【トップギア試乗】トヨタ ミライ

所有

ランニングコストと信頼性

ドライバーのほとんどがそうじゃないのに、このセクションを「所有している」と呼ぶのは奇妙な感じ。イギリスでは、最初は少なくとも、リースになる。それは、旧型が750ポンド(10万円)だったのに対し、月600ポンド(8.5万円)に非常に近くなるだろう。

お近くのトヨタのディーラーに足を踏み入れればいいというわけではない。燃料が補給しにくいクルマに乗せることで、トヨタが非難されるのを防ぐためか、すべての取引はトヨタの英国本部を経由して行われる。水素の供給に近い、注目度の高いグリーンフリートに集中しているということだろう。

そうは言っても、ミライは毎日長距離を定期的に走る必要がある。そうでなければ、一晩中充電したEVで十分だからだ。そこから考えると、理想的な顧客は、24時間営業のタクシー会社で、給油時間の短さを利用して、24時間クルマを走らせ続けることなのかもしれない。

なにも水素ステーションの近くにい続ける必要はありません。航続距離は850kmと謳っているが、ある程度の注意が必要。それでもEVよりは良さそうだ。ちなみにヒュンダイ ネクソの方がタンク容量は若干大きい。

イギリスではお金の節約にならないクルマだ。水素は量販で売られていて、イギリスでは最低でも10ポンド(1,400円)/kgだ。ミライのタンクの容量は5.6kgで、1.6kmあたりの燃料費はガソリンと同等に近い。これは、純粋なバッテリー車よりもはるかに高い1.6kmあたりの燃料費である。

他の国では、イギリスよりも水素ステーションが近くにたくさんあるところもある。そして、再生可能エネルギーで生産された水素が、英国の何分の一かの価格で提供されている。そうすれば、ミライはそれ自体のための実績を作ることになるだろう。

これまでのFCVは寒冷地では使えなかったが、このクルマは-30℃でも起動するので、北極への旅行を計画していない限りは十分だろう。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2020/12/27311/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ