットの下から助けてくれるのだ。しかし、それはこのベンテイガに最適なのだろうか?それは、数カ月後にわかることだ。

走行距離:1,425km

燃費:10.2km/L

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