角田裕毅選手が購入を希望したホンダ インテグラ タイプ S HRCプロトタイプが市販化に向けて検討開始

F1ドライバー角田裕毅も即購入を希望したホンダ インテグラ タイプ S HRCプロトタイプ。90kg以上の軽量化とDE5レーサー譲りの高性能ボディキットを纏った究極のサーキット仕様が、ついに市販化への道を歩み始めた。HRCパフォーマンスパーツ部門トップが、その可能性を語る。

【KINTO】


角田裕毅選手が、このクルマに一目惚れしたようだ。今すぐにでも欲しがっているという。「角田選手はクルマから飛び出すなり『これを譲ってください。必ず買いますから。日本に持って帰りたいです。日本で唯一の所有者になりたいんです』と言い出した」という。

「このクルマ」とは、今年初めてお披露目された過激なサーキット仕様のインテグラ タイプ S HRCプロトタイプのことだ。これはホンダのパフォーマンスパーツ部門の技術力を示すローリングショーケースとして製作され、今や市販化の可能性を大いに高めている。そう、ホンダが量産を検討しているのだ。

「一般の方々からの反響も非常に大きく、HRC(Honda Racing Corporation)には必要なノウハウがあります」と、HRCパフォーマンスパーツのゼネラルマネージャー、ロブ レイ氏はLAオートショーでトップギアに語った。

では、この夢のマシンを実際に購入可能な市販車にするには何が必要なのか?「それには生産チームと私たちの会社が一緒になって『これを実現できる』と言う必要があります。それがパーツごとに行う形でも、パーツのセットとして提供する形でも、その可能性も含めて検討中です」

「現在、その情報を基に製品企画段階を進めています。経営陣に一つ一つ提案していますが、社内でも非常に前向きな反応を得ています」とレイ氏は付け加えた。

その理由は明白だ。これは基本的にアメリカンツーリングカーである。内装を徹底的に軽量化し、パワーアップを施し、ワイドボディ化したサーキット用レーシングカーで、レイ氏によれば、どんな運転スキルレベルにも対応できるよう調整可能だという。

ただし、エンジンチューニングの詳細については明かさなかった。「エンジンについては言及できませんが、デュアルオイルクーラーを搭載しています。エンジンの冷却が課題です。馬力については今はまだ語れませんが、続報にご期待ください」

これは、エンジンがまだ開発段階にあるということなのでしょうか?「そう言えるでしょう。将来に向けて取り組んでいることがいくつかあります」参考までに、このHRCプロトタイプのインスピレーション源となったDE5 インテグラレーシングカーは、2.0リッター直4ターボエンジンから360馬力を絞り出している。レイ氏が冷却について言及しているということは、ボンネット下に相当ホットな何かが潜んでいるということ。とにかく、今後の展開に注目だ。

その他の詳細はすでに公表されている通りだ。大量のカーボンファイバーパーツ、軽量レーシングシート、リアシートの撤去(サーキット用スペアタイヤ搭載スペース確保のため)により、約90kg(200ポンド)の軽量化を実現。フロントウイング、サイドスカート、スプリッター、3段調整式リアスポイラーなどのボディキットも、すべてDE5からインスピレーションを得ており、高速走行時の安定性とバランスを追求して開発された。

「サーキットでの挙動バランスは絶妙です。適度なオーバーステアも引き出せます。限界に近づけていっても、非常に楽しく、かつ予測可能な挙動を示します」とレイ氏は語る。

では、仮に量産が決定した場合、いつ生産ラインに乗るのだろうか?「まだ時間が必要です。すぐにというわけにはいきませんが、社内外から大きな期待が寄せられています」とレイ氏。そう、角田裕毅選手も夢中になるほどなのだから。

よくある質問/Q&A
Q1: 角田裕毅選手はどのようにこの車について感じていますか?
A1: この車を非常に気に入っており、すぐにでも手に入れたいと考えています。彼は「日本でこの車を持っている唯一の人になりたい」と述べています。

Q2: 「この車」とはどのモデルを指していますか?
A2: 「この車」とは、ホンダのHRCプロトタイプであるインテグラタイプSのことを指しており、今年初めに登場したサーキット仕様のモデルです。

Q3: ホンダはこの車を量産する予定がありますか?
A3: はい、ホンダはこの車を製造することを真剣に検討しています。一般の人々の反応も良く、社内でも興奮が広がっています。

Q4: この車のエンジンについて何か情報はありますか?
A4: 現時点ではエンジンの詳細については語られていませんが、デュアルオイルクーラーが装備されており、冷却に注力していることが示されています。

Q5: 車体はどのように軽量化されていますか?
A5: 車体は約200ポンド(90kg弱)軽量化されており、カーボンファイバーの使用や軽量レーシングシートの搭載、リアベンチシートの廃止によって実現されています。

Q6: この車のバランスや操縦性はどうですか?
A6: トラックでのバランスは非常に良く、オーバーステアも得やすい設計になっています。また、操縦性は楽しく予測可能で、プッシュし続けても安心感があります。

Q7: 量産化はいつ頃実現される見込みですか?
A7: 現時点では具体的な時期は決まっていないものの、プロジェクトには多くの熱意が寄せられており、まだ時間がかかる可能性があります。

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