1972年にBMWのM部門が事業を開始して以来、「CSL」の名を正式に冠した車は3台しかない。特定の年齢層の誰もが熱狂する初代3.0 CSL、ネットの心の闇を温めるE46世代のM3 CSL、そして最新のM4 CSLである。
しかし、少なくとも今までは、ミュンヘンの日の目を見ることのなかった4台のシークレットなCSLプロトタイプが存在したのである。このたび、BMW Mは、実現しなかったCSLカーを下の動画で公開した。そのうちの1台は、設計図面上では、製造されることのなかった最も無法なロードゴーイングMカーのようだ。
というわけで、あなたがずっと欲しかったMカー、上の写真のE46をお迎えすることにしよう。「でも、MはすでにCSLを1台作っているじゃないか」とあなたは言う。でも、こんなものじゃない。というのも、このクルマは「クレイジーな実験」で、おそらく最も憧れのM5であるE39型M5のV8、つまり5.0リッター8気筒の400bhpを積んでいるのだ。BMW Mは、「エンターテインメント性が高い」と愉快そうに語っている。
M5といえば、Mはそのうちの1台をCSLにした。Mの広告というか、スポンサーカーみたいなE60サルーンだ。5.0リッターV10の容量を5.7リッターにアップし、その過程で昔のF1マシンのようなサウンドを実現したモンスターらしい。回転数は9,000rpm。
このモンスターなM5は、約621bhpにパワーアップされ、ツインクラッチギアボックスと組み合わされ、約150kgの軽量化が施されている。
その姉妹車であるE63 M6は、単なるサルーンのクーペバージョンではない。M5 CSLプロトタイプと同じツインクラッチと100kgの軽量化されたエンジンが搭載されている。可動式のフロント・スプリッターとアクティブ・リア・ウィングが空気の流れを改善し、空力特性に優れたウィングミラーが装備されている。また、空力的に有利なウィングミラーも装備されている。BMWによれば、このモデルは「非常に、非常に安定した」速度で走行できるという。
そして最後に、BMWはM4 GTSの要素を取り入れ、444bhpを発生するアップグレードエンジン、バケットシート、ロールオーバーバー、カーボンリアウィング、カーボンセラミックブレーキを装備したF87プロトタイプM2 CSLを公開した。
では、下のビデオをご覧あれ。「E46 M3 V8 engine swaps」なんて検索してる場合じゃないね…。
=海外の反応=
「でも、これは傷口に塩を塗るようなものだ。見てよ、お金さえあれば、このM4 CSLを手に入れることができるんだから」
「E60 M5 CSLがピークだろう。このV10とちゃんと使えるギアボックスは、特にあのスタイリングでは夢のような話だ」
「確かミュンヘン(フィッツの近く)で一度だけE36 CSLを見たことがある。実際にM本社にあったクルマかもしれない」
「あのゴージャスなE60 M5 CSLの運転がどれだけ気持ちいいか、想像もつかない…。9000rpm(!!)のV10サウンドが車内でどれだけ別世界のように聞こえるか(カーボンファイバーのプレナムもある!)…。あのM2 CSLは絶対に生産すべきだった!きっと素晴らしいMカーになるし、5秒で完売したに違いない」
「このようなバングルのデザインは、とても良い経年変化を続けている。M5の5.7はとんでもない音だった、パート2が待ち遠しい」