ランチア フルビア
ラリー気分を盛り上げてくれる存在は、セリカ GT-Fourと同じくオフロードで活躍するランチア フルビアも。そう、その控えめな存在感と小柄なプロポーションは、怒ったようなスコットランド訛りで「左側キープ、起伏越えの右6度コーナー」と叫ぶほどのものではないが、この小さなランチアは決してマニアの間で崇拝されているわけではないのだ。
偶然にも、運が良かったにせよ、状況が変化したにせよ、高値売りをする心無い詐欺ディーラーに車両に血の匂いを嗅ぎつけられておらず、フルビアは数年前まで価値を保っていたのだ。だが、永遠に続くものなどない。
ランシスティの間では「ファナロン」と呼ばれているホモロゲーション・スペシャルは、真のラリー・チャンピオンとしての地位に見合った価格が設定されている。ファナロンでなくても「HF」の名を持つものは同じような値段になるが、通常の強度を持つフルビアはまだ手の届く範囲にとどまっている(本当に、以前のランチアは、オタク的にオーバーエンジニアリングされた、楽しさの宝庫だった)。また、ランチアの品質の高さで有名なランチアの美しいラインと、レアグルーヴなV4エンジンを搭載している。
以前のフィアット S1 フルビアが最も望ましいけれど、S2 ランチアは、たとえアニエッリの関与があったとしても、実際にはオリジナルの4速とは対照的に、より優れたディスクブレーキと5速ギアボックスがついている。そして、現在でも130万円以下で販売中だ。だから、魂のない投機家 (ご存じのように、1995年以前に作られたものは何でも「評価資産」と表現する人たち) が資産に変えてしまう前に、ゲットしよう。