メルセデス AMGが開発を進める次世代の完全電気自動車、新型「メルセデス AMG GT 4ドア クーペ」。最高出力1358ps、最高速度359km/hという圧倒的なスペックに加えて、ダッシュボードを支配する3つの巨大スクリーンや「フェイクV8サウンド」の搭載が話題を呼んでいる。本記事では、最新レビューと、賛否両論が巻き起こる海外のリアルな反応を日本の車好きに向けて余すところなくお届けする。
メルセデス AMGは、「メルセデス AMG GT 4ドア クーペ」と呼ばれる、完全電気自動車のGTスタイル4ドアパフォーマンスクーペの準備を進めている。キレのあるネーミングだが、そのプレビューモデルである「コンセプト AMG GT XX」を信じるなら、首がもげるほどのパフォーマンスを発揮しそうだ。
そして今日、この輝かしい電動AMGのインテリアが、完全にスクリーンに支配されていることが判明した。その数、2つ。いや、オプションのボックスにチェックを入れれば3つだ。ひとつはドライバー用の10.2インチのインストルメントクラスター(※計器盤)で、次に14インチのマルチメディアスクリーンが続く。
これはAMGのマルチメディア機能すべてを操作するためのもので、「最適な視認性と直感的な操作性」のために、ドライバーに向けてわずかに角度がつけられている。そして3つ目のスクリーンはオプションだが、助手席側に配置される14インチのもので、「フロントのパッセンジャーがスポーティなデジタル体験に没入できる」ようにするためのものだ。
興味深いことに、これらスクリーンはダッシュボードを「支配」しているにもかかわらず、AMGの広報資料の中では脇役(セカンドビリング)に甘んじている。なぜなら、彼らが本当に焦点を当てているのは、この4ドアクーペのダイナミクス(※走行特性)を変化させる3つのロータリーダイヤルの方だからだ。
「レスポンス コントロール」は、アクセル入力に対する電気モーターの反応を調整するためのもので、「アジリティ コントロール」は車のコーナリング挙動を変化させる。そして「トラクション コントロール」はサンルーフの設定を変更する。冗談だ! もちろんこれは、9段階のスリップコントロール(※駆動輪の空転を制御するシステム)の設定である。
その「スリップ(滑り)」つながりで言えば、AMGが「ダイナミック コーナリング」と呼ぶ激しい横Gの最中にも体を支えられるよう、シートには特別にボルスター(※サイドサポート)が強化されている。また、ボタン付きの専用AMGステアリングホイールがあり、2人掛け(オプションで3人掛けも可能)に仕立てられた「快適」で「立体的な」リアシート、そして、そう、切り替え可能なパノラミックガラスルーフも備わっている。
したがって、もし太陽の光を遮りたいと思ったら、ルーフを、あなたが車を買ったばかりの会社の巨大な広告塔に変えることができるのだ(※ルーフにAMGロゴなどが浮かび上がる機能のこと)。それ以外は、ラグジュアリーで高価で、おそらく並外れてパワフルなメルセデスに期待する通りの仕上がりとなっている。ダイヤモンドキルティング。豪華な照明。無数のオプション素材とトリムの世界だ。
その「並外れたパフォーマンス」つながりで言えば、AMGがこの4ドアモデルにどんな隠し玉を用意しているのかはまだわからない。しかし、(以前発表された)GT XXコンセプトは、3モーターで1,358ps(1,340bhp)という衝撃的なスペックを引っ提げて登場した。もちろんこのニューモデルのプレビューであったそのコンセプトカーは、800Vアーキテクチャ(※超高速充電などを可能にする高電圧システム)を備え、とてつもない超高速充電と、とてつもない最高速度359km/h(223mph)を誇っていた。
願わくば、この新しい市販車にも、とてつもないサウンドトラックが用意されていてほしいものだ。昨年末、AMGのボスであるミハエル シーベは、トップギアに対し、この4ドアモデルにはフェイク(※人工的)なV8サウンドトラック(それにフェイクのギアシフトも)が搭載されると語っていた。
「私たちには、V8エンジンに関する非常に強力な歴史と遺産があります」と彼は語った。「『ワンマン、ワンエンジン(※1人の職人が1基のエンジンを手組みするAMGの伝統的な哲学)』や、そのサウンドなどです。だからこそ、AMG.EAアーキテクチャ(※AMG専用の次世代EVプラットフォーム)の開発のごく初期段階から、素晴らしいサウンドと、内燃機関のようなドライブモードが必要だと考えていたのです」
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=海外の反応=
「オー…マイ…ゴッド。新たな底辺だな。メルセデスのデザイナーさん、グラフィックパッケージから離れてくれ。あんた酔っ払ってるよ」
「↑ワグナー氏(※メルセデスのチーフデザイナー、ゴードン ワグナー)はもうとっくに退場してるだろ。アウディと同じように、メルセデスもチーフデザイナーをもっと早く変えなかったことを後悔してると思う。この人間工学的なカオスを元に戻すのは高くつくぞ」
「間違いなく、その下にある電動アーキテクチャは度肝を抜くような出来だろうね。本当に別格で、とてつもなくパワフルなのに超コンパクト。あの大パワーからすると信じられないほど小さい。ただ…これから出てくるもの(デザイン)のせいで台無しになっている。残念だ」
「コンセプトカーと違って、市販車にはリアウィンドウが付くみたいで嬉しいよ。でも、温度や音楽のボリュームを変える物理ダイヤルを付ける価値がないと見なされたのは嬉しくないな(ダイナミクスを変えるための3つのロータリーコントロールを置くスペースは作ったのに)」
「ルーフはかっこいいね。それだけ」
「そのドン引きパッケージ(※派手すぎる演出のこと)なしで注文することは可能なのか?」
「一体なぜ!」
「リアに『so AMG(いかにもAMG)』なんて書こうと考えた奴は『so(絶対に)』クビにするべきだ…インテリアに関しては、今頃フェラーリの誰かがかなりドヤ顔してるだろうな」
「『4ドアモデルにはフェイクのV8サウンドトラック(それにフェイクのギアシフトも)が搭載される』だって。間違いなく高額になるだろうから、それなら本物のV8エンジンが欲しいよ。それに、リアのグラフィックとLEDは12歳の子どもがデザインしたみたいだ」
「お客様のゲーマー用ステーションには、どのエナジードリンクがお好みでしょうか? 別にゲーマーを非難するわけじゃないけど、この美学を車に持ち込むのは大間違いだと思うんだ」
「AMGのEV…轟くようなV8がない…お断りだ!」





