【BMWの新時代】航続805kmの衝撃!新型EV「iX3」世界初公開 賛否両論の新デザインと未来の内装を徹底解説

BMWが社運を賭ける新世代EVプラットフォーム「ノイエ クラッセ」。その記念すべき第一弾モデル、「新型iX3」がついにそのベールを脱いだ。一度の充電で東京から広島まで走破可能な805kmという驚異的な航続距離、463馬力のパワフルな走り、そしてわずか10分で372km分を充電できる性能は、まさにEVの新しい基準となるだろう。一方で、物議を醸した巨大キドニーグリルから一新されたデザインや、物理ボタンを廃しフロントガラス下に広がるディスプレイを備えた革命的な内装は、果たして市場に受け入れられるのか?

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これが新型BMW iX3である。そして我々は、バイエルンの巨人から「シリーズ生産される最初のノイエ クラッセ モデルだ」と誇らしげに告げられた。だが、厳密にはそうではない。諸君もよくご存知の通り、BMWが「ニュークラス(ノイエ クラッセ)」に挑戦するのはこれが初めてではないからだ。もっとも、1960年代のそれは大成功を収め、かの世代のクルマたち(1500から始まった)がBMWを財政破綻の崖っぷちから救い出したのは事実である。

となれば、この「新しいノイエ クラッセ」のクルマたちは、その名に恥じない働きをしてもらわねばなるまい。そして少なくともスペック上は、このiX3は確かに有望に見える。今回発表された仕様「iX3 50 xDrive」の主要なスペックは、BMWの第6世代「eDrive」テクノロジーを用いたツインモーターが四輪すべてに463馬力と約645Nmのトルクを送り込むというもの。これにより、時速0-100km加速は4.9秒、最高速度は時速209km(130mph)に制限される。

しかし、最も印象的な数字はそこではない。このiX3は、洒落た新型の円筒形セルと800ボルト技術を採用した、正味容量108.7kWhという巨大なバッテリーを搭載し、WLTPサイクルで合計805km(500マイル)もの航続距離を実現しているのだ。なんてこった。充電も急速で、400kWの充電に対応し、わずか10分でさらに約372km(231マイル)の航続距離を追加できる。これは、第5世代のeDriveテクノロジーを搭載したクルマと比較して、充電速度が30%向上したことを意味するという。BMWはまた、この第6世代がエネルギー損失を40%、重量を10%、そして製造コストを20%削減したと主張している。すべてが良いことずくめだ。特に最後の項目は、もしあなたがBMWの経理部門で働いているならば、だが。

もちろん、我々はすでにiX3のプロトタイプを運転しており、その最新鋭の「スーパーブレイン」技術を直に体験済みである。その詳細はこちらをクリックして読んでいただくとして、要するにそれは、BMWが「デジタルの神経系」と表現する、ノイエ クラッセのクルマたちのための全く新しい電子アーキテクチャなのだ。これは4つの超ハイテクなコンピューターを配備し、それらが処理能力をプールして、クルマのほぼすべての機能を管理する。ドライビングを担当するコンピューターは「ハート オブ ジョイ」として知られ、モーター、ブレーキ、ステアリング、そしてすべての安全システムを制御しながら、従来の制御ユニットよりも最大10倍の速さで意思決定を行うという。これにより、制動操作の98%を回生ブレーキのみで実行できるとされ、「ソフト ストップ」と呼ばれる機能が、iX3に「BMWがこれまでに達成した中で最もスムーズな停止プロセス」をもたらすとのことである。

しかし、スペックシートから離れてみるとどうだろうか? つまり、実際にそれが作られている金属の塊として見た場合は、だ。さて、まず最初に言っておくが、これはSUVではない。BMWは依然としてこれをスポーツ アクティビティ ビークル(SAV)と呼んでおり、実物は我々が予想していたよりもはるかにアグレッシブに見える。これはBMWの全く新しいデザイン言語の初お披露目であり、「無駄を削ぎ落とした」「現代的」なものであるはずだが、それでも鋭いプレスラインやかなりごついルーフスポイラーは健在だ。キドニーグリルは縦型で1960年代のノイエ クラッセへのオマージュとなっているが、ここでは「BMWアイコニック グロー」オプションでそれを光らせることができる。そのボックスにチェックを入れれば、クルマに乗り込む際に出迎え、駐車後には見送ってくれるアニメーションも付いてくる。BMWによれば、挨拶の仕方は「リラックス」「バランス」「エキサイト」の3種類から選べるという。我々としては、クルマがその日の気分に基づいて自分で挨拶を決めてくれることを心から願うばかりだ。また学校への送り迎えかい? まさか「エキサイト」な挨拶は期待していなかっただろう?

ともあれ、このiX3の空気抵抗係数(Cd値)は0.24と、かなりスムーズに空気を切り裂くはずだ。室内に入れば、ラップアラウンドデザインのダッシュボードと「BMWパノラミック iDriveシステム」を備えた、レザーフリーの内装に包まれることになる。我々がこれを初めて目にしたのは1月のCESだったが、「手はハンドルに、目は路上に」という原則に基づいて設計されているとのことだ。もちろん、見るものが少ないという意味ではない。フロントガラスの最下部には「BMWパノラミック ビジョン ディスプレイ」が広がり、運転情報をドライバーに表示し、その横にはカスタマイズ可能な6つのウィジェットが並ぶ。その上にはオプションで3Dヘッドアップディスプレイも用意され、さらにダッシュボードのど真ん中には奇妙な形をした中央インフォテインメントスクリーンが鎮座している。

これらすべては、「BMWオペレーティング システムX」というソフトウェアによって駆動され、音楽、ビデオゲーム、ストリーミングなどのアプリをダウンロードできる。なんと、Zoomまでダウンロードできるので、もう仕事の会議を逃す心配はない。待てよ、それは本当に良いアイデアなのか?

ステアリングホイールも新しくなったが、そのスポークには心配になるほど多くのハプティックフィードバック式の「ボタン」が配置されている。うーむ。しかし、現行iX3と比較して後部座席の足元スペースは「著しく増加」しており、トランク容量は後部に520リットル、さらにフロントには58リットルのフランクも備わる。シート生地はリサイクル素材から作られている。

事実、この新型iX3の約3分の1が再生原材料から作られており、iX3 50 xDriveのライフサイクル全体でのカーボンフットプリントは、先代モデルよりも34%小さいという。これが製造されるハンガリーの工場では、「通常稼働時」には化石燃料を一切使用しないとのことだ。

英国でのiX3 50 xDriveの納車は2026年3月7日に開始される。まだかなり先であることを考えると、妙に具体的な日付だ。将来的には「さらなるバリエーション」が登場する予定だが、まずは価格が1,175万円(58,755ポンド)からとなり、iX3、iX3 M Sport、iX3 M Sport Proの3つのトリムレベルから選択できる。エントリーレベルのモデルでさえ、20インチホイール、前席シートヒーター、多数の運転支援技術、クルーズコントロール、そして「ユーザーが充電ケーブルを接続または取り外す意図を人工知能が検出する」という電動充電フラップが標準装備される。我々は、手動で操作するボタンがあることを切に願う。

「ノイエ クラッセは、我々の未来に焦点を当てた最大のプロジェクトであり、技術、運転体験、デザインの面で大きな飛躍を示すものです」とBMWのオリバー ツィプセ会長は語った。

「その実質的にすべてが新しいものでありながら、これまで以上にBMWらしいクルマでもあります。ノイエ クラッセがもたらす革新は、どの駆動システム技術が採用されるかに関わらず、我々の全製品ラインナップに恩恵をもたらすでしょう」

さて諸君、航続距離805kmのEVについて、どう思うかな?

アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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=海外の反応=
「うーん。デザインに破綻はないけど、特別カッコいいわけでもないな。リアのデザインが特に野暮ったい」
「一回の充電で800km走るってのはいいね。なんか大きな壁を越えた感じがするよ」
「少なくとも、iXやXMよりは抑制が効いてて調和のとれたデザインだ。(どっちのデザイン要素も見て取れるけど)」
「この新しいデザインの方向性については、ノイエ クラッセ版の3シリーズが出てくるまで評価は保留だな」
「まあ、伝統通り醜いデザインだな。航続距離は本当に素晴らしいが、結局メルセデスのCLAと比べると、EVはクルマの形状が一番重要で、BMWはまだその域に達していないってことだ」
「ノイエ クラッセがBMWのデザインに再び美しさをもたらしてくれると本気で信じてたのに。ああ、なんて俺は甘かったんだ…。
「iX3、iX3 M Sport、iX3 M Sport Pro…意味が分からん」
「後付け感満載じゃなくて、ちゃんとスクリーンをダッシュボードに統合するデザインにできなかったのかね。テスラの真似しすぎだろ」
「豚の鼻にサイのケツ。よくやったな!(皮肉)」
「世間が物理ボタンを求めてるって話、BMWには届かなかったみたいだな。発売されたらインターフェースがどれだけ使いやすい(あるいは使いにくい)か試乗してみるか」

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