トップギア トップ 9:2021年の自動車業界「マジかよ案件」

今年もいろいろありました…。と、まとめに入りたくなりそな年の瀬だが、恒例の年末まとめトピックといこう。今回は、「マジかよ案件」のトップ9。自動車業界って、いつも荒唐無稽でビミョーなところ、あるよね?

01 BMW XM

「マジかよ案件」トップバッターはこのクルマ。年末近くに、またもや物議を醸したBMW XM。もうショックなんて、これ以上受けないはずだったのに、なぜか彼らは、ダイエットコークとメントスの悪ふざけのように、熱心な伝統主義者の口から泡立たせるためなのか、特別にデザインされたクルマのハードルを上げ続けているのである。

XMは、Mディビジョンの50周年を記念するモデルだ。740bhpのプラグインハイブリッドSUVで、テスラ サイバートラックとモバイルゲームのアングリーバードの悪い豚を掛け合わせたようなクルマである。

でも、何百万台も売れるだろう。

02 アゼルバイジャンF1GPの全貌
バクーは近年、狂気のF1レースで最も信頼できる会場のひとつとなっている。20台のエンジンが回転すると、Netflixの『Formula 1: 栄光のグランプリ』のプロデューサーが歓喜の声を上げるのが聞こえる。

しかし、2021年のイベントは、まさに段違いのものだった。フェラーリのポールポジション、ストロールの高速パンク、そしてレースリーダーのマックス フェルスタッペンが同じ運命をたどる。赤旗が振られ、再スタートではハミルトンがレッドブルのセルジオ ペレスを抑えてトップに立つかと思われたが、ブレーキモードの選択を誤り、ターン1で大きくはらんでしまい、2013年以来のポイント圏外でのフィニッシュとなった。この日のレースは荒れた展開となり、2021年は荒れたレースが多かった。

03 エクストリーム E

モータースポーツの対極にあるのが、今年デビューした「Extreme E」である。電気で走るオフロードレースで、大きな船で地球を一周し、世界の脆弱な地域でラリーを開催することで、気候変動の影響に対する意識を高めようというものだ。

このコンセプトが21世紀のモータースポーツのエコロジーな顔となるには、大物の後援者と男女平等のチームが十分であるかどうか、まだ審査は終わっていない段階だ。

04 テスラ モデル Sのヨーク

2021年1月、テスラはバンパーを一新し、0-100km/h加速のタイムをさらに短縮し、奇妙なヨークステアリングを備えたモデル S プラッドを発表し、その年をスタートさせた。

そう、インテリアの全面的な見直しの一環として、この電気自動車は丸いステアリングホイールを失い、U字型のヨーク(ステアリング)、えーと、その合法性、安全性、そして常識をめぐる論争でインターネットを熱狂させたのである。

テスラはまだ英国に車を持ち込んでいないため、われわれはまだそれを試していないが、これが今年最も奇妙なインテリアデザインのディテールのひとつであることは間違いないだろう。

05 ランボルギーニを非難するガンディーニ

2021年はランボルギーニがカウンタックをモデルチェンジさせた年だった。しかし、オリジナルのデザイナーであるマルチェロ ガンディーニは、あまり感心していなかった。彼は、ランボルギーニが新型車を支持していることをほのめかしたと感じ、そうではないことを明確にするために、刺々しい声明を発表したのだ。

ガンディーニはこう言った。「私はデザイナーとしてのアイデンティティを、特にランボルギーニのスーパーカーを手がけるときには、ユニークなコンセプトのもとに築いてきました:私が手がけるそれぞれの新しいモデルは、革新的で、破壊的で、以前のモデルとはまったく異なるものでした」

「勇気、前車の成功に固執せずブレークを生み出す力、習慣に負けたくないという自信は、私の仕事の真髄でした。市場やマーケティングそのものが当時と大きく変わったことは確かですが、私としては、過去のモデルを繰り返すことは、私のDNAである創業理念を否定することになると思っています」

イタリア語で「アイタタタ…」ってなんていうの?

06 メルセデス・ベンツ EQG ローンチフィルム

メルセデスが2021年にオール電動化の計画を発表したことは、正直言って驚くことではなかった。バッテリー駆動のGクラスを予告するEQGコンセプトの公開とその外観さえ、冗談を許してもらえば、ショックなことではなかったのだ。

しかし、メルセデスがそのボックス型のEVを紹介するために制作した、奇妙なコスチュームを着たSFのローンチフィルム?そう、あれは完全に「マジかよ案件」だった。

07 アウディがマクラーレンを買収(いたしません!)

秋には、アウディとBMWがマクラーレングループ全体の買収をめぐって入札合戦を繰り広げ、勝利したドイツのメーカーがスーパーカー部門を手に入れ、F1参戦の道を開くという噂が飛び交った。

マクラーレンは、一部のメディアが報じたこの話を、激しく否定した。彼らはすぐに記事を編集し、当初の「これは間違いなく起こっている」という主張から「うーん、何かが起こっているのかもしれないって思うんだ、それもちょっとだけね」と後退させたのである。

アウディ、ポルシェ、VWが次のF1ルール変更をVWグループのF1参戦の可能性として注目していることはあまり知られていないが、マクラーレンは近い将来、ドイツの甘やかすパパを手に入れようと、パパ活することはないと断固として主張している。写真のマクラーレンの位置取りに注目しよう。きっと、距離をおいてるんだ。

08 カルロス ゴーン氏が逃亡劇を語る

ルノー・日産の元社長カルロス ゴーン氏は、金融不正の容疑で日本当局に指名手配されている。彼は2019年に日本を脱出し、レバノンに逃亡した。

しかし、音楽機材の箱に隠れ、大阪空港でプライベートジェットに束縛されるという大胆な逃亡劇の全貌が明らかになったのは、今年になってからだった。その全貌はここにあり、私たちがこれまで読んだ中で最も奇妙で驚いたインタビューのひとつである。

09 ヘネシーのディープ スペース6輪車

ジョン ヘネシーのテキサス工房は、いつも純粋な「マジかよ案件」のストレートショットを提供してくれる。今年は、推定出力2,400bhpの4シーター、6ホイールのガルウィングドアのEVスーパーカー、ディープスペースの発表によって、それがもたらされた。

105台のみ製造され、2026年に発売される予定で、価格は300万ドル(3.4億円)程度になるとのこと。

ヘネシーがルノー ゾエをチューニングしてEV時代に突入するとは思っていなかったが、これも予想外だった。

ショールームでサイバートラックの前に置かれるようになるのだろうか?

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