230hpのホンダVTECの心臓移植をした軽量クラシックミニが爆速だった

230hpのホンダVTEC心臓を移植した軽量クラシックミニの登場。タイプ 10は、英国のアイコンを徹底的にモダンにアレンジ。スピードも速い。

豪華なコーチビルドのミニ クーパーという不釣り合いなコンセプトが、オリジナルのミニが登場した数年後、60年代初頭のスウィンギングロンドンのシーンに登場した。トップギアのYouTubeチャンネルの1コーナー、アメリカン チューンドでは、ピュージェット湾のアメリカ側を訪れ、当時を彷彿とさせるカナダのミニのレストモッドをチェックする。北米チューンドと呼んでほしい。

ピンクパンサーの続編『A Shot in the Dark』にも登場したピーター セラーズのフーパー製1963年型モーリス ミニ(映画の車はレプリカだったが)から、セラーズが当時の妻ブリット エクランドに贈ったハロルド ラドフォード社製の「ミニ デ ヴィル」、レノンとマッカートニーが愛用したウッド&ピケットのレザーとウォルナットをふんだんに使った「マーグレイブ」ミニまで、コーチビルドのミニクーパーはポップカルチャーの強烈な瞬間の産物であった。

それから60年ほどが経ち、このミニプロジェクトはオリジナルのエスプリを受け継ぎながら、2020年代の逆回転を加えている。スポーツカー並みのパフォーマンスと、ミニマリストの家具デザインにインスパイアされた独創的なインテリアを加え、タイプ 10(Type 10)が誕生した:バンクーバー生まれのリッチなミニは、徹底的にモダンなドライブトレインからパワーを得ているのだ。

2.0リッター、ホンダK20型4気筒エンジンを搭載し、リミテッド スリップ ディファレンシャルと6速マニュアルギアボックスによって230hpという比較的驚異的なパワーを発揮する。総質量は800kg台なので、このミニのパワーウェイトレシオはポルシェ ケイマンの領域に近い。

技術力とデザイン力の豊穣なコラボレーションから生まれたタイプ 10プロジェクトは、一般的なクルマの改造を超越している。このプロジェクトが完全に実現すれば、1台あたり20万ドル(2,985万円)以上のコストがかかる可能性がある。ありきたりのミニにとっては高額であることは確かだが、タイプ 10のレベルのインテリアのディテールと性能を実現するのに必要な工数を考えると、この金額はそれほど突飛な話ではないように思える。クルーゾー警部が使うために十分なら…。

実際、タイプ 10はミニの「ブルドッグスタンス」とコンパクトな魅力はそのままに、現代的なセンスとオンロードでの活力を注入している。歴史的な魅力と現代技術の可能性が見事に融合した、自動車の錬金術の神秘を体現している。

トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059






=海外の反応=
「少し恐ろしい楽しみ方だが、楽しむことに慣れるのは簡単だろう」
「ビデオを見ないとよくわからないが、この車の内装は本当に見事だ。デザインワークは、レトロな模様替えで見たことのないものをはるかに超えていて、シンガーもその中に含まれている」
「アメリカではよくあることなのかな?EVとしてバッテリーに交換するよりずっとクールだ」
↑「こっちの人はシビックやインテグラのB16/B18も載せてるよ。最近はK20エンジンの方が一般的だと思うけど」
「EVスワップされたバージョンよりこっちの方がいい」
「ほんと、EVのスワップよりずっといい。ちゃんとした改造を見ることができてよかった」
「いや!ドアのクロームストリップは素人のように場違いだし、ヘッドライトは醜いことこの上ない。ホイールは幅が広すぎて小さすぎる。ドライブトレインを搭載するためのボディの改造も醜悪で、価格も高い。しかし、よく言われるように、1分に1台は生まれてくるのだから、止められない」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2024/02/66995/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ