ホンダの電気自動車 ホンダ e 試乗で見えてきた、手に入れるべきグレード

5 結論

最終的な見解とグレードの選択

トップギアではホンダ eのもっとも高いグレードはおすすめせず、エントリーグレードを推奨する。理由としては、パフォーマンスの向上がごくわずかであり、車内のスクリーン、ドアミラーシートトリムなどの多くが標準装備であるからだ。それなら26,000ポンド(340万円)程度の方を選び、リアビューカメラや、パーキングアシスト(正直、こんな小さなクルマで駐車が困難な場所には駐車しない方がいい)、サウンドシステムのアップグレードを節約することをお勧めする。
どのグレードを選んでもホンダ eには、短い航続距離と高額だという2つの目立った欠点が存在する。ここでホンダはサイコロを転がしているが、顧客は我々が名付けた「スズキ ジムニー シンドローム」にかかっており、穴や段差を超えられるクルマに恋に落ちてしまう。公平に見ても、ホンダ eは200kmの航続距離でも尻込みしていない。ホンダがテクノロジーにコストをかけることへの意識的な決定であり、このサイズのクルマに適したバッテリーしか搭載しない。あるエンジニアが、このように雄弁に言ったことがある。「もしiPhoneを作りたいなら、なぜそこにもっと大きなバッテリーを入れるためだけにiPadを設計しなければならないのか」
みんながもっと長い距離を走ることができるEVを期待しているのは真実だが、現実的なことを考えると、それははたして本当に必要なことなのだろうか。エキサイティングな部分が減り、装備が減ったが、80km余計に走れるクルマ。価格が同じなら、購入するだろうか。おそらく買わないだろう。このクルマは都会を走るものなので、クルマに合わせた使い方をする必要がある。もし480km離れた場所に急ぎの用事があるなら、もっと航続距離の長い他のクルマを借りたり、例外的に、急速充電器を2回使うプランを練るしかない。

8/10点

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