トヨタの新型クラウンが50年ぶりに米国市場で復活した理由を考える





よく言われることではあるが、タイミングがすべてということには同意できない。勝利のゴールを蹴るために、正確なタイミングで正確な場所にいても、ボールを持っていなければ、ほとんど意味がない。あるいは適切なチームでプレーできているのか、そもそも体が動かせる状況なのかというさまざまな条件も関わってくる。

なぜタイミングの話をするのか?トヨタが米国でクラウンを導入させるとなると、誰もがそのことに触れずにはいられないようだから。日本では第1弾として新型クラウン(クロスオーバー)を2022年秋頃に発売する予定となっている。価格は435-605万円で7つのラインナップがある。この車名が米国に登場するのはクラウンの50年ぶりに見るわけだし、アバロンが埃を被るのを見るにはちょうどいいタイミングだし、4ドアが苦境に立たされる中で登場したセダンなのである。ちなみに、日本では今回発表されたクロスオーバーの他に、スポーツ、セダン、エステートの合計4タイプも並べられた。

それはパワートレインの問題でもない。トヨタは、水素やリサイクルされたイケアの鉛筆とかインターネット上の怒り(これこそ真の再生可能エネルギー)で動く何かではなく、全面的に実績として認められたハイブリッドセットアップに頼っているのである。すなわち、低スペックなXLEとLimitedバージョンのペアは、自然吸気2.5リッター4気筒が、そしてトップ仕様のPlatinumでは2.4 リッターターボハイブリッドとなる。念のため言っとくけど、Platinumの仕様だからといって、必ずしも「デッドプールのマスク」のようなカラーリングにしなければならないわけじゃない。

XLEとLimitedは、前軸をエンジン、後軸を電気モーターで駆動するハイブリッド四輪駆動の一種だ。しかし、Platinumでは、その予想外のパワーの塔にふさわしく、後輪を電気でアシストする完全な全輪駆動システムを搭載している。クラウン プラチナム(プラチナム クラウンと呼ぶべきだろうか?- は、約340馬力だというから、良いだろう。

ハッチ、ワゴン、バン、ピックアップ、あるいはポルシェ 911をジャッキアップすることはできても、ハイライディングの4ドアセダンやリフトバックは、ほとんど唯一無二の不釣り合いとしかいいようがない。マイバッハの「アルティメット ラグジュアリー」コンセプトがその例だ。

しかし、ハイト系セダンを作ることは、思ったよりも意外と簡単なことなのだ。衝突安全規制ではバンパーの高さを最低限に抑えなければならず、そうなるとベルトラインが高くなり、窓が狭くなる。SUVは昔から車高を上げることで、大きな窓と優れたプロポーションを手に入れてきたのだ。そこで、もう一度これらの写真を見てほしい。何か気づいた?そう、窓は確かに小さすぎるし、そうなると今度は明らかな理由がなくなってくる。

車高を上げる2つ目の理由は、大きなホイールを装着するため。トップギアがオフロード走行における最も明白な公理を持ち出すとすれば、すべてのオーバーランダー(車中泊しながら長距離を旅行する人)が内心、よくぞ聞いてくれましたとばかりに体を乗り出してくる話題なのだ。

世界の特殊な地域に住んでいない限り、道路や街路はなかなか改善されない。そして、大きなホイールとタイヤが、崩れた路面や古くなった路面を走るストレスから解放してくれることは、すでにお分かりかもしれない。だから、普通のセダンを改造して実戦向きのホイールを履かせるというのは、世界一悪いアイデアとはいえない。

新型クラウンは、自動車業界の地図上では行き止まりになってしまう可能性のある、変わり種、はみ出し者、ユニークな道筋として米国市場に戻ってきたわけだ。そしてそれは、ファミリーカー市場が同じようなものの海に溶けていく中で、あえて登場してきたのである。タイミングがすべてではないかもしれないが、クラウンはちょうどいい時期に登場したと言えるのではないだろうか。バッジはクラウンじゃなくてトヨタになってるところが、50年の空白を感じさせるけど。


=海外の反応=
「確かに大きなタイヤは悪路を走破する。大きなホイールがそうするわけじゃない」
「後にトヨタがクラウンのセダン版をアメリカに持ち込むことを期待している。全体的には悪くないと思うけど、なんか違和感。どう説明したらいいかわかんないんだけど」
「日本では、クラウンという名前から他に3つの派生車種が発表されたと思った。セダン以外はなんなんだろう?」

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