ポルシェこそ最速の王!SUVのパフォーマンスVer.カイエンがニュル新記録を樹立

ポルシェがニュルブルクリンクのラップレコードを更新した。この記録は、5分19秒という独自の記録から約2分遅れているが、それはカイエンが記録したものだから。

謎に包まれた新型の「パフォーマンス カイエン」である。ポルシェは、自らが開拓した高速SUVという車のクラスをもはやリードできってないことに不満を持っているようで、アストンマーティン DBX、ベントレー ベンテイガ スピード、ランボルギーニ ウルスを雑草の中に追いやるためにあらゆる手段を講じている。SUV、オフロード車、バン、ピックアップの各カテゴリーで、リングレコードの新記録を樹立したことは、その手腕を発揮したといえるだろう。

そのタイムは7m38.925秒で、2017年に991 GT2 RSをノルドシュライフェで6m47秒で走らせたラース カーンが6月14日にハンドルを握って達成したもの。カイエンのラップタイムは、それほど衝撃的ではないかもしれないが、ラップタイムのリーグテーブルに入れてみると、この約2トンのSUVは素晴らしい仲間のように見えてくる。ルノーのホットハッチヒーローであるメガーヌ トロフィーRよりも速く、フェラーリ 458 イタリアやレクサス LFAのような10年代のスーパーカーとはコンマ数秒の差だ。同じ重量クラスでは、現行のBMW M5に約4秒の差をつけている。

このようにカイエンはサーキットでは非常に優れた性能を発揮しているが、おそらく必要以上に優れているのだろう。しかし、最もパワフルなカイエンに何が期待できるかは、ほとんどわかっていない。ピークパワーは600bhpを超え、0-10km/hは3分の1以下になると言われているが、(少なくとも最初は)ルーフがよりシュッとしたクーペをベースにしているようだ。

ポルシェが開発したあらゆるシャシー技術が投入されることが予想され、これまで運転してきた、決してお粗末とはいえないカイエンのターボやGTSから、確実にステップアップすることができるだろう。

「このカイエンでノルドシュライフェの最初の数メートルを走ると、自分が本当に広々としたSUVに座っているのか、思わず振り返って確かめたくなります」と記録保持者のカーンは語る。「Hohe AchtとEiskurveの間のような高速カーブでは、ふらつきもなく、アンダーステア傾向もなく、電光石火で方向転換しました。このテクニカルなストレッチでも、カイエンはコントロールしやすい本物のドライバーズカーなのです」

「パフォーマンス カイエン」は、カモフラージュを施しただけでなく、レーシングシートとロールケージを装着しただけであったという。また、22インチのホイールには、市販車と同じピレリ Pゼロ コルサタイヤが装着されていた。コメント欄を賑わすラップタイム以外の詳細な情報は、数週間後に公開される予定だ。

=海外の反応=
「この巨大な車がLFAと同じ秒数で走るなんて信じられない。(レクサスは7分38秒)つまり、この車はシャシー、エンジン、サスペンションが完璧に設計された本格的なスポーツカーなのだ。
もう1つのポイントは、SUVのような大柄なクルマだということ。SUVとは、道路上でもオフロードでも平均的、そしてどこに行っても素晴らしい経験ができる、という意味だ。
タイヤの技術が10年で大きく進歩することは知っているが、カイエンがLFAと同じくらい速いだろうか?ノルドシュライフェ周辺で?それにはタイヤだけでは足りません。
個人的にはSUVを「役に立たない車」として嫌っているのだが、このクルマは尊敬に値する」
「重要なのは、RSQ8にはピレリのP Zeroタイヤが装着されていて、このカイエンの記録はP Zero Corsaタイヤで行われたということ。タイヤだけでも数秒の価値がある」
「それとも、とんでもない車高じゃないものを選ぶの?」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/06/35310/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 064

アーカイブ