500hpの完全電動ポルシェ 964は、万が一気に食わなければ元に戻せるのがミソ

ポルシェは、911が電動化される世界で最後のクルマになるかもしれないと公言している。しかし、だからといって、非公式にその間違いを証明する者はいない。

最新の「バッテリーを内蔵したレトロなスポーツカー」は、これ、エバラティ シグネチャー(Everrati Signature)のワイドボディだ。90年代初期のポルシェ964世代の911に、伝統的なフラット6エンジンに代わって500bhp相当の電気を搭載したものだ。

エバラティ社は、これがすべて最大限の敬意を払って行われたと主張する。エバラティ社の創業者兼CEOは、「最新のエンジニアリング技術を駆使し、先進的なEVパワートレインを統合することで、各車のパフォーマンスをさらに向上させることができました。また、重量配分や総重量をオリジナルと同じようにすることで、ポルシェ911(964)のような自動車のアイコンを、来るべきゼロエミッションモビリティの時代に向けて、魂を保ったまま生まれ変わらせることができたのです」と語っている。

964は、シンガーの再構築の過程ですでに犠牲になっており、エバラティ シグネチャーが一回限りのものではなく、もっと根本的に変えようと計画している。そのことから、ここではさらに数台が変更されることになる。

重要なのは、心臓移植は元に戻せるということだ。ロフトに余裕があり、964のエンジンとギアボックスをeBayに出品するのを我慢すれば、電気ではうまくいかないと判断したときに、いつでも元に戻すことができる。

新たにプラグイン化されたシグネチャーは、新しいカーボンファイバー製パネルの採用により、ノーマルの964よりも軽量化されているという。電気モーターによる500bhpと500Nmの出力は、後輪のみで処理される。この数値は、新型992 GT3に匹敵するもので、ブレンボ製のブレーキシステムを大幅にアップグレードする必要があるが、回生機能が内蔵されている。エネルギー回生の強さはドライバーが選択でき、希望すればシグネチャーを片足走行させることも可能だ。

バッテリーは53kWhで、航続距離は150マイル(241km)以上とされているが、0-100km/hを4秒台で走ることを頻繁に繰り返す場合には、航続距離は短くなることが予想される。10%から100%までの充電は、DCの急速充電器で1時間かかると言われている。

エバラティ社が製造するクルマは、1台1台が個別に依頼され、エントリー価格は25万ポンド(3,900万円)となる。素晴らしい?それとも冒涜?

=海外の反応=
「インストルメントクラスターを解体して、起動時のスプラッシュスクリーンやラグのあるグラフィックが信じられないほど醜いコンチネンタルスクリーンを背後に配置するのではなく、再利用したのは好感が持てる。これはディテールへの適切な配慮であり、それほど難しいことではないけれど、怠ってはいけないところだ」
↑「タコメーターをパワーゲージとして再利用し、マイナスの数値で航続距離を表示させているのも見事な演出だ」
「すっげえええええええええええ!とても気に入っている。一つだけ気になることがある…それは、排気管がまだ残っていること」
「冒涜だ」
「なぜにエキゾーストパイプが?これはハイブリッドなの?」
「とてもいい仕事をしているように見えるが、僕なら塗装の色を変えたり、実際に違う世代の911を選ぶだろうね。僕のお気に入りは993で、EVとしては最高にクールだけど、クレイジーなサーキット用ではない。993のC4Sやターボのようなものかな…」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/06/34447/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ