ケン ブロックがポルシェ 917/20「ピンクピッグ」へのオマージュを込めた1,400bhp「フーニピガサス」でパイクスピークに参戦

伝統的なモータースポーツの常識を覆すのなら、きちんとした方法でやったほうがいい。しかも気をつけないと、自分の脛に穴が開いちゃうかもしれない。

そう、ケン ブロックが帰ってきたのだ。ポルシェ 917/20の「ピンク ピッグ」にオマージュを捧げたカラーリングで、「フーニピガサス(Hoonipigasus)」と名付けられた彼の新型レーシングカーに、ようこそ。

ブロックの悲願であるパイクスピークでの総合優勝を果たすために製作されたもので、パイクスピークとは、山を駆け上がるという文字通り誇り高いレースである。実際、ブロックが初めてパイクスピークに挑戦したのは2005年、200馬力のマシンでだった。

今回、彼はさらにパワーアップして戻ってきた。ブロック、フーニガン、BBiオートスポーツのコラボレーションにより、10年の歳月をかけて製作されたフーニピガサスは、ビンテージポルシェをベースに、ビンテージポルシェ愛好家なら目を背けてしまうほどの改造を施した完全なワンオフモデルである。信じがたいかもしれないが、この巨大な塊は、1966年に発売された4気筒の912から始まった。

そこにブロックのチームが4.0リッターフラット6ツインターボエンジンを搭載し、軽度の改造と魔術を施し、1,400bhpのパワーを真ん中に詰め込んだのである。もちろん、ブロックはヴィンテージマシンをベースにした1,400bhpのビルドを得意としているが、これは本当に芳醇と呼ぶべきものなのだ。

ミッドシップの両端には1kmあるんじゃないかっていうディフューザーが装着され、リアウイングはダウンフォースを発揮していないときは、おそらく送電線用の鉄塔としても使用されていることだろう。どこを見ても、このクルマはますます狂っている。

全輪駆動のポルシェは、肩の高さからフロントアクスルまで貫くトランスミッショントンネルを備えており、低重心化が図られているという。サスペンションは「前年のテレメトリーに基づいてGPSで車高を調整」され、全備重量はちょうど1,000kgだ。

「パイクスピーク・ヒルクライムは、僕がラリードライバーである大きな理由のひとつだね」とブロックは言う。「このヒルクライムでレースをして優勝したドライバーのリストには、ウォルター ロール、アリ ヴァタネン、ミシェル ムートン、セバスチャン ローブ、ロッド ミレンなど、僕のヒーローがたくさんいるんだ」

「パイクスピークをトップレベルで走り、総合優勝を争うチャンスをずっと狙っていたんだ。我々のチームとBBiオートスポーツがこの素晴らしいポルシェを作り上げたので、良い作品ができたと思う」

BBiの創設者であるベティム ベリシャも自信満々だ。「技術、パワー、エアロ、ビジュアル、どれをとってもこれ以上のものはありません」とベリシャは言う。「私たちは世界一厄介な911を造っているのです」

ミッションは達成された、と言いたい。

=海外の反応=
「やっとこさ。バカなEVじゃないものが出てきたよ」
「正気には見えない…。リアがVWビートル丸出しなのを除けば、サインしてよかったと思う」
「学校のお迎えに使うのはどうなんだろう?」

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