故ケン ブロックの遺志を継ぐ
リア ブロックは、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで、今年のはじめにスノーモービルの事故でこの世を去った父、ケン ブロックを追悼するためにレースに参加することを発表した。
そして、16歳のレーサーは、有名な「雲へのレース」でケンが自ら使うことを望んでいたマシンである、1,400bhpの「フーニピガサス(Hoonipigasus)」でレースに参加する予定だ。
ソーシャルメディアを通じて、この「トリビュート」ランを発表したリア ブロックは、次のように語っている。:「このクレイジーなマシンで(タイム計測はしないけれど)山を登り、伝説の山に足を踏み入れることになり、とても興奮しています」
2005年に初めてパイクスピークを走破したケンの悲願である総合優勝を果たすため、そして伝説の「ピンクピッグ」という愛称のポルシェ 917/20へのオマージュとして、フーニピガサス号はポルシェ 911を見違えるように改造した。1966年の912をベースに、フーニガン、BBiオートスポーツの協力のもと、ケンは10年の歳月をかけてミッドエンジン、スペースフレームのレーサーをパイクスピークにふさわしいプロトタイプに作り上げたのである。
4.0リッターツインターボフラットシックスエンジンを搭載し、AWD、サスペンション、前後ディフューザーの長さによって、強大なダウンフォースが生み出される。
これによって、すでに熟練したラリードライバーになりつつあるリアが、父親の長年の野望である「パイクスピークでの総合優勝を目指す」という目標を達成するのを手助けすることになる。またリアはポテンシャルのあるレコード挑戦についてほのめかし、「将来のランのウォーミングアップかもしれないですね」と付け加えた。