世界最高峰のクラシックカーイベント「レトロモビル」が50周年を迎えた。パリの会場には、億単位のハイパーカーだけでなく、マニア垂涎の「錆びた部品」や往年のフランス大衆車、さらにはブガッティ製の「列車」までもが並ぶ。電動化の波が押し寄せる中、自動車文化の深淵を覗かせるこのカオスな祭典の模様をお届けする。
パリで開催されるレトロモビルは、しばしば世界最高のクラシックカー ミーティングと呼ばれる。それはピカピカに磨き上げられたものばかりではないし、サーキット走行がメインでもない。その最大の強みは、息をのむような「幅広さ」にある。錆びついた1960年代のルノーの中古スペアパーツ? 山ほどある。究極のハイエンド ハイパーカー? もちろん、それも網羅されている。
今年は50周年にあたる。ショーは進化している。かつてはもっと「オートジャンブル(※1)」的な雰囲気が漂っていたが、最近では自動車メーカーや高級ディーラー、オークションハウスが幅を利かせるようになった。
そこでVWは50周年を記念してゴルフGTIのコレクションを展示し、その隣には偽装された電動のID ポロ GTIを並べた。プジョーはT16ホモロゲーションモデル(※2)を含む205 GTIのセットを持ち込み、新型208 GTIエレクトリックの「ヘリテージ(遺産)としての支え」とした。ここにはあるテーマが感じられるだろう。
シトロエンは、2CVのプロトタイプを含む、歴史的に重要なコンセプトカーの素晴らしいラインナップを持ち込んだ。BMWはル マン アートカーをすべて展示した。そう、彼らはアンディ ウォーホルといった傑出したアーティストにこれらの「自動車キャンバス」へのペイントを依頼し、それを24時間もの間、全開走行の熱と雨にさらしたのだ。
メーカーの展示を取り囲むように、超専門的なスペアパーツ ディーラーたちの楽園が広がっている。テーブルにはレストア用パーツが山積みだ。ランプ、スピードメーター、トリム、ホース、燃料ポンプ、クロームパーツ、マニュアル類。ああ、それからモデルカーも。「Zut(なんてこった)」、フランス人は本当にミニカーが好きなのだ。
こんなことを言うのは馬鹿げているかもしれないが、私がレトロモビルで見たいのは、青春時代の日常的なフランス製ハッチバックだ。それらは今や、当時のスーパーカーよりもはるかに希少な存在となっている。シトロエンBXの損耗率は限りなく100パーセントに近く、その生存率はフェラーリ288 GTOと同じレベルだ。
だから、クラシックディーラーと3万ユーロ(約480万円)以下の車のために確保されたホールを歩き回るのは至福の時だった。そこにはBXがあり、実のところCXもあったが、悲しいことにGSはなかった。それでも、2、3台のルノー フエゴと12(ドゥーズ)エステートがその穴を埋めてくれた。これ以上の「ギルティ プレジャー(後ろめたい快感)」はないだろう。
その後に見る、プレミアリーグ級のディーラーブースにある、劇的にライトアップされ、完璧に磨き上げられた車列は、妙にありきたりに見えてしまった。もちろん、マクラーレンF1ロングテールやブガッティ チェントディエチ、あるいは288 GTOからラ フェラーリに至るフェラーリの限定ハイパーカーのラインナップを見る喜びはある。しかし、それらはグッドウッド フェスティバル オブ スピードやブレナム サロン プリヴェといったイベントで、年に何度も見ることができるのだ。
とにかく、今年のレトロモビルで最も顎が外れるほど驚いたブガッティは、タイプ35でもチェントディエチでも、多数のヴェイロンでもなかった。それは「列車」だ。エットーレ ブガッティの最高傑作車、1927年のロワイヤルは販売面で失敗作だった。そこで彼は、余った12.7リッターエンジンを利用するために気動車を設計したのだ。それは革命的だった。当時の蒸気機関車よりも劇的に速く、滑らかで、クリーンだったからだ。フランス国鉄は50年代半ばまでこれを使用し、その後の列車デザインに多大な影響を与えた。どうやって展示ホールに運び込んだのか見当もつかないが、観衆は大喜びだった。
コメント欄の諸君、ここに掲載した最後の10枚の写真の車を特定して、自分のステータスを高めてくれたまえ。簡単なものもあれば、本当に難しいものもあるぞ。
【補足・注釈】
※1 オートジャンブル(auto-jumble): イギリス英語で、自動車部品のフリーマーケットやのみの市のこと。雑多な部品が山積みにされている場所を指す。
※2 ホモロゲーションモデル: レースに出場するための規定(ホモロゲーション)をクリアするために生産された市販車。レース車両のベースとなるため、高性能で希少価値が高いことが多い。ここでは伝説的なラリーカー、プジョー205 T16を指す。
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「うーん。よし、やってみよう。
フェラーリ デイトナ?
ベントレー、あの脂っこいスーパーチャージャー付きのトラックみたいなやつ。
シルバーシャドウと60年式サンダーバード
ルノー16
モーガン
F50とF60/エンツォ
間違えようのないマセラティ250F
ジャガーCタイプかな?
元祖スーパーカーそのもの、ミウラ
ACエース、ACコブラと混同しないように
アルファ モントリオール。
…こりゃ難しかった」
↑「フェラーリV12(たぶん250 TR?)
ベントレー スピード8
ロールス ロイス シルバーシャドウと1960年式キャデラック
アウディ100(?)
全然わからん。サルムソンか、タルボ ラゴ、あるいはオチキスかも。
フェラーリF50とエンツォ
マセラティ グランプリカー(250F?)
ジャガーDタイプ
ランボルギーニ ミウラ
シェルビー コブラ
アルファ ロメオ モントリオール」
↑「死ぬまでに行きたい自動車イベントのリストにまた一つ追加されたよ。
質問への答えだけど、俺はこう思う:
わからん。
戦間期のベントレー スピード8?
わからん、キャデラック化したシボレー コルヴェアみたいだ。
イソ グリフォ?
シトロエン トラクシオン アバンだと思う。
フェラーリF50。
マセラティ412F? 古い50年代のF1レーサー的なやつ。
見当もつかん。何か英国車。最初の予想と同じベントレーか?
ランボルギーニ ミウラ? ひっかけ問題かも。
ACエース。
アルファ ロメオ モントリオール。
どうやら俺は数も数えられないらしい、最後の11台を推測しようとしちまった」




