BMW MがワンオフのシークレットなM2 CSLを製作:もう少しで市販化された480bhpのM2

おっと、これは逃走してきた1台だな。BMWが作った秘密のCSLの中でも、これは最も市販化に最も近く、社内のMフィージビリティスタディや深夜の決断を越えて、取締役会の意思決定者のところまでたどり着いたものだ。

F87 M2 CSLは、現行のM2 CSと並んで彼らの前に提示された。そして、彼らはCSを選択したのだ。今となっては、CSはモンスターであり、強靭なブルドッグのようなクルマだ。でも、もしかしたら、最初のCSの案がちょっとダサかったから、このCSLの要素を移し替えたのかもしれない。それから、もしかしたら、CSはCSLとともに成長し、発展してきたからこそ、これほどまでに偉大な存在になったのかもしれないし。その場合、CSを所有している人は、このクルマの行動や振る舞いに感謝することになる。

しかし、もし販売されていたら、CSLにはならなかったかもしれない。なぜなら、BMWはGTSとも親和性が高く、このクルマにはCSLよりもサーキット志向の強いGTSを特徴づける主な要素(ロールケージとリアウイング)が盛り込まれているから。しかし、どうやらGTSバッジには微妙なところがあるようだ。ポルシェは特にそうである。もしかしたら、お互いに1年以内に車を発売しないという紳士協定でもあるのかもしれない。…ってのは、勝手な憶測だけど。BMWは、詳細や具体的な情報を積極的に発信しているわけではないから、こういう手法にはもう慣れたことだろう。彼らはこれらの車が存在することを伝えているが、多くのブランクを残したままだ。まあ、しょうがない。

M2 CSは、10年以上前の1Mクーペにさかのぼる、騒々しい小さなMカーのラインの最新作であり、もっと遡れば、1973年の2002ターボにたどり着く。このときは170bhpの2.0ターボを搭載していた。M2 CSは、最終世代のM3と共通の3.0リッター、ツインターボで444bhpを発揮する。このCSLが何を搭載していたかはまったく不明だが、こちらは470-480bhpという噂があるなど、手が加えられている。

しかし、このクルマはエンジニアリングというより、デザインスタディである。仕上げはグロッシーだが、その裏側は物理的にあまり手が入っていない。標準装備のカーボンセラミックブレーキは1,550kgのCSから約20kgの軽量化を実現するはずだが、必要とされている100kgの軽量化にはならないだろう。

しかし、ここにクールな要素があるんだ。リアウイングのサポート部分を見てほしい。3Dプリントで作られ、筋や腱のような輪郭を持ち、必要な部分だけに強度を持たせている。ボディワークと調和し、デザイン的というよりエンジニアリング的な解決策に見えるけれど、私たちはそれが好きなのだ。そして、そういうとことがM流なのだ。

=海外の反応=
「これは新型M4よりもCSLバッジにふさわしい」
「代わりにCSにしたのは良いことだと思う。CSはショボいけど、CSLは微妙だった。CSLのシークレットコンセプトも非常に微妙だったが、これはどうだろう?ただ、合わないだけだ。重くてダサい。
でも、BMWはM4でCSLの繊細な伝統を完全に捨ててしまっている。まあ、次の機会にでも」
↑「初代3.0CSLは全く微妙だったね…」
「このようなデザインは、今のBMWを見ると、より一層、ありがたみを感じる。時代を超えたデザイン!」
「スイート」

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